2024年2月25日(日)
カエルの外鰓

 田んぼビオトープでアカガエルの卵塊数を調べたら、新しいものも入れて通算で300個近くありました。セトウチサンショウウオの卵のうも15個に。ここは生物のホットスポットと言っても過言ではない気がします。大切に保全されるべき場所ではないでしょうか。さて早くに産卵されたものは体長1cmほどのオタマジャクシ(幼生)になっています(写真左)。右の写真は孵化して間もない、外鰓のある幼生です。外鰓(がいさい)とは外えらのこと。カエルにも孵化して2〜3日は外鰓がありますが、その後消失します。カエルの外鰓を初めて見た時は驚き、感動しました。(Y)

2024年2月23日(金)
水の濁りとカモの羽

 田んぼビオトープに行くと、このところずっと水が濁っています。先日は大きい羽が3枚水面に浮いていました(写真左。3枚のうちの1枚)。カモが来ているのです。夜行性で、種類は特定できていません。右の写真はたんぼビオトープにいたコガモ(2017年3月2日)。写真を整理していて見つけました。当時は田んぼビオトープに隣接して放棄田があり、木も生えていて隠れやすかったのか、10羽ほどの群れが昼間も活動していました。今は放棄田を整備しているので、隠れる所はありません。だから夜に採餌にくるのかな。羽をよく観察して、早く種類を特定したいです。(Y)

2024年2月21日(水)
アセビの花とフキノトウ
 大阪では、18・19日はまだ2月というのに暑いほどのお天気。冬物の上着を脱ぎたかったけど、たくさんの荷物もあったので着たまま我慢。でもこちらに戻ってからはお天気が悪く、とりわけ今日は一日中冷たい雨が降る肌寒い一日でした。さて先週撮影したものですが、アセビの花が咲き(写真左)、フキノトウも大きく膨らんで中の蕾が見えるように…(写真右)。昨日は少しですがフキノトウ味噌を作って早春の香りを楽しみました。(Y)
2024年2月20日(火)
アカガエルとセトウチサンショウウオの産卵

 18日から一泊で大阪に行きました。電車の窓から眺める風景は高層マンション林立の味気なさ。自宅に戻れば落葉した樹木と緑の常緑樹、枯葉色の中に見えてきた淡い緑色。見慣れたとはいえ変化に富んだ今頃の景色にほっと一息。さて、今日3日ぶりに田んぼビオトープに行くと、アカガエルの新しい卵塊が71個(写真左はその1つ。通算では240個ほど)。そして、セトウチサンショウウオの卵のう1個を発見(写真右。通算で11個)。この地域の個体のほとんどみんなが、この広くはない田んぼビオトープに集まってきているような気もします。別の場所で小さくても水の涸れない場所が増えてほしい。生物と共生するための大きな願いです。 ※2月16日の里やま日記の、アカガエルの卵塊数通算200個以上は間違いで、正しくは170個以上です。(Y)

2024年2月16日(金)
アカガエルの産卵から考えたこと

 田んぼビオトープで今日見つけたアカガエルの卵塊は、およそ100個(写真左。その一部です)。通算で200個を超えました。1卵塊の卵数は500〜3000個ですから、200個の卵塊では10万個〜60万個の卵があるということになります。もちろんすべてがカエルになるわけではなく、卵・幼生・成体がさまざまな生物の餌となり、里やまに棲む生物の命を支えています。アカガエルがいなければ里やまの多くの生物は生存が難しくなります。アカガエルは里やま生態系の中で重要な役割を担っているのです。そのアカガエルが、乾田化や水路のコンクリート化で生存の危機に瀕しています。何とかアカガエルの生息環境を保全できないか。毎年卵塊と向き合う中で考えてしまいます。右の写真は、水路で角ぐみ(つのぐみ)始めたカサスゲです。(Y)

2024年2月15日(木)
セトウチサンショウウオの卵のう

 昨夜は田んぼビオトープの方から盛んにヤマアカガエルの鳴き声がしたので、産卵が期待できそう…。楽しみに田んぼビオトープに行くと、やはりアカガエルの新しい卵塊が43個も見つかりました(通算では67個)。早くに産卵されたものは幼生が卵塊膜から出て泳ぎ出しています。また、水路ではセトウチサンショウウオの卵のうをまた1個見つけました(写真左。7個目)。すでに発生が進んでいますから、見落としていたのでしょう。右の写真は昨日見つけた卵のう。これも拡大して見ると、かなり発生が進んでいました。(Y)

2024年2月13日(火)
卵の発生と子どもたちとのビオトープ作り

 今日は4月並みの暖かいお天気。田んぼビオトープの様子を見に行きました。アカガエルの卵のうでは、発生が進んでいました(写真左)が新しい産卵はなし。セトウチサンショウウオの卵のうは1個増えて合計4個に(写真右は今日見つけたもの)。こちらも発生が進んでいるので、以前に産卵されていたのに気付かずにいたものです。そのあと、車で隣の地区の小学校へ。依頼があって、ビオトープ作りの下見に行ってきました。ビオトープを作って下の学年の子たちを楽しませたいという、上の学年の子どもたちの熱い思いを担任の先生からお聞きしました。子どもたちとのビオトープ作りが楽しみです.(Y)

2024年2月11日(日)
植物たちの冬ごもり

 冬の間、樹木は冬芽で春に芽吹く花や葉を厳しい寒さや乾燥から守ります。一方、草花は枯れてしまいますが、地上部は枯れても地下の根が生きているものもたくさんあります。そこから春に新しい芽を伸ばすものや、緑の葉が地面に張り付くようにして冬を越すものがあります。写真のように円形に葉を広げて冬越しする様子をロゼットといいます(左の写真はタンポポ、右はノアザミ)。ロゼットのメリットは、冬の冷たい風を避け、太陽の光を効率よく利用できること。ロゼットとは、八重咲のバラの花を由来とする言葉だそうです。(Y)

2024年2月9日(金)
生物多様性お話し会

 日々田んぼビオトープと向き合っていると、山を切り開いて石を積んで棚田を作った先人の苦労が見えてきます。私たちも借りた田を水を涸らさない様に管理していると、多様な生物が見られるようになりました。周辺の草はらにもさまざまな生物が暮らしています。そんな場所が潰されて太陽光パネルだらけになるなんて…耐え難い思いです。同じような問題意識を持つ人たちで「生物多様性お話し会」を持とうということになり、昨日実施されました。15名の参加があり、私たちも生物調査のデータ紹介や「生物多様性とは?」という話をさせていただきました。その後、アカガエルの産卵が始まった田んぼビオトープ(写真左)の見学。若い参加者の人たちも大いに興味をもってくれて、自分たちの地域でもやってみようと…。とても励まされた思いで帰ってくると、庭では早春の花フクジュソウが咲き始めていました(写真右)。(Y)

2024年2月4日(日)
渇水を乗り越えて

 去年の夏から秋にかけてほとんど雨が降らず、最近まで田んぼビオトープは半分ほど干上がった状態。水草を抜いても泥上げをしても一向に水が湧きません(写真左。1月14日)。ここは、休耕田を借りた時はイノシシのぬた場でした。畔が常にぬかるんで、麻袋に土を詰めて畔に積むことを何度も行ってようやく歩けるような状態。そんな場所だから、穴を掘ればすぐに水が湧いてきました。でも今冬は全く湧いてこなかった。猛暑と少雨で地下水位も下がっていたのでしょう。1月20日と21日の待望のまとまった雨で、田んぼビオトープは一気に満水に(写真右。左の写真と同じ場所。1月21日)。アカガエルの産卵に間に合って、ほっとしています。(Y)

2024年2月2日(金)
アカガエルの産卵と太陽光パネル

 今季は冬鳥が少ないとはいえ、今日はカシラダカとアオジを見ることができました。例年なら10月〜11月頃には姿を見せる鳥たち。この異変の原因は? 今後何らかの発表があるでしょうか。さて、今日もアカガエルの新しい卵塊が8個ありました(写真左。これは2月1日に撮影したもの)。この写真のように、同じ場所に集中して産卵することが多いです。アカガエルが産卵する田のすぐ近くで太陽光パネルの設置工事がほぼ終了(写真右)。カエルとパネル、やっぱりミスマッチだなぁ…。(Y)

2024年2月1日(木)
能登の大地震から1か月

 早いもので、今日から2月。元日の能登地方の大地震から1か月です。地震は日本列島に住む限り避けられませんが、能登で起こった地震の規模の大きさに呆然となりました。想定外なんて言葉は人間の思い上がり。自然災害には通用しないものであることをまた思い知らされました。人間は自然にも他の人間や野生生物の命にも、もっと謙虚に生きなければ…。さて、1月21日に始まったアカガエルの産卵。今日は14個の新しい卵塊を確認しました。左の写真で右側が21日産卵のもの、左側が新しいピカピカの卵塊です。また、セトウチサンショウウオの卵のう1個を見つけました(写真右)。絶滅に瀕した両生類の命。大切に守りたいと思います。(Y)

2024年1月31日(水)
田んぼビオトープの整備

 秋から始めた水草取り。カエルの産卵に間に合うか心配でしたが(写真左。2023年12月10日)、頑張った甲斐あってようやく目途がつきました(写真右。2024年1月21日)。作業直後なので水が濁っていますが、翌日にはきれいになりました。泥上げや水草取りの作業は大変ですが、田んぼビオトープがきれいになり、生息する生物が増えることは大きな喜びでもあります。(Y)

2024年1月30日(火)
セトウチサンショウウオの産卵

 今日は暖かく穏やかな一日。田んぼビオトープの水草取りをしました。アカガエルの産卵は1月21日の1卵塊のみ。セトウチサンショウウオ(以下セトウチ)は成体も見ないし、産卵はまだだろうと思っていました。ところが無造作に水草を抜いたらセトウチの卵のうが2個付いていてびっくり(写真左)。あまりに無造作だったので、1個は卵のう膜が破れて寒天質に包まれた卵が剥き出しに。その1個は持ち帰って孵化するまで飼育することにして、無事な方は見つけた所にそっと戻しました。昨夏の猛暑と少雨を生き抜いて産卵に戻って来たセトウチ…何だか愛おしいです。作業を終えて帰宅すると、きれいな空が広がっていました(写真右)。(Y)

2024年1月27日(土)
ヒメカマキリの卵鞘

 薪置き場に積んでいた薪にヒメカマキリの卵鞘がありました(写真左)。初めて見るもので大きさ約1cmと、その小さいことに驚きました。成虫とは昨年初めての出会いがありました。本種は他のカマキリと比べて小さくて目立ちにくいですが、成虫も幼虫も眼に特徴があるので見分けることができます。右の写真は少し成長した幼虫で、夫が2010年8月に撮影したものです。(Y)

2024年1月26日(金)
ケラとサワガニ

 ニホンアカガエルの産卵があった1月21日は昼間暖かく、水路ではケラを見ることができました(写真左)。田んぼビオトープの上の法面からは水が滴り落ちています(写真右)。所々にある穴ではサワガニ(季節の1コマ504)が越冬中。サワガニは清流の生きものだと思っていたので、当地で初めて見た時は驚きました。田んぼビオトープの水も水田と同じように雨水頼みですが、土中を通って湧き出す水がきれいだということでしょう。本種は日本固有種。母ガニの腹板内で稚ガニまで成長します。ケラもサワガニも魅力的で、見飽きることがありません。(Y)

2024年1月25日(木)
冬芽と葉痕(ニワウルシとサンゴジュ)

 左の写真はニワウルシ(別名シンジュ)幼木の冬芽と葉痕。ニワウルシは中国原産の高木で成長すると高さ25m、直径1mほどにもなる木。たくさんの種子を飛ばし、成長が早いので至る所の空地や道路際に見られます。大きなハート形が葉痕、その上の突起が冬芽です。右の写真は、ご近所のおばあちゃんのお宅にあるサンゴジュの冬芽と葉痕。大きな帽子をかぶった人のよう。これらの芽吹きも見てみたい。春が待ち遠しいです。(Y)

2024年1月24日(水)
棚田が美しいのは(その3)

 きれいになった堤防の景観を記録に残したくて、棚田の高い所から撮影しました(写真左。2021年9月7日)。右の写真は現在のため池堤防下です。白っぽく見えているのはマコモなどが枯れたもの。ここでカヤネズミが繁殖し、枯れた草の株元や倒れた草の間で越冬します。それでも放っておくわけにはいかず、これから少しずつ枯れ草を刈ります。そうすると、春にはまた青々とした草が生えて美しい草はらに。若いころ見た美しい棚田の景観は、農家の多くの人の汗によって守られていたのです…当時はそんなこと思いもしなかった。(Y)

2024年1月24日(水)
棚田が美しいのは(その2)

 左の写真は、ため池堤防下の数年間放置されたままの放棄田です(2016年12月14日撮影)。その後うちで草刈りなど整備しているとカヤネズミが多数生息するマコモ、チガヤ、ススキの美しい草はらになりました(写真右。2020年7月5日撮影)。2023年1月24日の当欄もご覧ください。(Y)

2024年1月22日(月)
棚田が美しいのは(その1)

 昨夏の猛暑で棚田の整備ができず、暑さが和らいだ10月になってから草刈りや田んぼビオトープの水草取りを始めました。放っておいた水草は伸び放題(写真左。2023年11月20日)。アカガエルの産卵までに水草を除去して開放水面を広げておかなくてはと作業開始。水草取りは大変。でも毎日少しずつ続けていると、いつの間にかきれいに(写真右。左の写真と同じビオトープです)。棚田が美しいのは人の汗の賜物という言葉に共感…でも現代において美しい棚田の景観を守り続けるにはどうしたらいいのでしょう。(Y)

2024年1月21日(日)
アカガエルの産卵が始まりました

 一昨日、昨日と待望のまとまった雨が降り、田んぼビオトープのすべてが満水。干上がっていた田んぼビオトープのいろんな所からあふれ出てくるきれいな水…いつまでも眺めていたいと思いました。そして今季初めてのニホンアカガエルの産卵(写真左)。1卵塊だけですが昨季より3週間ほど早い産卵です。水路にはオスの成体も(写真右)。ところで冬鳥が少ない今季ですが、昨日はシロハラ、今日はトラツグミが初めて庭に来ました。うれしいことがテンコ盛りの、特別うれしい日…。(Y)

2024年1月19日(金)
クサギの冬芽と芽吹き

 クサギの冬芽を初めて見た時、元気いっぱいって感じで面白いと思いました(写真左。2022年2月)。この冬芽がどのように芽吹くのだろう? 右の写真は芽吹いて葉が展開し始めたもの(2022年4月)。以前は葉が茂った木か、落葉した木しか目に入らなかった…。冬芽で寒さをしのいで、春に芽吹いて葉を茂らせるという木のダイナミックな変化に気付かないでいたのです。冬芽の面白さとともに芽吹きの美しさ、不思議さに触れて、一昨年から観察を始めました。いろんな木の芽吹きの季節に、少しずつ紹介したいと思います。(Y)

2024年1月18日(木)
冬芽(ナナカマドとヒメコウゾ)

 昔、幼い娘たちと「ふゆめ がっしょうだん」の絵本を楽しみました。以来、絵本にある様々な冬芽に興味を持ちました。でも当時住んでいた大阪では身近で見る機会もなく、いつの間にか心の奥底に。当地に来て様々な冬芽を見る機会を得て、しまっていた興味がまたムクムクと…。左の写真はナナカマド、右はヒメコウゾの冬芽です。こちらに移住した当初、ヒメコウゾがはびこって困っていたのに、こんなに大きな冬芽に気付かなかった。身近にあることで興味を持ち、知ることでさらに気付きが増える…そんな気がします。(Y)

2024年1月16日(火)
草刈りとカヤネズミの巣

 今日は草刈りをしました。左の写真は放棄田のマコモとチガヤの小さな群落。ここを刈っていて秋の繁殖巣を3個見つけました。もう使われていないので中を見ると、チガヤの葉が細かく裂かれた産座にたくさんの黒いものが(写真右)。カヤネズミ幼獣のフンです。幼獣が無事育ったのだと思うとうれしくなります。今日の草刈りで見つけた巣は12個。そのうち8個が繁殖巣と思われるものでした。最終的にどれだけの巣が見つかるか楽しみ…。草はらで一生を過ごすカヤネズミは、良好な草地環境の指標とされ、岡山県の準絶滅危惧種です。(Y)

2024年1月15日(月)
フキノトウと温暖化

 フキノトウが現れました(写真左)。昨年より40日、一昨年より50日も早い顔見せです。朝晩の冷え込みは厳しくても、昼間は暖かい日が多いためでしょう。温暖化が言われて久しく、豪雨、干ばつなど様々な異変が報じられています。でもそればかりではなく、温暖化による生物多様性の貧弱化が始まっていて、人間の生活に影響を及ぼしつつあると感じます。そんな地球環境の危機の中でも戦火は止むことなく、人の命や生活基盤の破壊はエスカレートするばかり。戦争は温暖化を加速し、環境破壊の最たるものだというのに…。ゴンズイの冬芽(写真右)を見ると、寒さの中でただ春に向けて芽吹く準備を整えています。人間も、人や人以外の生きものの命や生きるということをもっともっと大切にできないものでしょうか。(Y)

2024年1月14日(日)
水草取りとオオコオイムシ

 今日は明るく暖かい日差し。田んぼビオトープで午前、午後の2回水草取りをしました。2月になるとアカガエルの産卵が始まります。それまでに水量を増やし開放水面を広げなけらばならないので少々焦り気味。左の写真は作業中に出てきたオオコオイムシ。あと、ヒメガムシ、シオカラ系のトンボのヤゴやヒルなど。生物の気配が少なくなった冬に出会う生きものたちは、どれも貴重です。休耕田に水を溜めた所は6か所ありますが、昨日ようやく2か所目の整備が終わったところ(写真右)。1日経つと水が澄んできれいになります。(Y)

2024年1月13日(土)
水草取りとドジョウ

 この冬は野鳥がすごく少ないです。例年、群れを作って自宅周辺の雑木林や畑、藪、草地で一冬中過ごすカシラダカやアオジを全く見ることができません。ミヤマホオジロ(季節の1コマ506)やシロハラ(2022年12月27日の当欄)も今年はとても少ない。温暖化が生物に大きな影響をもたらし、後戻りできない状況になってはいないか…。里山地域から、生物を観察しながら発信を続けます。さて、先日は水草(主にマコモ)取りをしました(写真左)。その時に現れたのはドジョウ(写真右)。きつい水草取りの作業中、ほんの一時心が和みました。(Y)

2024年1月10日(水)
繁殖巣と越冬巣

 先日、チガヤ群落になっている休耕田の草刈りをしていて、カヤネズミの大きな繁殖巣を2つ見つけました。使用済みの巣なので開いて中を観察(写真左)。2層構造になっていて、外層は巣材を粗く裂いてありますが、内層はとても細かく裂いてあって柔らかい。この柔らかく暖かい産座で数匹の赤ん坊が育ったのでしょう。カヤネズミの巣は鳥のように巣材を運んでくるのではなく、そこに生えているチガヤやススキなどのイネ科の草の葉を裂いて編んで作ります。繁殖のための巣はこのように手間をかけて丁寧に作られています。ところで、2014年に家の側にたくさんの藁束を立てて「わらにお」と呼ばれるものを作りました(2015年1月18日の当欄左側の写真)。藁が足りなくてまるで編み笠を被った侍のような失敗作でしたが、春になって「わらにお」をほどいたら、小さいけれど暖かそうなカヤネズミの越冬巣が!(写真右)。カヤネズミが冬の間ここにいたのだと感激。 懐かしい思い出です。(Y)

2024年1月7日(日)
棚田の整備

 夏の猛暑で、南に面した棚田では一日中日差しが強く作業ができませんでした。それで今頃、暖かい日は水草取り、寒い日は草刈りと棚田の整備作業です。左の写真は冬の棚田。まだまだ草刈りは終わりません。右の写真は刈り取った1枚の田の1年分の草。光合成のすごさに圧倒されます。コメ農家はお米を作る人、ぐらいしか考えていませんでしたが、自分で作業するようになって思い至りました。農家の人は本体の作業以外にも、ため池、水路、農道の整備をし、農地や周辺の草を何度も刈ってそれを片づけて…大変な労働の結果が、お米の生産だけでなく環境保全・景観保全・国土保全にも繋がっていたのだと。その労働の価値が都会の人々にどれほど認識されていただろうか?労働に見合う報酬は? 作業をしながら思いが巡ります。(Y)

2024年1月6日(土)
ジャコウアゲハ幼虫の飼育を終えて

 昨年の12月中旬までジャコウアゲハの飼育幼虫がいました。最終的には死んだものあり、温めることで蛹化したものもありで飼育を終えました。蛹化に至ったものも無理があったのでしょう、その後すべて死んでしまいました。自然に反することをしたのかもしれません。もともと当地ではジャコウアゲハは年3化。でも昨年は、秋が暖かかったためか4化目が出現し産卵もありました(写真左)。食草は十分でしたが、日暮れが早くなり、朝晩の冷え込みが強くなってくると幼虫の活動は不活発に。幼虫の成長や蛹化には食草や気温だけでなく、日長も関係があるのかもしれません。自然下でも秋に産卵されたものは多くが死ぬのでしょう。昨年の猛暑の長い夏は、様々な生物にも大きな影響があったものと思われます。先日薪置き場で自然下で育った蛹を見つけました(写真右)。かろうじて間に合った蛹でしょう。(Y)

2024年1月5日(金)
赤い実、青い実

 左の写真はヤブコウジの赤い実、右はジャノヒゲの青い実です。冬枯れの雑木林で、ひときわ輝いています。(Y)

2024年1月4日(木)
おはぎと水草取り

 夫は昨年のお正月から、今までしたことのないことを発案します。昨年はコンニャク作り。私も一度やってみたかったので一緒にしました。(2023年1月5日、6日の当欄)。何度か失敗した後に完成。でも、コンニャク作りでお正月は終わりました。さて今年は、おはぎ作り。私は何度か作っているので夫に任せて、田んぼビオトープの水草取りに。開放水面が広くなりました(写真左)。2時間ほどして帰宅したら、テーブルの上におはぎ!(写真右)。おいしくて、ちょっと夫を見直しました。(Y)

2024年1月3日(水)
切り干し大根

 今シーズンは畑の大根がうまく育ちました(写真左)。無農薬・無化学肥料です。20本ほどですが、どうやって食べきるか…まずはおでんなどの煮物。あとは佃煮、ユズ大根、切り干し大根など保存食に。12月に切り干し大根を作ってみました。大根1本(約800g)で70gの切り干し大根ができました(写真右)。2回の調理で食べきる量です。簡単なので、もっと作って1年間の保存食にします。梅仕事、柚子仕事に大根仕事…大変だけど出来上がったら達成感も。それに、買ったものよりおいしいです。(Y)

2024年1月2日(火)
「明けましておめでとう」が言えなくて…

 今日は1月2日。元旦に石川県の能登地方で大きな地震がありました。厳冬期、しかも元旦の大地震。被災された方たちのことを思うと胸が痛みます。改めて日本は地震国なのだと心に刻みました(2023年3月15日5月7日の当欄もご覧ください)。さて、薪置き場で冬眠中のカメノコテントウ(写真左。体長約1.2cm)とヤモリの幼体(写真右。体長4〜5cm)を見つけました。今日は日差しが暖かく、しばらく見ていると動き出したので急いで元の場所へ。私のすぐそばでひっそりと生きている生きものたち。いとおしい命です。(Y) ※今年から新しいページにしました。

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