エゴノキ[別名:チシャノキなど] Styrax japonica (エゴノキ科 エゴノキ属)

 
 花。下向きに咲く清楚な花で芳香がある。 2013.05.26 美咲町

 
 2013.05.26 美咲町

 
 果実。エゴノキの名はこの果皮がえぐいことに由来するという。ためしに軽く噛んでみたが確かに強烈なえぐみだった。
この成分はエゴサポニンといい、発泡性がありかつては若い果実をすりつぶして石鹸の代わりに使ったという。また、魚毒性が
あって魚とりにも利用されたという。中の種子はヤマガラの大好物。
 人里に多く、なじみ深い樹木なので方言も多いが、中国地方では「チナイ」またはそれに近い呼び方が多いという。
これは無数に垂れ下がる果実を動物の乳房に見立てて「乳成り(チナリ)」と言ったものが転訛したのではないかという。
(方言に関しては深津・小林「木の名の由来」東書選書による)
  2011.10.04 岡山県立森林公園(鏡野町)


   
熟すと果皮が割れて種子が現れる。 2013.10.28 鏡野町 2013.12.05 美咲町 

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