アブラチャン Lindera praecox (クスノキ科 クロモジ属)
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早春、葉に先だって黄色い花を多数つける。雌雄異株でこれは雄株。 2014.03.29 吉備中央町 アブラチャンは油瀝青と書く。瀝青(チャン、レキセイ)は漢和辞典によると「天然の炭化水素化合物。アスファルト・天然ガス・ 石油などの総称」とある。木全体に油分が多く、特に種子から採った油を燈明用や鬢付け油などに利用したことに由来する 名のようだ。材は強靭で粘り強く、かつては杖や輪かんじきの材料、また燃えやすいことから薪炭としてもよく利用されたという。 生活によく利用された木なので地方名も多く、その一つのアブラジシャが訛ってアブラチャンになったという説もあるようだ。 |
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雄花 2014.03.29 吉備中央町 |
雌花 2014.03.29 吉備中央町 |
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若い果実 2013.07.20 吉備中央町 |
葉 2013.07.20 吉備中央町 |