2020年8月10日(月)
ダイミョウセセリの産卵

 ダイミョウセセリが、幼虫の食草のヤマノイモの葉に産卵しました(写真左)。初めて見るダイミョウセセリの卵です。卵の表面がツルッとしていないのは、母蝶が産卵後、腹部の先端の毛を卵に被せてカモフラージュしているのだそうです。また一つ、子孫を残すためのチョウの巧みな術を知りました。ところで、飼育していたモンキアゲハが先日すべて羽化したと思ったら、レモンの木でまた卵7個と1齢幼虫1頭を見つけました。(写真右。卵の一部が黒くなっているので孵化間近です)。どのチョウもこの季節、子孫を残すのに懸命です.(Y)

2020年8月9日(日)
サイヨウシャジンとミソハギ

 毎日暑いので、外の作業は朝の早い時間しかできません。今日はちょっと頑張って、早朝から棚田にコスモスを植える準備と草刈りをしました。田んぼに行く途中、ため池の堤防で見たサイヨウシャジンの花が青空に映えてすごく美しかったです(写真左)。田の畔を歩いているとミソハギがもうすぐ満開。一帯が濃いピンク色に染まっていました(写真右)。手前の白い花はサワヒヨドリ。こちらはすでに満開です。(Y)

2020年8月7日(金)
羽化の瞬間

 飼育していたモンキアゲハの蛹、最後の1頭が羽化しました。蛹が黒くなっていたので、いよいよ今日。生憎午前中用事があったのですが大急ぎで帰宅。間に合った…。殻が割れて羽化が始まったのは午後0時45分(写真左)。体がすべて殻の外に出るまでわずか1分20秒ほど。それから飛び立つまでおよそ1時間半(写真右は飛び立つ直前)。バッタやトンボと違って、体が完全に殻の外に出るまでの時間の短いこと! やっと見ることのできた「羽化の瞬間」ですが、あまりの速さにカメラのピントがずれまくり。次の機会には肉眼でじっくり見たいと思いました。(Y)

2020年8月6日(木)
イワタバコ

 前に行った時には小さな蕾だったイワタバコの花(7月18日の当欄)。昨日見に行ったら、満開間近で、膨らんだ蕾もたくさんついていてとてもきれいでした(写真左)。葉がタバコの葉に似ていて岩場に生えるからイワタバコ。急な崖の、土もほとんどないようなところに張り付くように大きな群落を作っていました。右の写真はそばを流れる川。カジカガエルがいます。(Y)

2020年8月4日(火)
ジャコウアゲハ卵の孵化

 昨日、モンキアゲハが羽化したのと同じ日に、ジャコウアゲハの卵4個が孵化しました(写真左)。幼虫は小さくて体長4mmほど。この卵は7月30日に産卵されたもののようです(8月1日「季節の1コマ」)。この卵もまた保護することにして、卵のついたウマノスズクサを家に持ち帰りました。その時は卵が8個と1齢幼虫2頭が葉についていました。昨日孵化したのは8卵のうちの4つで、左の写真の右端の卵は孵化直前、その左の幼虫は卵の殻を食べているようです。孵化直後に卵の殻を食べる習性があるようで、孵化後は卵の殻は残っていません。右の写真は最初の日に1齢幼虫だったもの。1cmほどになり、横幅も大きくなってガッチリ体型になりました。(Y)

2020年8月3日(月)
モンキアゲハ羽化

 7月20日に蛹化したモンキアゲハの緑色の蛹(7月24日の当欄)が一昨日あたりから少しずつ黒くなってきて、今朝はほとんど真っ黒に(写真左)。羽化が近いと思って、蛹を目の前に置いて朝ご飯を食べました。蛹の殻が透けて中の変化が感じられるのですが、羽化は始まりません。用事で出かける時間になったので仕方なく外出。4時間ほどして帰宅したら羽化は終わっていました(写真右)。飼育個体今シーズン3頭目の羽化です。またもや羽化の瞬間を見逃しましたが、羽化したばかりの美しい姿をたっぷりと見ることができました。羽化の瞬間は残っているもう1頭の蛹に期待します。(Y)

2020年8月2日(日)
ミソハギとミズオオバコ

 8月に入りました。長かった雨の季節が終わり、一気に猛暑。田んぼビオトープではコオニユリが盛りを過ぎ、入れ替わってミソハギ(写真左)とミズオオバコ(写真右)が咲き始めました。ぎっしり生えた水草を抜いていると、大きなミズカマキリが2頭現れました。季節は次々と入れ替わっていきます。(Y)

2020年8月1日(土)
ハラビロカマキリ

 7月30日の朝、エノキの樹冠部を見ようと物干し台に上りました。驚いたことに、アマガエルが10匹ほどエノキの葉の上で休息したり、獲物を探したりしています。よく見れば葉に多数のエノキワタアブラムシ(写真左)が付いていて、その分泌物目当てか小さなハエの仲間もたくさん来ています。アマガエルは食べ放題というところです。そしてポーズが可愛いハラビロカマキリ幼虫(写真右)。7月13日に書いたカマキリの幼虫が大きく成長したものでしょう。コカマキリかハラビロカマキリか、はっきりしなかったけど決着がついたと考えてよさそうです。(Y)

2020年7月30日(木)
モンキアゲハ羽化

 今日のお昼ごろ、飼育していたモンキアゲハ2頭が羽化しました(写真左・右)。またもやその瞬間には立ち会えず。今朝蛹を見たらかなり黒くなっていたので、羽化は明日の朝だと思っていたのに…。ジャコウアゲハの時は朝6時半に見に行ったらすでに羽化を終えていたので、チョウの羽化は早朝と思い込んでいました。でも、とりあえずは無事羽化してよかった。2頭のうち1頭は7月16日に、もう1頭は翌17日に蛹化して、今日2頭同時の羽化でした。蛹化から羽化までおよそ2週間。先に羽化したジャコウアゲハは18日かかりました。モンキアゲハの蛹はあと、7月20日と24日に蛹化したものが残っています。今度こそ羽化の瞬間が見られるかな? そんなことを考えていると、ジャコウアゲハがウマノスズクサに産卵に来ました。里山はこの季節、次々と命溢れる場所。また忙しくなりそうです。(Y)

2020年7月29日(水)
トホシテントウ

 テントウムシといえばお馴染みのナナホシテントウ(写真左)やナミテントウ、そしてニジュウヤホシテントウぐらいしか知りませんでした。でも最近初めてトホシテントウ(写真右)を見つけました。草食性でカラスウリ類の葉を食べるそうです。そう珍しいものではないようですが、今まで気づきませんでした。どの世界もそうですが、生きものの世界も奥が深くて知らないことばかり。もっともっと知りたい。そして多様な生きものがいることの大切さや生きものの魅力を発信していきたいと思います。(Y)

2020年7月28日(火)
優しい眼

 この辺りにはバッタの仲間がたくさんいます。バッタたちに会うたびにカメラを向けていると、ある時ふと、優しい眼…と思うようになりました。バッタたちは気配を感じると、草の茎を抱くようにくるりと回ってこちらを向きます。警戒しているのでしょうが、その眼がとても優しく愛らしいと感じるのです(写真左、ツチイナゴの幼虫)。先日羽化直後のアブラゼミを見たときも、同じように優しいと感じてしまう目をしていました(写真右)。以前はバッタやセミをじっくり見る機会もなかったし、そんなことは思いもしなかった。じっくり見ることで広がる魅力的な新しい世界です。(Y)

2020年7月27日(月)
生きているってすばらしい

 昨日の夕方、田んぼからの帰り道、羽化直後のアブラゼミを見つけました(写真左)。夜の間に体や翅が固くなり、今朝には無事飛び立ったことでしょう。また、今朝は7月22日に続いて、飼育していたジャコウアゲハの羽化がありました(写真右)。この蛹は自宅北斜面のササを鎌で刈った時に葉裏についていたものです。食草のウマノスズクサは近くに2か所あり、どちらにも幼虫がいたので、そこから移動して蛹になったのでしょう。どちらからでも約10mの距離。蛹化直前の終齢幼虫は、障害物も多い場所を通り抜けてそこまで歩いて行ったのです。本能とはいえ凄いと思いました。ササを刈ってしまったので、保護して室内で見守ってきました。今日無事にきれいなチョウになって飛び立ったのでほっとしました。梅雨明けが遅く雨続きですが、新しい命があふれる季節です。(Y)

2020年7月26日(日)
オーレリアンの庭

 借りている休耕田に割合広い畑を作ったので、家のそばの小さな畑はネギ、シソなどすぐそばにあると便利な野菜だけを作ることにしました。そして春、余った場所に花の種をまきました。ケイトウ(写真左)やヒャクニチソウ(写真右)、キバナコスモスがもうすぐ満開。色とりどりの花を見ながら密かに「オーレリアンの庭」作りの構想を練っています。「オーレリアンの庭」は写真家今森光彦さんの造語で、「オーレリアン」とは蝶を愛する人のことだそうです。今森さんが30年かけて作られたのは、蝶などの多くの昆虫や鳥、その他たくさんの生き物が集まる命溢れる庭。里山の要素が凝縮された自然豊かな庭です。我が家のそばの畑は小さいですが、近くにはため池や雑木林、棚田や草はらもあります。それらを生かしながら美しい、自然と共生する空間を作っていきたい。是非とも実現したい夢です。(Y)

2020年7月25日(土)
カサブランカとコオニユリ

 玄関わきに置いた植木鉢のカサブランカの花が咲きました(写真左)。大きくて美しい花、そして甘い香り。ずっと眺めていたくなります。さて、今日は久しぶりのいいお天気。気になっていた田んぼビオトープの様子を見に行きました。まあ、草の勢いのすごいこと! 明日からしばらくは草刈りに追われそう…。ちょっとガックリしながらの帰り道、畔に咲くコオニユリの花が緑を背景にとても美しかったです(写真右)。(Y)

2020年7月24日(金)
モンキアゲハ終齢幼虫から蛹へ(その3)

 昨日前蛹になったものが今朝には褐色の蛹になっていました(写真左)。右の緑色のは7月20日に蛹化したものです。同じモンキアゲハの蛹でも体色に違いがあります。蛹になる場所の環境によるものだと書いてあるものもありましたが、同じ場所で蛹になったものでも体色に違いがあるのは何故でしょう?(Y)

2020年7月24日(金)
モンキアゲハ終齢幼虫から蛹へ(その2)

 最後の終齢幼虫が昨日、前蛹になりました(写真左・右)。終齢幼虫の時には体長約6cmもあったのに、前蛹では約3cmに縮んでいました。右の写真は左の状態から約5時間経ったものです。糸かけも終わって体中央が枝から離れています。(Y)

2020年7月24日(金)
モンキアゲハ終齢幼虫から蛹へ(その1)

 飼育していた5頭のモンキアゲハの幼虫。2頭はすでに蛹で(7月17日の当欄)まもなく羽化を迎えます。残りの3頭の内、一番小さかった幼虫は終齢にはなりましたが、その後死んでしまいました。あとの2頭は無事成長し、今日最後の1頭が蛹になりました。左の写真の中央付近、サンショウの枝に終齢幼虫と緑色の蛹がいるのですがほとんどわからないと思います。見事に周囲の環境に溶け込んでいます。右は前蛹になる前に体内に残っていたフンや未消化の葉をすべて出したもの。蛹になる前に消化器官の中は空になります。(Y)

2020年7月22日(水)
ジャコウアゲハの羽化(その2)

 羽化の瞬間を見たいと食卓に置いていた蛹なのに…。朝食を食べ終わってふと目をやるとすでに羽化を終えた後でした(写真左・右)。何で食事中気づかなかったのだろう? 食卓の上はご覧の通りごちゃごちゃしているので、外で写真を撮ろうとそっと移動させていたら、あっという間に飛び立って開いていた窓から大空へ…。残念ながら羽化の瞬間は見ることができませんでしたが、1頭のジャコウアゲハを親チョウの産卵から無事チョウになるまで見届けることができました。うれしい経験になりました。(Y)

2020年7月22日(水)
ジャコウアゲハの羽化(その1)

 7月4日に蛹化したジャコウアゲハを、天敵に襲われないように家の中で保護していました。7月21日、その蛹が黒っぽい色になっているのに気づきました(写真左・右)。チョウになるのも近いと思っていたら今朝(7月22日)羽化してチョウになりました。(Y)

2020年7月21日(火)
生きる闘い

 昨日、刈った草を焼きに田んぼに行きました。棚田にコスモスを植える準備です。刈った草をそのままにしておくと耕うん機に絡んで面倒なのです。それに、草を焼いた灰はコスモスの良い肥料になります。さて、田んぼに行こうと畔を歩いていると、クモの網にかかったナツアカネを見つけました。クモは体長1cmほど(写真左)。激しい闘いのあと、ナツアカネは動かなくなりました(写真右)。野生生物は「食う・食われる」の世界を生き延びるために懸命なのだ、そして失われた命は別の命に引き継がれるのだと改めて思わせてくれました。(Y)

2020年7月20日(月)
キキョウとコオニユリ

 田んぼに行く道沿いにキキョウの花が咲き始めました(写真左)。田んぼの法面ではコオニユリも(写真右)。コオニユリは一昨年1株が生えてきて複数の花が咲きました。でも昨年は蕾を虫に食べられて、全く咲きませんでした。そして今年。株は10株以上に増え、蕾が20ほどあります。全部咲いたらきれいだろうな…。暑いけど、田んぼに行くのが楽しみになりそうです。(Y)

2020年7月19日(日)
トンボの寝床

 夕方、田んぼビオトープに行くとチョウトンボがマコモの葉で眠りについていました(写真左)。家に帰るとササの茎でナツアカネも(写真右)。いつもは敏感なのに眠りについてしまうと近づいても逃げません。起こしてしまわないように気を遣いましたが、ゆっくりと写真を撮らせてくれました。夏の夕暮れの静かなひとときです。(Y)

2020年7月18日(土)
イワタバコの花を見に

 久しぶりに天気が良かったので、イワタバコの花を見ようと車で15分ほどの場所に行きました。花にはまだ早かったようで、葉に隠れて小さな蕾(写真左)がありました。そばの川からはカジカガエルの澄んだ声。岩の上にはちょこんと座っている姿も。双眼鏡を持ってこなかったことを悔やみました。途中の道路沿いに数か所あったカワラナデシコの小さな群落や、周辺の棚田の緑(写真右)がとてもきれいでした。10日後くらいかな。イワタバコの花を見に、双眼鏡を持ってまた行こうと思います。(Y)

2020年7月17日(金)
終齢幼虫から蛹へ(その2)

 7月16日、蛹になりました(写真左は正面から、右は横から撮影)。蛹の左下にあるのは脱皮殻です。こんなにじっくりと蛹を見たのは初めて。正面から見ると正装した西洋の人のように見えませんか。横から見ると蛹の真ん中から90度近く曲がっているのも驚き。さらに、写真を撮ろうと飼育箱を動かしたとき、蛹が大きく動いたのです! 蛹になったら動かないと思っていましたから、びっくりしました。それにしても、前蛹がどのようにして姿形の全く違う蛹に変化していくのか。次の機会にはそのあたりをじっくり観察しようと思います.(Y)

2020年7月17日(金)
終齢幼虫から蛹へ(その1)

 左の写真はモンキアゲハ終齢幼虫(7月12日撮影)。幼虫は前蛹になる前にお腹の中のものをすべて出してしまうそうです。その後は何も食べません。右の写真は翌日、前蛹になって静止しているところ。蛹化直前です。(Y)

2020年7月16日(木)
モンキアゲハ幼虫の糸張り

 7月13日、蛹化目前のモンキアゲハ幼虫を見ていたら、頭部を左右にゆっくりと振るような動作を始めました(写真左・右)。蛹になったときに体を支える糸を張っていたのです。初めて見たので感動しましたが、あらためて疑問に思ったのは、脱皮して蛹になるときにこの糸は邪魔になるのでは? ということです。残念ながら今まで脱皮の瞬間には立ち会えていません。でも、今はネット上にどんな情報でもある時代なのですね。アゲハ類の幼虫が蛹になる様子をYOU TUBEの動画で見ることができました。糸の内側で、糸にかかることもなくスルスルと脱皮していくのです。驚きながら納得!!でした。 我が家では、この写真の個体を含め2頭が蛹になり、残り3頭も終齢になりました。小さな蛹を見ながら、動画では見られない、体内で起こっている大きな変化にあれこれ想像を巡らせています。(Y)

2020年7月14日(火)
ジョロウグモ子グモの団居、その後

 6月7日の当欄にジョロウグモの子グモ(幼体)の団居(まどい)について書きました。日がたってしまいましたが、その後について報告します。6月9日には少し場所を移動して2度目の団居。最初の団居の場所には脱皮殻が残されていました(写真左)。子グモは卵のうの中で2度脱皮をしてから外に出て、最初の団居をします。その時に3度目の脱皮をすることがわかりました。右の写真は2度目の団居です。脱皮殻は全くありません。そのあと、メンバーを減らしながら少しずつ移動して、4度目の団居の後、みんなそれぞれの場所に散っていったようです。成体になるまで生き残るのはどれぐらいでしょう。秋にはまた、大きな網を張ったジョロウグモに会いたいです。(Y)

2020年7月13日(月)
エノキの樹冠部で

 物干し台に上がると、地上3~4mほどのエノキの樹冠部が見えます。何気なく見ていたら不思議な取り合わせに気づきました(写真左)。ナミテントウナナホシテントウ? いや、ナナホシテントウとはちょっと違う…。調べてみたら、ナミテントウには体色や斑紋にいろいろなタイプがあることがわかりました。同じナミテントウ同士の交尾だったのです。他にテングチョウやアリなど、いろんな昆虫が樹冠部を利用していました。中でも目に付いたのがカマキリの若齢幼虫(写真右)。腹部の先がピンと上がってキリッとして見えます。こんなに高いところにいるのはハラビロカマキリの幼虫かな? コカマキリの幼虫のような気もするし…。私にははっきりと区別できません。里山地域にいるからこそ見える、興味深い生物の世界です。写真はどちらも6月20日に撮影しました。(Y) 

2020年7月12日(日)
モンキアゲハ幼虫、終齢へ(その2)

 左の写真は、終齢になったばかりの幼虫を少し横から撮影したものです。シワシワで一見弱っているような印象でした。でも心配は無用でした。その後すさまじい食欲を見せ、2日後にはポチャポチャ、ツルツルになりました(写真右)。(Y)

2020年7月12日(日)
モンキアゲハ幼虫、終齢へ(その1)

 8日にも書きましたが、モンキアゲハの幼虫をリビングで飼育しています。天敵から保護しつつ身近で観察するためです。全部で5頭、そのうち2頭はすでに大きな終齢幼虫になっています。7月9日、残っていた4齢幼虫のうちの1頭がサンショウの葉の上で動かなくなりました(写真左)。体表面がテカテカと光って、背の真ん中あたりが少し緑色になっています。翌日の朝に見たときにはすでに脱皮を終えて終齢になっていました(写真右)。体長は約4cm。体のすぐ下には黒っぽい脱皮殻が残っていました。(Y)

2020年7月11日(土)
情報過多

 ある会社から、申し込んでないのにスマホのLINEに通知メッセージが入りました。次々に入るので鬱陶しくなって、メッセージを止めたいとあれこれ試みましたができません。仕方がないので会社に電話しました。結局長い時間を費やしてメッセージを止めることができましたが、これって何? 暮らしが便利になった? 情報過多、その結果大切な時間を無駄にしてしまう…。そんな気がしてなりません。当地では天候不順にもかかわらず、例年と同じようにネジバナ(写真左)もヤブカンゾウ(写真右)も満開。情報に振り回されるのではなく、自然を見つめ、自然とともに生きていくことの大切さを思います。(Y)

2020年7月10日(金)
セトウチサンショウウオ、山へ

 2月23日に水路で見つけたセトウチサンショウウオの卵のうを保護して飼育を始めました。幸い水槽の中でうまく育って、20頭ほどの幼生が少しずつ成長していきました(写真左は6月9日の幼生)。幼生が大きくなって変態が近づいた頃に元の環境に戻してやります。それを何回か繰り返し、最後に残った4頭は、変態前後の様子も観察したかったので飼育を続けていました。そして7月5日。体長約5cm、変態を終え小さくても成体と同じ姿になった4頭を、水路よりも少しだけ山に近いところに放してやりました(写真右)。セトウチサンショウウオは成熟するまでの2~3年を山や雑木林で過ごすそうです。そして成熟すると産卵のために水がある場所に降りてきます。そういう生活を支えてやるために、雑木林や田んぼビオトープの環境整備を続けて頑張っていきたいです。セトウチサンショウウオについては2月21日2月24日3月21日4月18日5月6日(以後もありますが省略)の本欄にも書いています。そのうち観察記録まとめます。(Y)

2020年7月9日(木)
お菊虫

 「お菊虫」とはジャコウアゲハの蛹のこと。蛹の姿が、後ろ手に縛られた女性のようだとして、各地に残る怪談「皿屋敷」の「お菊」になぞらえてつけられた名前だそうです。この蛹は地上70cmほどの高さのレモンの木の枝にあります(7月6日の当欄。その日の写真は前蛹)。おかげで見やすくて、正面からも後ろからもじっくり観察できます(写真左・右)。前蛹からたった1~2日で不思議で複雑な形の蛹への変化。見れば見るほど自然の造形の妙に驚きと感動でいっぱいになりました。(Y)

2020年7月8日(水)
一つ屋根の下

 普段は夫婦と飼い犬、2人と1匹の暮らしです。でも今はもっと大家族? モンキアゲハの幼虫5頭がリビングで育っています。3齢と4齢が3頭、終齢が2頭です(写真左は4齢幼虫、右は終齢幼虫です)。終齢幼虫は体長6cmほどになり、蛹になるのも間近。蛹になる前にかなりの距離を移動するので、今日飼育箱に入れました。飼育箱の中で蛹になり、無事羽化する日が楽しみ。ところで昨夜は大雨の音が怖かったのか、飼い犬のウリが急な階段を私たちのいる2階に上がってきました。ウリは交通事故で右の前脚がありません。よくぞ落ちなかったこと! 犬も幼虫も命の重さは同じ。間近で暮らすとより愛おしさが増してきます。(Y)

2020年7月7日(火)
温暖化と自然破壊と新型コロナウイルス

 6月28日の「サンデーモーニング」で、シベリアのベルホヤンスクという町で38℃という観測史上最高の気温を記録したことを知りました。開発によって凍土が融けだしていることは知っていました。でも最近の温暖化で凍土の融解が加速し、そのことによってさらに温暖化が加速するという悪循環。また、凍土に閉じ込められていた未知の細菌やウイルスが地上に解き放たれ、様々な感染症を引き起こす可能性。新型コロナウイルスも開発や温暖化と大きな関係があるそうです。番組の中で、霊長類学者の山極寿一さんの言葉が心に残りました。「近年のウイルス性の感染症は、自然破壊によって野生動物との接触を加速したことが原因である。さらに自然資源の開発が続けば、深海や氷河の下に眠っている未知の微生物やウイルスを引きずり出してしまうかもしれない。今私たちに必要なのは、グローバルな地球や国の動きと、私たち自身の身近な暮らしの双方で、人間にとって大切なことは何か、ということをじっくり考えることである。コロナ後にそれが決定的な効果を生むだろうと思う」。自然や野生生物の命に畏敬の念をもって接することの大切さを強く思います。左の写真は咲き始めたカワラナデシコ、右は少しピークを過ぎたウツボグサです。(Y)

2020年7月6日(月)
ジャコウアゲハ幼虫の蛹化 その2

 ジャコウアゲハは、幼虫の時に毒草のウマノスズクサを食べることによって毒を身につけるるそうです。では、その毒はどの程度のもの? ジャコウアゲハには天敵がいない? 何となく疑問に思っていました。そんな時のことです。瓶に挿したウマノスズクサにいた3頭のジャコウアゲハ終齢幼虫。最初に旅立った1頭は行方不明に。2頭目は軒下で無事蛹化(7月2日の当欄)。そして3頭目は一時行方不明になたものの、一昨日レモンの木の枝でじっとしているのを再発見(写真左。今日は淡黄色のきれいな蛹になりました)。喜んだ次の瞬間、軒下の蛹を見上げると大きな黒いクモが覆いかぶさっているではありませんか(写真右)。アシダカグモです。その後この状態が7時間ほど続いて、アシダカグモは姿を消し後には蛹の無残な姿。ウーン何で? 蛹も毒をもっているはず…。クモは動くものしか食べないはず…。わからないことが多いです。(Y)

2020年7月4日(土)
クサヨシ群落の住人たち(その2)

 カヤネズミの巣を眺めていると、いろんな生きものの姿が見えてきました。左の写真はコガネグモ(メス)。私が去年初めて見たクモです。その時も大きいのに驚きましたが、今目の前にいるものはもっと大きい。体長3cm近くありました。コガネグモは前年の秋に孵化、6月頃に成熟し、8月には産卵して死んでしまうそうです。そしてコガネグモのすぐそばにいたのはツマグロバッタの終齢幼虫。ここには、生きものたちに食べ物や棲み処、隠れ場所を提供している、小規模な植物群落がたくさんあります。(Y)

2020年7月4日(土)
クサヨシ群落の住人たち(その1)

 定期的に草刈りをしていると、マコモやチガヤなどのイネ科植物のまとまった美しい群落ができてきます。今日はクサヨシ(イネ科)の群落(写真左)でカヤネズミの巣を3つ見つけました(写真右。そのうちの1つです)。カヤネズミはつる植物やセイタカアワダチソウなどが侵入していない、きれいなイネ科植物やカヤツリグサ科植物群落を好んで巣を作るようです。(Y)

2020年7月3日(金)
カマキリ幼虫の脱皮

 草刈り中、何か不思議なものが目にとまりました(写真左)。バッタの脱皮かな? いや、そうではないような…。しばらく眺めていて閃きました。目の前のものは初めて見るカマキリの脱皮です。草刈りは後にして、じっくり見せてもらうことに。まず頭部が現れ、触覚、鎌状の前脚、さらにすらりとした中脚、後脚。次々と慎重に脱いでいきます。新しくなった中脚、後脚はコバルトブルーですごくきれいでした(写真右)。最後まで見届けて写真も撮りたかったのですが、残念ながらここで電池切れ。最後は私の説明でご勘弁ください。しばらくこの状態でぶら下がっていましたが、脚がしっかり固まったのでしょう。くるっと回って頭部を上にしました。腹部先端からなかなか外れなかった古い殻は脚を使って外しました。脱皮完了。体長約5cmのオオカマキリ終齢幼虫誕生です。(Y)

2020年7月2日(木)
ジャコウアゲハ幼虫の蛹化

 6月29日、ジャコウアゲハの終齢幼虫が建物の板壁を登り始めました(写真左)。いよいよ蛹化に向けての旅立ちです。幼虫が上がっていくのを見ていると、実にリズミカルに腹部を上下させています。感情移入は良くないですが、なんだか幼虫が楽しそうに見えてしまいます。やがて幼虫が行き着いた先は高さ2,5mほどの軒下。そこで前蛹になり、昨日見たら脱皮して蛹になっていました(写真右)。蛹のそばの黒い塊が脱皮殻です。親チョウの産卵、卵の孵化、脱皮、蛹化、そして羽化。生きものの節目節目に立ち会える幸せ…。(Y)

2020年7月1日(水)
モノサシトンボとニホンアカガエル

 生きもので溢れる季節になりました。自宅の周辺で作業していると、いろんな生きものに出会います。今日紹介するのは、モノサシトンボ(写真左)とニホンアカガエルの子ガエル(写真右)。モノサシトンボは色彩の美しさとともに、その名の通り等間隔に記されたような腹部の模様が不思議で大好きなトンボです。ニホンアカガエルの子ガエルは、今年田んぼビオトープで生まれたものでしょう。田んぼビオトープから自宅までは200mほどありますが、急斜面をものともせず次々とやってきます。体長約3cm。食べるものがいっぱいあるのか、お腹はしっかり膨らんでいます。(Y)

2020年6月30日(火)
オカトラノオ

 オカトラノオ(サクラソウ科)が今満開です(写真左・右)。当地に定住して12年になりますが、来て間がない頃に半日陰の道端で数本咲いているオカトラノオを見ました。「なんてきれいな!」というのが最初の印象です。刈り取られるのか、当時からたくさん見られる植物ではありませんでしたが、どうしても残したくて敷地内に数株移植しました。元々は半日陰ではなく日当たりのいいところが好きな植物。移植した場所が合っていたのか、年々株も増えてきれいな花が見られるようになりました。(Y)

2020年6月27日(土)
クロアゲハとジャコウアゲハの幼虫

 クロアゲハの幼虫は、レモンやサンショウ葉を食べて、大きいもので約3cmになりました(写真左)。体色がいろいろに変化していく様子が面白くて、毎朝一番に見に行きます。ジャコウアゲハの幼虫(写真右)は大変な食欲で、ひたすら食べている感じです。すでに終齢に達しているようで、体長は4~5cmあります。飼育しているのが3頭、外のウマノスズクサにいるのが8頭ほど。こんなにたくさんの幼虫が身近で育つのは初めてで、ジャコウアゲハが悠然と華麗に舞う姿が普通に見られるようになったらと楽しみにしています。それにしても、ジャコウアゲハ幼虫の体のトゲトゲや黒・白・赤のコントラストに魅力を感じるのは私だけかな~。(Y)

2020年6月26日(金)
ヒナ誕生

 5月1日にやってきたブッポウソウ。親鳥の行動から、6月20日頃にヒナが誕生したようです。ここの巣箱で繁殖するようになって3年目。最初の年は巣箱の取り合いでしょうか、独特の鳴き声で騒いで何とも賑やかでしたが、今年はすんなりと主が決まったようで割合静かです。でも元気に巣箱周りを飛び回っていたのですが、今月半ばの大雨のあと2、3日、姿も見えず鳴き声も聞こえないという日が続きました。大雨の影響で巣が放棄され、今年の繁殖は失敗したのだとほとんど諦めていました。でも、お天気が回復して、電線に2羽の姿を見たときは本当にうれしかったです。巣箱への出入りも、巣箱の見守りも見られるようになりました。7月10日前後にはヒナの巣立ちとなるでしょう。みんな無事巣立ってほしい。今からすごく待ち遠しいです。写真は巣箱から飛び立つ親鳥です。(Y)

2020年6月23日(水)
クロアゲハ幼虫の脱皮

 レモンの木のクロアゲハ幼虫が脱皮をしました。写真左の右側、大きいほうです。すぐ下に黒い脱皮殻があるので、脱皮直後のようです。2匹は同じ時に産卵されたはずなのに、大きさに違いができてしまいました。右の写真は大きい方の翌日の様子。鳥の糞のような色になっています。これからさらに脱皮・成長して緑色の終齢幼虫になり、前蛹を経て蛹化、そして羽化して立派な蝶に。そんな変化を身近でつぶさに観察できることに幸せを感じます。(Y)
PS:私のパソコンが故障して今修理中です。この欄は別のパソコンで継続できますが、メールが受け取れません。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

2020年6月21日(日)
ウマノスズクサの花

 ウマノスズクサ(ウマノスズクサ科)の花が咲き始めました(写真左)。この花を初めて見た時に、花=きれいという私の中の花のイメージが崩れ、花にもいろいろあると驚いたことを覚えています。さて、このウマノスズクサはジャコウアゲハが産卵した植物(6月4日の当欄)。その時の卵が孵化して1齢幼虫になり(6月11日の当欄)、今は体長1~1.5cmに成長しました(写真右)。小さくてわかりにくいですが、最上部の黄色い突起は、アゲハチョウ類の幼虫に共通の特徴で、刺激すると異臭を発する「臭角(しゅうかく)」と呼ばれるもの。写真を撮るのに夢中になって幼虫を刺激してしまったようです。(Y)

2020年6月19日(金)
クロアゲハとモンキアゲハ幼虫

 鉢植えのレモンの木に産み付けられたクロアゲハモンキアゲハの卵(6月11日の当欄)。その卵が孵化して幼虫になりました。左の写真はクロアゲハの、右がモンキアゲハの幼虫です。それぞれ体長約7mmと5mm。小さすぎてうまくピントが合わなくて苦戦。それでも写真を見ると卵の時にはわからなかった2種の違いがよくわかります。ところが、1週間たって昨日見たらモンキアゲハの幼虫が見つかりません。レモンの木にはクモがたくさんいるし、アシナガバチも狩りにやってきます。天敵をうまくかわして、1~2頭だけでも育ってほしいのですが…。(Y)

2020年6月18日(木)
ホタルブクロ

 中国地方は6月10日に梅雨入りしました。今日は朝から雨で、明日にかけて200mmの大雨の恐れとニュースが伝えています。大きな災害が起こらないようにと祈るばかりです。さて、雨の季節に似合う花がホタルブクロ(写真左・右)。畑の片隅で、赤紫と白の2色の花がすごく美しいです。地元の老婦人が、この花の口を閉じて手のひらで叩いたらパチンと音がして破裂するので「パチンコ」と呼んでいたと教えてくれました。また、この花の中にホタルを入れてその光を楽しんだりと、昔は自然の中にたくさんの魅力的な遊びがあったのでしょう。そういえば先日の夜、この花が咲いている近くで、今年初めてヘイケボタルが点滅。とても風情がありました。(Y)

2020年6月16日(火)
セトウチサンショウウオの変態

 6月14日、飼育中のセトウチサンショウウオのうち、2匹の外エラ(正しくは外鰓[がいさい]というそうです)が無くなり、変態したことを確認しました。まずは小さなケースに入れて撮影(写真左)。体長は5~6cmあります。そのあと、ミズゴケなどを入れた成体用のケースに移して記念撮影(写真右)。この2匹はもう少し飼育・観察してから生息地に放す予定。餌はワラジムシやコオロギの幼虫など、身近で手に入るものを与えるつもりです。この日は他の個体で変態直前になっているものを4匹、田んぼビオトープに放流しました。それでも、まだ小さい個体が数匹残っています。同じ時に産卵されたものでも、食べる量の違いで成長にすごくバラツキがあるのです。また、変態が近くなると外鰓が小さくなってくること、餌をほとんど食べなくなること、泥に潜って身を隠していることが多いこと、などがわかりました。(Y)

2020年6月15日(月)
2種のカエルの見分け方(その2)

 今日はヤマアカガエルについて(写真左は幼体、右は成熟個体)。ヤマアカガエル(以下ヤマアカ)はニホンアカガエル(以下ニホンアカ)と違って、背と体側の境の線が目の後ろで下に曲がっています。他にも違いがありますが、背と体側の境の線を注意して見れば2種を見分けることができます。これから子ガエルがもう少し成長したら、水辺から離れて、ヤマアカは林縁部や林の中に、ニホンアカは草はらや畑に移動して生活します。このカエルたちが命をつなぐためには、繁殖期の水辺と非繁殖期の林や草はら、両方の環境が必要です。(Y)

2020年6月13日(土)
2種のアカガエルの見分け方(その1)

 当地にはニホンアカガエルとヤマアカガエル、2種類のよく似たアカガエルがいます。1月23日に今シーズン最初の産卵を確認。最終的に約300卵塊の産卵がありました。その卵が今、次々と子ガエルになって元気に跳ね回っています。体長は1.5~2cmほど。畔を歩くと踏みそうで歩きにくいこと! 草刈りにも気を遣います。今日は2種類のうちのニホンアカガエルの体の特徴について(写真左・右)。背と体側の境の線がほぼ直線であることがわかります。次回紹介するヤマアカガエルとの大きな違いです。(Y)

2020年6月12日(金)
オタマジャクシ以上、カエル未満

 アカガエルのオタマジャクシを今年も飼育しました。順調に育って間もなく成体になります(写真左・右、ニホンアカガエルの同じ個体)。セトウチサンショウウオとは逆に、後あしが先に出て少しずつ大きくなります。後あしが立派になった頃、しっかりした前あしが突然出てきます。色々調べると、これは前あしが出る前に皮膚の下で十分育っているからだそうです。不思議に思っていたオタマジャクシの前あしの謎が解けました。私は、4本のあしが生えてきた頃の「オタマジャクシ以上、カエル未満」(?)の時に一番魅力を感じるのですが、この頃体内では大きな変化が起こっています。尾の消失、消化器の構造変化、エラ呼吸から肺呼吸への変化等々。想像できないような生物の不思議な世界です。(Y)

2020年6月11日(木)
命の輝き

 鉢植えのレモンの木に今年もクロアゲハが産卵しました。また今年初めてモンキアゲハが何度か産卵にきて、今現在、合計20個以上の卵が産みつけられています。2種の卵は区別できません。どちらも直径1mmほどで、真珠のような輝きをもっています(写真左)。また、堤防のウマノスズクサでは、ジャコウアゲハの卵が孵化して幼虫が出てきました(写真右)。体長約4mmで卵と同じく赤っぽい色をしています。表面の毛で水滴が輝いていました(Y)

2020年6月10日(水)
鳥類調査

 昨日、モニタリングサイトの鳥類調査をしました。今季繁殖期の最後の調査です。繁殖期1回目の調査は5月1日。繁殖期に入ったばかりで、鳥たちの囀りがよく聞こえました。今回は巣立ちの時期を迎えていて、若鳥の姿をたくさん見ることができました。確認できた鳥は19種。調査コースを歩いていてふと見ると、5mほど先の電線に3羽のコシアカツバメの幼鳥。警戒心が全くなく羽繕いに余念がありません(写真左)。おかげでじっくりと観察できました。また、観察コースから見える自宅敷地北斜面のピンク色のササユリがとてもきれいでした(写真右)。(Y)

2020年6月9日(火)
ササユリ

 ササユリの花が咲き始めました(写真左)。環境整備はなかなか行き届きませんが、それでも少しずつ続けている手入れが功を奏してか、株が増えてきました。今年、花や蕾をつけているものだけで40株ほどあります。ササユリは発芽した年は1枚の葉のみで(写真右)、ここから開花まで数年かかります。そんな小さな株も含めて数えると全部で100株以上になりました。そばを通ると漂ってくる上品な甘い香り。昔の里山の美しい風景を少しずつでも復活させたい。ササユリを眺めながら募る思いです。(Y)

2020年6月7日(日)
子グモの団居(まどい)

 春に孵化したジョロウグモの子グモが卵のうを出て(写真左。子グモが出たあとの卵のう)、団居(まどい)と呼ばれる集団生活を送っています(写真右)。団居に気づいたのは6月3日ですから、今日で5日目。まだ団居は続いています。この子グモたちの親は、去年の秋に勝手口のそばに大きな網を張った個体。近くにいたので、その日常や産卵、そして死までずっと観察していたものです(当欄2019.10.182019.10.282020.01.29)。だから余計に興味がわきます。子グモたちは集団生活を送ったあと、糸を使って空を飛んでいくバルーニングで散らばっていき、独立します。ここでもまた、それぞれの生物の持つ不思議な世界や能力に驚き、感動するばかりです.(Y)

2020年6月4日(木)
ジャコウアゲハの産卵

 3年前、自宅付近に植えたウマノスズクサにジャコウアゲハが初めて産卵しました。たくさんの卵があったのに終齢幼虫まで確認できたのはわずか1頭だけ。卵寄生蜂の寄生が多いようでした。その時に、ジャコウアゲハを殖やすには、卵を早めに保護して幼虫をある程度の大きさまで育ててから元に戻すのがよいと思いました(2017.6.23の当欄)。そして今年、久しぶりの産卵です(写真左。6月1日撮影)。卵は今日までで20個。半分程度を飼育して、幼虫が大きく育ったら元の所に放すつもりです。独特の色、形をした幼虫(写真右。3年前の写真です)がまた見られると思うと今から楽しみ。(Y)

2020年6月3日(水)
セトウチサンショウウオの放流

 セトウチサンショウウオの幼生が大きいもので体長約4.5cmになりました(写真左)。同時に産まれた卵から育った幼生でも、餌を食べる量に違いがあるのか成長に大きな差があります。小さなものはまだ2.5cmくらい。これでは共食いの心配もあるし、餌やりなどの世話も大変になってきたので、大きく育ったものを中心に2度目の放流をしました(写真右)。自然界には天敵も多くいることでしょう。無事成体まで育って山に帰り、また繁殖のために田んぼビオトープに戻ってきてほしい。そんな想いで見送りました。(Y)

2020年6月1日(月)
久しぶりの遠征(その3)

 軽トラドライブも終盤。以前から目を付けていたスポットで車を止めました。シライトソウ(写真左)、ハンショウヅル(写真右)、フタリシズカ、カノコソウなど。ハナイカダは実が膨らんでいました。また、葉の上にはカワトンボ、カメノコハムシの仲間など。ハンショウヅルの花は初めて見ました。楽しい観察ドライブでした。たまには遠征もいいものですね。(Y)

2020年6月1日(月)
久しぶりの遠征(その2)

 左の写真は途中の風景です。道路脇には、クサノオウ(ケシ科。写真右)、ジャケツイバラ(マメ科)、キツネアザミ(キク科)、コガクウツギ(アジサイ科)などが満開。道路で吸水するクロアゲハや最近めっきり少なくなったオナガアゲハも見ることができました。(Y)

2020年6月1日(月)
久しぶりの遠征(その1)

 5月29日、自宅から少し北の川沿いを自然を観察しながらドライブしてきました。と言っても道が狭いので軽トラなんですが…。いつもは自分たちのフィールドで活動していることが多いので、久しぶりの遠征?です。道の途中に小さな渓谷があります。その入り口付近にあったユキノシタの大きな群落(写真左)が素晴らしくて感激。ユキノシタの花(写真右)をじっくり見たのは初めてです。何とも美しい、魅力的な花でした。(Y)

2020年5月31日(日)
ハナウドとササユリ

 今、ハナウド(セリ科)が道路際など至る所で満開。左の写真は自宅近くに群生しているもので、同じセリ科のニンジンの花によく似ています。雑木林ではササユリの蕾が膨らんできました(写真右)。元々この辺りではたくさん自生していたそうですが、いまは激減しています。過度な草刈りか放棄かの両極端な土地管理、イノシシによる球根の食害、人による盗掘などが原因のようです。でもここでは時期を選んで適度な草刈りをすることで、株が年々増加してきました。間近になった花の季節が楽しみです。(Y)

2020年5月30日(土)
クロスジギンヤンマの羽化

 今年も自宅そばのビオトープ池(人工池)でクロスジギンヤンマの羽化が始まりました。昨年の羽化の始まりは4月23日(2019年4月26日の当欄)でしたから、3週間遅い始まりでした。最近は池の水が抜けたり、水草が繁茂し過ぎたりと池の環境が悪化していたので、今年は羽化はないものと諦めていました。そんな時、羽化殻(写真左)を見つけたのです。羽化殻は少しづつ増えて、今日までに20個ほどに。羽化も見ることができました(写真右)。こんな環境でも20匹のクロスジギンヤンマが飛び立ったのですから、私も池の環境改善に向けて少しずつでも頑張らなければ…。トンボに励まされたような気がします。(Y)

2020年5月28日(木)
フタリシズカとマムシグサ

 左の写真はフタリシズカ(センリョウ科)、右はマムシグサ(サトイモ科)。どちらも雑木林に生えています。フタリシズカは、刈り取られて絶えそうな場所から3年前に数株移植したもの。今年も清楚で可憐な花を咲かせてくれました。花言葉は「いつまでも一緒に」。マムシグサは以前から敷地内に自生しています。毒草だそうですが、姿かたちの面白さが気に入っています。どちらも大好きな花です。(Y)

2020年5月27日(水)
オタマジャクシの飼育

 昨日、田の畔でニホンアカガエルの子ガエルを見つけました(写真左)。気づかないうちに成長していたのです。暖かくなって、アマガエル、シュレーゲルアオガエル、ツチガエル、トノサマガエルが繁殖期を迎えました。少し前にはカエルの声が毎晩賑やかだったこと!それも今は落ち着いて、代わりに田んぼビオトープでは多彩なオタマジャクシが見られるようになりました。この黒いオタマジャクシ(写真右)はどんなカエルになるのだろう。それが知りたくて飼育することにしました。アカガエルの飼育については2018年4月17日6月16日の当欄をご覧ください。(Y)

2020年5月26日(火)
チゴユリとヒメハギ

 左の写真はチゴユリ(イヌサフラン科)、右はヒメハギ(ヒメハギ科)、どちらも地面近くで花が咲く小さな植物です。チゴユリは雑木林のやや暗い場所に、ヒメハギはもう少し開けた明るい場所に生えています。チゴユリの花はもう終わりましたが、ヒメハギは4月~7月が花期となっているので、もうしばらく楽しめるかな。チゴユリは、自宅近くで初めてこの花の群生を見た時、清楚な美しさにとても心惹かれました。それからは気にかけて、株を覆っている落ち葉を取り除くなどの世話をしています。でも株は増えても花数は減るばかり。何が原因だろう…。チゴユリは木陰のやや湿った、腐植質の積もった場所に生育するということです。そこのところを注意して、以前のような美しい群落を育てたいです。(Y)

2020年5月25日(月)
タツナミソウとニワゼキショウ

 左の写真はシソ科のタツナミソウ、右はアヤメ科のニワゼキショウです。タツナミソウは田の畔や法面に多く咲いています。ニワゼキショウは地道や庭など乾燥した場所に群生。白色の花もあります。この花は北アメリカ原産で、日本には明治時代に入ってきて野生化した帰化植物だそうです。どちらの植物も、草刈りで大型の草を抑えている場所に年々増えてきました。タツナミソウはその名の通り、立ち上がった波のような形の青い花がとても魅力的。群生しているニワゼキショウも美しく、どちらも大好きな花です。(Y)

2020年5月24日(日)
外エラと趾(あしゆび)

 左の写真はセトウチサンショウウオ幼生の外エラ、右は後あしの趾(あしゆび)を拡大して撮影したものです。外エラは魚類のエラとよく似ています。前あしの趾は4本ですが後あしのは5本あるのがわかるでしょうか。この幼生の体長は約4cmで1週間前とほとんど変わりませんが、食欲旺盛で体色も濃くなり、随分しっかりした体格になってきました。幼生特有の外エラは目立ちますが、水中をあしで歩いて移動する姿は成体のようです。エラ呼吸から肺呼吸への変化も近いと思われますが、どのように進むのでしょう。じっくり観察して紹介したいと思います。お楽しみに!(Y)

2020年5月23日(土)
道路脇の草花 その3

 ナルコユリの様子が気になって、昨日また見に行きました。ナルコユリはまだ蕾のままでしたが、前回カノコソウとともに満開だったホウチャクソウ(写真左。5月14日撮影)は花が終わっていました。右の写真は、その場所の現在の様子です。イタドリなど背の高い植物が伸び放題。背の低い植物はもう生育できません。ここは秋に年1回だけ草刈りが行われますが、この草刈りによって春の草花の美しい景観が保たれています。(Y)

2020年5月22日(金)
アヤモクメキリガ幼虫

 サイヨウシャジン(ツリガネニンジンの仲間)の葉の上に俵型の大きなフン(写真左)がありました。長さ約1.5cm、直径7mmほどもあります。何かいるぞと思って探したら…いました!大きな青虫(写真右)。特徴のある模様をしていたので、すぐに名前がわかると思って図鑑を見ましたがわかりません。数日たって昨日、ネットでやっと見つけました。「アヤモクメキリガ」というガの幼虫でした。昆虫初心者の私にとって、自分で名前に行きついたのはとてもうれしいことでした。(Y)

2020年5月21日(木)
道路脇の草花(その2)

 昨日はモニタリングサイトの鳥類調査(繁殖期)を行い、20種を確認しました。6月中旬ごろに次回の調査をする予定で、その時には可愛い若鳥たちの姿が見られるでしょう。さて、「道路脇の草花」の続きです。今回、5月中旬に行くとカノコソウが満開でした。たくさん集まった小さな花の一つ一つがきれいだったし、群生している様子が爽やかで美しい眺めでした(写真左、右)。(Y)

2020年5月20日(水)
道路脇の草花(その1)

 標高300mの自宅から山を下ると、市街地に通じる国道に出ます。その途中の道路脇に様々な草花が花を咲かせる所があります。4月末に行った時には、オドリコソウ(写真左)とムラサキケマン(写真右)が満開。ナルコユリが蕾を付けていました。オドリコソウの花は派手さはないけれど、やさしいピンク色が大好きです。(Y) 

2020年5月19日(火)
成虫越冬

 左の写真はバッタ科のツチイナゴ、右はキリギリス科のクビキリギス。どちらも成虫越冬の昆虫です。無事越冬を終えて会うことができました。ツチイナゴは昨年、プランターの雑草畑で幼虫から脱皮・羽化を経て成虫になるまでを間近で観察したので、見つけた時は、なおさらうれしく感じました。写真を撮ったのは少し前なので、ツチイナゴもクビキリギスももう産卵を終えたころかな。卵は真夏の少し前に孵化して幼虫が現れ、秋に成虫になってそのまま越冬します。越冬したものは繁殖活動のあと、7月ごろまで生きるそうです。(Y)

2020年5月18日(月)
カマキリの孵化幼虫から思うこと

 オオカマキリの卵が孵化してたくさんの幼虫が出てきました(写真左)。冬の草刈りの時に刈った草に付いていた卵鞘を、とりあえずバーベキューコンロに入れていたのです。孵化直後の幼虫は体長1cmほどでまるで糸くずのよう。こんな小さなものたちがこれから「食う・食われる」の世界を生きていきます。生き延びて次世代を残すところまでこぎつけられるのはどれぐらいの割合? 野生のどんな生き物にも共通することですが、成長の段階で多くの個体が食べられて他の生き物の命を支え、生き残ったものだけが次代に命を繋ぐのです。生物はお互いに支え合って生きているのですね。人間も他の生物の命に支えられて生きています。彼らとの共生はすごく大切なこと。そのためにも開発一辺倒ではなく、彼らの生息環境を保全することは人間の使命ではないでしょうか。右の写真は別の場所で見つけた幼虫。孵化から少し時間が経っています。(Y)

2020年5月17日(日)
セトウチサンショウウオはこんな顔
 セトウチサンショウウオの写真、いつも上から撮ったものばかりです。いったいどんな顔をしているのだろう…。そこで先日、体長約4cmのものを観察用のケースに入れて前からと横から撮影しました(写真左、右)。体の色が随分と濃くなって、「あし」で歩くように水の中を移動します。また、オタマジャクシの外エラは孵化後間もなく消えてしまいますが、セトウチのものは変態するまで残っているようです。これから変態して成体になるまでに、外エラがどのように変化していくのでしょう。興味の対象が次々出てきます。(Y)
2020年5月16日(土)
エナガの若鳥

 昨日の午前中、バードバスにエナガの10羽以上の群れが来て、順繰りに水浴びをしていました。ほとんどが若鳥ですが親鳥も一緒です。若鳥は巣立ちから日がたっているようで、体の大きさは親鳥と変わりませんが、顔の模様が違うので区別がつきます。最近二度立て続けに破壊されたエナガの巣を見た後だけに、無事育った若鳥を見てホッとして、うれしい気持ちになりました。若鳥たちは、これから親鳥から独立して集団を作って行動します。時にはシジュウカラ、ヤマガラ、メジロなどの若鳥たちとも仲良く一緒に水浴びにやってきます。これからバードバスはもっと賑やかになるだろうな。楽しみです。(写真はどちらも昨年5~6月のものです)(Y)

2020年5月15日(金)
赤外線センサーカメラの設置

 4月30日、中・大型哺乳類の調査のために赤外線センサー付き自動撮影カメラを設置しました(写真左)。環境省のモニタリングサイト1000・里地調査の一環です。一つのサイトあたり3か所で調査しますが、林野内の林道や獣道、水路沿いなど中・大型哺乳類がよく通過していると思われる場所を探してセンサーカメラを設置します。その一つが、自宅から1kmほど離れた林道。山野草の多い場所でもあります。3月にユキワリイチゲ(3月14日の当欄)、4月上旬にはヤマルリソウ(4月8日)が美しい花を咲かせます。今回カメラを取り付けに行った時にはイチリンソウ(写真右)が満開でした。センサーカメラは1か月で一旦回収して、画像の確認と機器メンテナンスの後再設置します。今月末に初めての回収です。その結果はもちろん楽しみですが、その時にどんな花が見られるか、こちらも楽しみです。(Y)

2020年5月14日(木)
ヘイケボタル幼虫

 田んぼビオトープの一つでモノアラガイの幼貝を見つけました(写真左)。モノアラガイはヘイケボタルの幼虫の餌になる小さな巻貝です。そういえば、この田は元々湿田で水溜りにはモノアラガイがたくさんいました。でもいつしか乾田化してしまい、モノアラガイも全滅したと思っていました。昨年の秋からマコモ(湿地に生える大型の草)を取り除くなどの手入れを始めると、水も溜まって再び湿田の環境が戻ってきました。そして、わずかに生き残ったモノアラガイが復活してきたようです。その数日後にはヘイケボタル幼虫もたくさん見つけました(写真右)。ヘイケボタルも滅多に見なくなっていたのですが、今年の夏の夜には、その風情ある点滅がまた見られるかな。(Y)

2020年5月12日(火)
壊されたエナガの巣

 4月21日の当欄で、エナガの巣を拾ったこと、そして4月25日の「季節の1コマ(№328)」でエナガの巣作り(写真左)を紹介しました。ひょっとしたら2つのことは繋がっていて、巣を破壊されたペアが新たな巣を作り始めたのかもしれません。楽しみにそっと見守っていました。ところが5月1日に、その巣がひどく破壊されているのを見つけました(写真右)。コチドリの卵と同じようにおそらくはカラスの仕業。もう5月ですから、エナガが新しい巣を作ることはないでしょう。都会だけでなく、田舎にもカラスがとても多いです。生と死がいつも隣り合わせ…が野生の命とはいえ、親鳥たちの懸命な子育てを何度も見ているので悲しいです。カラスから小さな命を守ってやる手立てはないものでしょうか。(Y)

2020年5月10日(日)
コチドリの産卵

 今年も近くのグラウンドでコチドリ(写真左)が卵を産みました。本来河原や海岸の砂地で産卵する夏鳥ですが、あまり人が来ないこのグラウンドでも毎年のように産卵します(写真右)。今年も5月初旬に産卵したようです。運よくヒナが誕生した年もあったのですが、スポーツイベントのために車両による整地が行われ、卵が潰されてしまった年もありました。今年は新型コロナウイルス対策でイベントはすべて中止。それでも念のため整備事業所の窓口に確認に行ったら、整備予定はあるが、ヒナが巣立った後にしようという理解ある返事をいただきました。これで安心と思った矢先…。悲しいことに、今日は卵がすっかり無くなっていたのです。おそらくカラスに見つかってしまったのでしょう。がっかりしました。親鳥はもっと辛い思いをしたことでしょう。難しいものです。(Y)

2020年5月9日(土)
「あし」が出た!

 いつ「あし」が出てくるのだろう?と飼育容器の中のセトウチサンショウウオを見ていました。「えーっ!」、前あし・後あし、すべてあるような気が…。急いで写真を撮って拡大してみました(写真左)。やはり4本の「あし」が出ていました。同じ両生類でもカエルは後あしから出ますが、セトウチサンショウウオは前あしが先に出るそうです。ウェブ上に次のような記述がありました。『孵化直後は魚のよう。やがて体前部にヒレが生え、それが趾(あしゆび)のある「あし」に変化する。前あしが完成するころ、体後部にもヒレが出ていて、前あしより遅れて「あし」へと変化する。趾は前あしが4本、後あしが5本。』 右の写真は前あしの部分を拡大して撮影したもの。外えらのすぐ後ろから「あし」が出ているのがわかります。この分では変態も間近だと思います。なお、私は専門家ではないので、間違いがあればご指摘いただけるとありがたいです。(Y)

2020年5月8日(金)
モートンイトトンボ

 田んぼビオトープを眺めていたら、目の前の水草にスッと何かが止まりました。モートンイトトンボ(以下モートン)、うれしい今年の初見です。きれいなイトトンボで左の写真はメス、右はオスです(どちらもまだ未熟な個体)。例年ここでは多数が見られますが、去年はなぜか少産で今年が気になるところです。先日、セトウチサンショウウオ幼生の餌にプランクトンを集めようと、小さな網で藻の表面を撫でるようにしていました。そこに入ってきたのはたくさんのイトトンボのヤゴ! 今年はモートン、期待できそう。畔を歩くとき、行く手を阻むようにビオトープと草むらを行き交うモートンがまた見られそうです。(Y)

2020年5月7日(木)
ヤマツツジとラン

 コバノミツバツツジの花が終わり、ヤマツツジの花が今満開です(写真左)。その近くでランの仲間が葉を広げています(写真右)。キンランかなトンボソウかな? どちらが咲いてもうれしい。大好きな花たちです。(Y)

2020年5月6日(水)
セトウチサンショウウオの飼育

 飼育容器の中で、セトウチサンショウウオの幼生が卵のうから出てきた時の体長は1.5cmほどでした(3月21日の当欄)。あれから1か月半経って、体長は2倍の約3cmに。横幅も出て、しっかりした体格になりました(写真左)。飼育を始めたときは、プランクトンがいそうな田んぼビオトープの水や水草を入れ、泥の中から採集したアカムシ(ユスリカ類の幼虫)も与えていました。でも、プランクトンは十分いるのかよくわからず、アカムシはごく小さなものしか食べないし食いつきもよくありません。餌が十分でないのか成長もイマイチ。そこで思いついて、ブラインシュリンプの幼生を与えてみました。熱帯魚やクラゲ類などの餌として乾燥卵が市販されているものです。乾燥卵を塩水でふ化させ、塩分を除いてから水槽に入れてみました(写真右)。セトウチの幼生は小さく突っつくような動作でよく食べます。十分食べると腹部が膨らみ赤っぽい色が皮膚を透けて見えます。何度か与えるうちセトウチ幼生の成長が良くなり、アカムシも積極的に食べるようになりました。ようやく育てられる気がしてきました。今後まだまだ難関はあるでしょうが、うまくいって放流できる日が楽しみです。(Y)

2020年5月5日(火)
買い出し

 今日は買い出しに市街地へ行きました。ちょっと買い物に行くのにも車しかありません。それで、まとめ買いをしたり、いくつもの用事をまとめて済まそうとするので、いつも半日仕事以上になってしまいます。だから、たいていお昼ご飯は外食となり、それはちょっとした楽しみ。今日は時節柄、マクドのドライブスルーでハンバーガーとアイスコーヒーを買って、ドラッグストアの広い駐車場で車中食。ハンバーガーを少し張り込んだので一人690円。新型コロナウイルスで気が滅入る中のささやかな贅沢…。行き帰り、周りの山々は新緑が美しく、フジの花が満開でした。左の写真は帰宅して撮った敷地内のフジの花。足元には初めて見るバッタの幼虫(写真右。名前はこれから調べます)。季節とともに植物も動物も移り変わっていきます。(Y)

2020年5月4日(月)
青葉の季節

 青葉の美しい季節になりました。左の写真は自宅から見た雑木林。右下にあるのがバードバスです。暑くなって、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、ヤマガラ、キジバト、スズメ等々、お客さんが絶えません。右の写真は田んぼで作業中、自宅周辺の雑木林があんまり美しかったので思わずシャッターを押しました。左端の樹々の後ろに我が家があります。(Y)

2020年5月3日(日)
次女の出産

 先日、東京に住む次女が無事男の子を出産しました。新型コロナウイルスの蔓延で、私たちはもちろん次女の夫も病院での赤ちゃんとの面会はできませんでした。私も産後の手伝いに行くつもりでしたが、それも叶いません。ウイルスの流行で、いつもと変わらない日常の大切さ、ありがたさに改めて気付かされました。ところで、当地では今、新しい命が次々と生まれています。左の写真はヤブキリの幼虫、右はキリギリスの幼虫です。どちらも体長5~6㎜。これから、そんなバッタやキリギリスの仲間の幼虫の成長過程に注目して観察、紹介したいと思います。(Y)

2020年5月1日(金)
幸せな一日

 モニタリングサイトの鳥類調査をしました。今日は良いお天気。先週までは北風が吹いて寒い日が多かったのに、昨日今日は一気に初夏の日差しです。そのせいか鳥や昆虫の動きも活発で、楽しい調査になりました。調査中、遠くの樹の梢にいた鳥は、青い羽に赤い脚。今年も来てくれました、ブッポウソウ!(写真左)。キビタキやウグイス、ホオジロ(写真右)の美しい囀り。上空にはツバメやコシアカツバメの飛翔。その中にいると気分が高揚してきます。今日確認できた鳥は26種。里山の豊かな自然に改めて触れることができた幸せな一日でした。(Y) 

2020年4月29日(水)
オタマジャクシが減ったのは

 2週間ほど前から、アカガエルの幼生(オタマジャクシ)が減っていくのに気づきました。幼生の天敵はミズカマキリタイコウチなどたくさんいますが、それらではこれほど急激に減ることは考えられません。一番の原因はすぐにわかりました。大型の鳥、サギ類です。左の写真は田んぼビオトープで獲物を狙うダイサギ、右の写真はアオサギとダイサギがお揃いで。人の気配が無いとみると一日に何回もやって来て食べ放題。あれほどいたオタマジャクシが一挙に減ってしまい、ビオトープによっては数えられるほどの数しか残っていません。周辺の田んぼは今は田植えを控えて水が入っていますが、アカガエルの産卵期の2~3月には乾田になっているのでオタマジャクシはいません。サギが田んぼビオトープに集中する要因でしょう。カエルが生態系で果たしている役割は大きいです。カエルを絶滅させないために、休耕田に周年水を張った場所が各所にあることが必要だと強く思います。(Y)

2020年4月28日(火)
クロボシツツハムシ

 畑で花や昆虫の写真を撮っていて、アレ?と思いました。ナナホシテントウのようだけどちょっと違う?(写真左)。調べてみると、クロボシツツハムシでした。テントウムシは苦くて鳥も食べないので、テントウムシに似せることで鳥などの捕食者から狙われないようにしている(擬態)そうです。右の写真は本物のナナホシテントウ。よく似ていると思いませんか。生き物の世界を知れば知るほど、それぞれの種が生き残るための様々な工夫を持っていることに驚嘆するばかりです。(Y)

2020年4月27日(月)
旅立ちと飛来の季節

 3月下旬にジョウビタキ(写真左)、4月中旬にミヤマホオジロ(写真右)、そして3日ほど前にカシラダカ、アオジ、シメがいなくなりました。みんな繫殖地へ旅立ったのでしょう。入れ替わりにコシアカツバメを昨日確認して、今日は雑木林でキビタキの声を聞きました。近くのグラウンドではコチドリが卵を産んでいました。まだツグミやシロハラは少し残っていますが、もう間もなく旅立つでしょう。そして、去年は4月28日にブッポウソウが飛来したので、今年もそろそろ来る頃と楽しみです。鳥たちの旅立ちと飛来の季節。毎年繰り返される営みがいつまでも続くよう、里山保全頑張っていきたいです。(Y)

2020年4月26日(日)
セトウチサンショウウオの新しい卵のう

昨日、水路でセトウチサンショウウオの卵のうを見つけました(写真左。白いのが卵)。今までに卵のうを見つけたのは2月15日と23日ですから、今回のは随分と遅い産卵です。卵のうは一対のらせん状で1つの長さが10cm以上ある大きなものでした(写真右)。卵は少し発生が進み、産卵後およそ7~8日ほど経過しているようです。うまくいけばこれから90日前後で成体になって上陸します。水切れ、天敵など前途は多難ですが、少しでも多く成体になれるように見守っていきたいと思います。(Y)

2020年4月25日(土)
カスミザクラとヤエザクラ

 左の写真はカスミザクラ。新緑の中で白い花が咲いて、名の通り霞のような風情です。右はカンザンという品種のヤエザクラ。どちらも遅咲きのサクラで今満開です。3月下旬から始まったサクラの季節も終わりに近づいてきました。バトンはサクラから他の樹々の花へ。コバノガマズミやつる植物のムベアケビの花が咲き始めました。これから晩秋まで、美しい花の移ろいを折に触れて紹介したいと思います。(Y)

2020年4月24日(金)
シオヤトンボの羽化

 田んぼの作業から帰る途中、先日サワガニのいた水たまりでシオヤトンボを見つけました。水面から3cmほどのところで小さなスギナにつかまってじっとしています(写真左)。今日の活動を終えて眠りについたのだと思って通り過ぎたのですが、もしかしてと戻ってみると、やっぱり! トンボのすぐそばに脱皮殻を発見(トンボの左手前)。トンボは羽化直後だったのです。夕方になって急に冷え込んできたので、羽化したものの飛び立つことはできなかったようです。明日は暖かくなって無事飛び立ちますように…。顔を上げると水路にきれいな水の流れ(写真右)。「春の小川」のメロディーが浮かびました。(Y)

2020年4月22日(水)
サワガニ

 田んぼビオトープで作業していると、畦際の草が大きく動いて、甲幅およそ3cmの大きなサワガニが出てきました(写真左。4月19日撮影)。「サワガニはきれいな水の指標生物の代表種。どこかに湧き水が染み出るきれいな水源があるのではないか」、といつもお世話になっているYさんに教えていただきました。そういえば、他の田んぼビオトープが干上がっても、ここだけは水がなくなることはありません。水が湧いている場所を探してみようと思います。右の写真は、昨年の11月に同じ場所で見つけた甲幅5mmほどのサワガニの稚ガニ。こんな小さな場所で命を繋いでいる…。何だか感動し、無性に嬉しくなりました。(Y)

2020年4月21日(火)
エナガの巣

 エナガの巣が道路に落ちていました。エナガの巣は、コケと羽毛とクモの糸でできた長さ12cm前後の袋状ということです。でも、持ち帰った巣は破れてボロボロ。多分、カラスに襲われたのでしょう。じっくりと観察しました。左の写真は巣の外側、右は内側です。外層は主にコケで、補強にシュロの繊維も使われています。表面にはウメノキゴケも貼り付けられています。それらが巧みにまとめられていますが、意外と簡単に裂くことができました。内層はアオバトなど、たくさんの羽毛が敷き詰められていました。タカなどに襲われた鳥の羽毛を集めてきたのでしょう。巧妙に作られていて、とても暖かそうな巣です。自然の摂理とはいえ、一生懸命に巣作りをするエナガを思い浮かべて、切ない気持ちになりました。(Y)

2020年4月20日(月)
タニシとノミノフスマ

 田んぼで作業をしていると、いろんな生きものに出会います。今日は水の中ではタニシ(写真左)。タニシの後ろに筋がついているのは餌を求めて移動した跡です。畔ではノミノフスマの白い花(写真右)。地味だけど清楚な花がいま満開。「ノミノフスマ」を漢字で書くと「蚤の衾」。衾とは夜具、布団のこと。小さな葉が向き合ってついている様をノミの布団に例えた名ということです。由来を知ると忘れられない名ですね。里山地域に住んでいると、紹介したい魅力的な動植物が一杯。まだまだ里やま日記のネタは尽きません。(Y)

2020年4月19日(日)
里山の春

 左の写真は、4月5日に棚田の休耕田に作った畑から我が家方面を撮ったもの。今から2週間前なのでサクラがすごくきれいでした。右の写真は、一昨日玄関から撮りました。コバノミツバツツジが満開です。里山の春。こんな風景をいつまでも残したいです。(Y)

2020年4月18日(土)
サンショウウオ幼生その後

 3月21日の当欄で紹介したセトウチサンショウウオの幼生。あれから1ヵ月、幼生は大きく成長しました。左の写真は田んぼビオトープで自然に育ったもの。2月15日に見つけた卵から生まれた個体でしょう。体長約4cmありました。右の写真は孵化する前から水槽で飼育しているもの。体長約2cm。餌は田んぼビオトープにいるアカムシなどを与えています。セトウチサンショウウオは5月頃、体長5cmくらいで変態します。外えらがなくなり、四肢が出てきて成体になるのです。そして6月頃に陸に上がって近くの林に移動。そこで繁殖できるようになるまで生活します。これから変態するまでの体の変化が楽しみです。ところで今日、卵が確認できなかった場所で5匹の幼生を見つけました。体長約2.5cm。産卵していたのに気付かなかったようです。嬉しい発見でした。(Y)

2020年4月17日(金)
好物はキャベツ!

 4つの田んぼビオトープにアカガエル類がおよそ300卵塊産卵しました。1卵塊には多数の卵が入っていますから、それらがすべてオタマジャクシになったとしたら概算で450000匹ほどの数になります(3月15日の本欄)。実際、一時は田んぼビオトープ一面にオタマジャクシという感じに。これではエサ不足になると思い、試しに畑に放置してあったキャベツの外側の葉を入れてやりました(写真左)。続いて柔らかく煮た葉も(写真右)。どちらも食いつきがすごいこと! でも暖かくなって藻類や水草が育ってきたのでキャベツの差し入れは終了です。これからはシュレーゲルアオガエル、トノサマガエル、アマガエル、ツチガエルの産卵期。田んぼビオトープは様々なオタマジャクシで賑わいます。(Y)

2020年4月16日(木)
排水口その後

 4月11日に応急で設置した塩ビパイプの排水口。翌日、翌々日とこの時期にしては珍しい激しい雨と風でした。雨が上がった14日、排水口がどうなっているか心配で見に行きました。左の写真がその時のもの。手前側の直線状の部分が「堤防」で、左端の灰色が塩ビパイプの排水口です。右の写真は4月6日の状態。比べると、雨のあと排水口から大量の水が流れ出て堤防の向こう側も満水になっているのがわかります。水が貯まることによって、ただの水たまりではなく浅い所、深い所、植物が生えている所、と多様性のある水環境ができました。なかなかいい感じです。この環境を維持するために奥にも堤防を作りました。ここにも今後いろんな生き物が棲みつくでしょう。新しい出会いが楽しみです。(Y)

2020年4月13日(月)
ホトケノザ
 「セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ、春の七草」。春の七草たちの花がいま盛りです。ゴギョウとはハハコグサ、ハコベラはハコベ、スズナはカブ、スズシロはダイコンのことです。では、ホトケノザは? 写真左はシソ科のホトケノザ。畑や道端にごく普通です。でも春の七草のホトケノザはこれではなく、キク科のタビラコ(コオニタビラコ)(写真右)のことだそうです。こちらは最近すっかり見なくなってしまいましたが、確かにこちらの葉の方が食べやすそうです。「里やま日記」を書くようになって、知らないことが多くて一生懸命調べるようになりました。知識も大切、五感で感じることも大切ですね。里山では初春から晩秋まで花が絶えることはありません。(Y)
2020年4月11日(土)
排水口の設置

 3月17日と4月6日の本欄で、一番下の田んぼビオトープの堤防を水が越えてアカガエルの幼生(オタマジャクシ)が外に流されたことを書きました。泥上げの甲斐あって堤防の外の水たまりは水がしっかり溜まり、流れ出た幼生も元気に泳いでいます。明日は雨予報ですが、また水が溢れて幼生が外に出てももう大丈夫。でも水を被ると堤防が弱ります。そこで、余っていた塩ビパイプで排水口を作りました(写真左)。これでうまくいくかな? 右の写真は、作業中に出てきた体長4cmほどのケラです。動きが速いのでぶれてしまいました。(Y)

2020年4月10日(金)
命溢れる季節だけど

 田んぼに行く途中の小道の土手に、今年もショウジョウバカマが咲きました(写真左)。毎年大きくてきれいな花を咲かせます。ため池の堤防ではワレモコウの葉が伸びてきました。田んぼではウマノアシガタが咲き始め(写真右)、足元にはアマガエル。水辺からはシュレーゲルアオガエルの声も響いてきます。里山はこれから命溢れる季節。でも、今年はウイルスのことが気になって、あまり喜ぶ気持ちにはなりません。それでも生きものの棲み処を守りたい。都市暮らしではなくても外出は気が重い今、この場所で自分のできることを大切にこなしていきたいと思います。(Y)

2020年4月9日(木)
カエルの重量挙げ

 地元のTモータースにタイヤ履き替えに行きました。社長のTさんは手先の器用な方で、今までにも絵や木彫りのクマなどいただいています。今回はカエルが重量挙げをしている木製の置物(写真左)をいただきました。よく見るとバーベルは栗の形で、これも木製。何とも素敵でユーモラスで、眺めていると幸せな気持ちになります。右の写真は、10年以上前に同じTさんから頂いた郵便受け。取っ手が木彫りのカエルで、小さいけどこちらも素晴らしい作品。改めてTさんの才能に感じ入るとともに、温もりがあって作り手によって様々個性的な作品に姿を変える素材としての木の魅力に触れることができました。(Y)

2020年4月8日(水)
ヤマルリソウ

 3月14日の当欄で紹介したユキワリイチゲの群生地。その後どうなっているか気になって見に行きました。ユキワリイチゲの花は終わっていましたが、代わりにヤマルリソウ(写真左)が群生。タチツボスミレ類(写真右)やアオキの花とともに満開でした。よく見るとカンゾウの仲間の葉が成長しています。ノカンゾウかヤブカンゾウか。今まではユキワリイチゲしか関心が向かなかったけど、この場所の花の移り変わりが楽しみになってきました。(Y)

2020年4月7日(火)
新芽

 山々がうっすらと色づいてきました。春になって草木が芽吹き始めたようです。自宅の周辺でも、樹々の新芽が美しい季節になりました。左の写真はリョウブ、右はコバノガマズミの新芽です。何があっても自然は淡々と季節の移ろいを教えてくれる。自然を守ることは人間の命を守ること。コロナウイルスで大変な状況ですが、ささやかでも里山地域の自然を守り、その美しさを情報発信していこうと思っています。(Y)

2020年4月6日(月)
春真っ盛り

 3月は雨が多くて、一番下の田んぼビオトープに築いた堤防(3月17日の当欄)を水が越えてしまいました。アカガエルのオタマジャクシも一部が流されて下の水たまりを泳いでいます。水たまりは晴天が続くとすぐに干上がってしまうので、オタマジャクシを放っておくわけにはいきません。でも網で掬って元に戻すには数が多すぎる。それで、泥上げをして水たまりを大きくし、そこで成長してもらうことにしました(写真左)。作業を終えて帰り道、ふと上のビオトープの水面を見ると、卵を背負ったオスのオオコオイムシ(写真右)。冬らしい冬ではなかったけど、いつの間にか春真っ盛りです。(Y)

2020年4月3日(金)
シジュウカラ

 シジュウカラやヤマガラがヘビに襲われて繁殖に失敗しないように、今年は巣箱の下にヘビ除けを取り付けました(2月12日の本欄)。きっと気に入ってくれると思ったのに、この巣箱は利用してくれません。目立ちすぎるのが嫌なのでしょうか。ところが先日気付いたのですが、シジュウカラが放置してあった古い巣箱にコケや羽毛を運び込んでいます。この巣箱は材木に掛けたブルーシートの上に置いてあり、地上からの高さは30cmほどしかありません(写真左、奥の茶色の巣箱)。ヘビから巣箱を如何にして守ってやるか、頭の痛いことになりました。右の写真は以前に撮影した、巣箱から顔を出している巣立ち間際のシジュウカラのヒナ(2014年5月)。何とかここまで守ってやりたいです。(Y)

2020年4月1日(水)
マスク

 マスク、どこに行っても手に入りません。仕方がないので自分で作りました。左はキッチンペーパーで、右は古いガーゼハンカチで作ったものです。どちらも作り方は新聞に掲載されていました。それから少しだけ残っている「使い捨てマスク」は洗って再使用しています。今まで「使い捨てマスク」は少し使っただけでも捨てていました。ウイルスが終息したら、「使い捨て」に対する人の意識が少しでも変化していたらいいなと思います。それにしても感染者の急増が心配です。3つの「密」(密閉・密集・密接)が全て揃っているパチンコ店が営業していて、行列ができているのをテレビで見ました。このままでは感染爆発がいつ起きてもおかしくない。パチンコ店の営業自粛、何とかならないでしょうか。(Y)

2020年3月30日(月)
サクラ

 左の写真のサクラ、今年もいち早く咲きました。今、満開です。この木の親木は、ご近所の方の敷地内にある大きな樹で、毎年どのサクラよりも早く濃いピンク色の花を咲かせます。それが気に入って、小枝を何本かいただいて挿し木をしたものが大きくなりました。雑種のサクラではないかということです。このサクラの花が終わった後も5月まで次々とサクラが咲き、白~ピンクの濃淡が点々と萌黄色の山々を彩ります。右の写真は咲き始めたコバノミツバツツジです。(Y)

2020年3月29日(日)
いつもと変わらない1日は特別な1日

 朝ドラ「スカーレット」が終わりました。このドラマには、たくさんの心に残る言葉がありました。「いつもと変わらない1日は特別な1日」もその一つです。どんなことがあっても生きている限り日常は続く。先に旅立った人の思い出は、最期の日ではなく何気ない日常にある。日常の小さな幸せがとてつもなく幸せなのだ。昨今の頻発する大きな災害、そして終息の目途が立たない新型コロナウイルス。こんな時期だからこそ余計に、「何気ない日常」を慈しんで生きていくことの大切さを思わせてくれました。左の写真はヤマウグイスカグラ、右はクロモジの花。どちらも今、雑木林で咲いています。(Y)

2020年3月28日(土)
水路

 最上段の田んぼビオトープにある水路を広げました。そうしたら今までカラカラに乾いていた所にも水の流れができ、小川のように水が流れ出しました(写真左)。そのせいか、例年なら今頃から干上がってくる4つの田んぼビオトープが今年はすべて満水です。ゆっくりと水が流れる水路や、満水の田んぼビオトープを眺めていると何だか心が浮き立ってきます。今年はどんな生きものとの出会いがあるのかな…楽しみです。右の写真は作業中に現れた体長約20cmのカナヘビ(ニホンカナヘビ)。名にヘビが付くけどトカゲの仲間です。(Y)

2020年3月27日(金)
人がつくる風景

 3月15日の山陽新聞に写真家今森光彦さんの「光の田園だより」というコラムが掲載されていました。その中で次のような趣旨を書いておられます。春の訪れを感じさせる菜の花畑やレンゲ畑は、人が健全に働いているからこそ現れる風景です、と…。里山の美しい風景は、放っておいてできるものではなく、人々が営々と働いて築いてきたものなのですね。今森さんの言われることがとてもよくわかり心に残りました。私たちも、里山の美しさを未来にのこすため、生き物の棲み処を守るために、ささやかでも活動を続けたいと思っています。左の写真は棚田のミツバツチグリ、右は雑木林のシュンラン。どちらも今満開です。(Y)

2020年3月24日(火)
春、来たる

 サクラの花が咲き始めました(写真左)。モモの花は今が満開です(写真右)。サクラはこれから、ソメイヨシノ、ヤマザクラ、カスミザクラ、カンザン(関山・八重桜)と次々咲いて5月まで花を楽しむことができます。ソメイヨシノの開花は例年より数日早くなりそうです。そして猛暑の長い夏、駆け足で過ぎ去る秋、暖かい冬…。自分の若かった頃と気候は随分と変わってきました。そして今年は新型コロナウイルスの蔓延も心配です。それでもサクラやモモの花を見ていると心が弾みます。この1年、どうか大きな災害がありませんように。(Y)

2020年3月21日(土)
セトウチサンショウウオ

 セトウチサンショウウオの産卵は2月15日と2月23日にそれぞれ1個ずつ、合計2個の卵のうを見つけてシーズンが終わったようです。ただ、水草などの中に産卵されて気づかなかった可能性もあるので、これからも幼生の発見に期待したいと思います。例年幼生は3~4cmまでは育ちますが、水が干上がって死んでしまったり、水があっても行方不明になってしまったりして、変態して成体になったのはまだ見ていません。それで今年は飼育することにしました。先日、孵化した幼生が卵のうから出てきました(写真左)。体長は1.5cmほどです。同じ頃に生まれたアカガエルの幼生は体長2~3cmほどに成長しています(写真右)。お腹の白い渦巻は腸です。(Y)

2020年3月20日(金)
今日は春分の日

 3月5日の当欄で、啓蟄とは二十四節気の一つで、意味は「冬ごもりの虫が這い出る頃」と紹介しました。今年の啓蟄は3月5日でした。加えて二十四節気は期間を示す言葉でもあり、春分の日の前日の3月19日までの期間も啓蟄といいます。それも過ぎて、今日は春分の日。一昨日には渡ってきたツバメを見ましたし、昆虫などの生物の姿も増えてきました。左の写真は体長3mmほどのコガシラミズムシ、右はニホンアカガエル。田んぼビオトープで作業中に出会った生き物たち。暖かくなったので、みんなとても元気でした。(Y)

2020年3月18日(水)
太陽光パネル

 2018年9月22日の当欄に「里山の現状」として、太陽光パネルの設置とそのための木の伐採(写真左)について取り上げました。今、その場所に太陽光パネルの設置工事が進んでいます(写真右)。パネルの耐用年数は20年とか。20年後ここはどうなるのでしょうか。そのまま放置され廃墟となってしまうことはないでしょうか。あのバブルの頃に次々と作られて廃墟となっていった施設のように…。パネルに蚕食された里山で、将来の食糧事情や豊かな自然がどうなっていくのか。心配でなりません。(Y)

2020年3月17日(火)
オタマジャクシの救出

 モグラが畦に大きな穴を開けたり、地下に排水用のパイプが通っていたりして、田んぼ1枚の全面に水を溜めるのは不可能に近いです。でも、カエルの産卵期やオタマジャクシ(以下、幼生)の時期には水を切らすわけにはいきません。そこで、確実に水を溜めるために泥で堤防を築きました(写真左)。堤防の手前側には確実に水が溜まります。しかし、今年の3月は雨が多く、何度も幼生が堤防の外に流されてしまいました。そこで今回は卵塊ではなく幼生(写真右、ヤマアカガエルの幼生)の救出。網で掬っては元に戻してやります。その後、写真のように堤防を高くしました。これで大丈夫…かな?(Y)

2020年3月16日(月)
羽根の散乱

 庭に羽根が散乱していました(写真左、右)。犠牲になったのはキジバト、仕留めたのはおそらくオオタカ。早朝の庭でキジバトとオオタカの生きるための壮絶な戦いがあったのでしょう。食べるために、また、食べられないために。そのシーンを思い浮かべて、「しっかり生きよ!」と喝を入れられた気持ちになりました。(Y)

2020年3月15日(日)
オタマジャクシがいっぱい!

 今、田んぼビオトープはニホンアカガエルとヤマアカガエルのオタマジャクシだらけです(写真左)。今シーズンは2種合わせておよそ300卵塊の産卵がありました。1卵塊当たりの卵の数は、ニホンアカガエルで500~3000個、ヤマアカガエルで1000~1900個ということですから、1卵塊の卵数を平均1500個としてそれがすべてオタマジャクシになったとしたら単純計算では450000匹ということになります。数が大きすぎてちょっとピンとこないですが…。昼間暖かいせいか、3cmほどに成長したのもいるし、遅く産卵されてまだ孵化していないのもいます。右の写真は枯れたマコモの株元に集まっているオタマジャクシ。体長1.5~3cmのいろんなサイズ。生まれた喜びを発散させているようで、見ている私もうれしくなります。(Y)

2020年3月14日(土)
気が付けば、春

 この冬は今まで経験したことのない暖かさ。そのせいか、例年大きな群れでやって来る冬鳥のアトリは全く姿を見せませんでした。渡りの途中に食糧となるタネや実がたくさんあって、当地まで南下するのをやめたのでしょうか。オオカワラヒワも数羽見ただけ。ヒヨドリも年々少なくなっているように感じます。一方、ミヤマホオジロやアオジはほぼ例年通り。カシラダカは30羽ほどの群れを見ることができました。アトリなどの減少が一過性のものであり、絶滅が心配されるほどの減少でないことを祈るばかりです。酷暑の長い夏、駆け足で過ぎ去った秋と冬。気が付けば春です(左はウメ、右は群生地のユキワリイチゲ。ともに満開)。(Y)

2020年3月13日(金)
アカガエル卵塊の救出

 左の写真は、私たちが管理している棚田で1枚だけ農家の方がお米を作っておられる田です。この時期には雨が降るとたくさんの水たまりができますが、晴天が続くと日当たりが良いのであっという間に干上がります。そんな水たまりにもアカガエルは産卵します。今年も気になって見に行くと、なんと40個ほどの卵塊が!(写真右) 間もなく春の田起こしも始まるので急いで田んぼビオトープに移動しました。この40個と田んぼビオトープの分と合わせておよそ300個の卵塊を記録して、今年のアカガエルの産卵シーズンは終わったようです。(Y) 

2020年3月11日(水)
ハリガネムシ

 ハリガネムシを3年ぶりに見つけました(写真左)。ハリガネムシはカマキリ(主にハラビロカマキリ)やバッタ、カマドウマ(写真右)、ゲンゴロウなど昆虫類の寄生虫として知られています。ハリガネムシのようなあまり人に知られていない寄生虫が、森林と河川の生態系に大きな影響を与えていることを知って、生物はお互いにつながりあってこそ生きていけるのだと実感することができました。(生態系とは、植物、動物、微生物と土壌、水、空気などが相互に関係をもって成り立っている一定のまとまりをもった空間のこと。例えば森林、河川、草はら、湿地、サンゴ礁、砂漠などです)。ハリガネムシが森林と河川の生態系に与える大きな影響については、2017年4月11日の当欄に書いています。

2020年3月8日(日)
アオサギとノスリ

 田んぼに行く途中、アオサギ(写真左)とノスリ(写真右)に出会いました。アオサギは一年中ため池のあたりでよく見かけますが、ノスリは冬になるとやって来ます。2種ともいつもは敏感ですぐ逃げてしまうのに、この時は逃げません。しょっちゅう会っていると鳥も人間の個体識別をするようです。いつも見かける安全な奴、というところでしょうか。おかげでじっくりと写真を撮ることができました。タカの仲間のノスリが狙うのはネズミ類、モグラ類が主ですが、鳥類、カエル類も食べます。冬鳥なのでもうすぐいなくなります。一方、アオサギは大きくなったアカガエルのオタマジャクシやオオコオイムシを食べに、これから田んぼビオトープに居座るようになります。(Y)

2020年3月7日(土)
シイタケの原木栽培

 シイタケの原木栽培に必要なものは、「ホダ場」と「ホダ木(原木)」と「菌(種駒)」。ホダ場に適しているのは、クヌギの雑木林のような直射日光が当たらない日陰。そこに駒打ち(植菌)したホダ木を並べて、シイタケ菌が原木に蔓延してシイタケが出てくるのを待ちます。我が家でも自家用にシイタケを栽培しています。ホダ木によく利用されるのは、ナラ、クヌギ、シデ類、クリ、カシですが、我が家では主にコナラを使っています。左の写真はコナラの木にドリルで穴をあけて、ハンマーで駒打ちをしているところ。この冬は例年にない暖冬で、冬の間中新しいシイタケを食べることができました(写真右)。こんなことは初めてです。(Y)

2020年3月5日(木)
スズメバチの巣

 今日は啓蟄。啓蟄とは季節を表す言葉で、二十四節気の一つ。「冬ごもりの虫が這い出る頃」という意味があります。とはいえ、今日は雪の降る寒い一日になりました。ところで、少し前の2月20日のこと。残していたカヤネズミ生息地(写真左)の草刈りをしていました。巣を探しながらも夢中で草刈りをしていたら、目の前に長径50cm以上はあろうかという大きなスズメバチの巣が!(写真右) 休耕田の法面にできた大きな窪みの中です。昨年の夏はすごく暑くて、秋になっても草刈りができず困っていました。でも、もし夏や秋に草刈りをしていたら巣に気づかないで刺されたかもしれません。今はもうハチはいないとわかっていても、血の気が引いてしまいました。自然は美しくもあり、危険がいっぱいでもあります。見えない所の草刈りは危険予知を意識しながら慎重に。また一つ覚えた危険な生物との付き合い方です。(Y)

2020年3月4日(水)
瀬戸内の旅 その2

 次の日は愛媛県今治市の桜井海岸(写真左)へ。ここも美しい砂浜です。手で砂をすくってじっと眺めていると(写真右)、ふと「砂」って何だろう…? 見たらわかるのだけど説明できない。調べたら、あるホームページに「砂とは岩石が風雨にさらされて壊れた『かけら』からできている」とありました。砂粒は多くの場合、鉱物結晶1個からできているそうです。岩石のかけら(礫・れき)が河川の上流から下流に運ばれる途中で、さらに細かく砕かれて砂へと変化していく。1粒の砂からスケールの大きな繋がりが見えてきます。(Y)

2020年3月4日(水)
瀬戸内の旅 その1

 3月1日~4日の日程で兵庫県の淡路島、愛媛県東予の海岸、しまなみ海道の島々、広島県尾道市などを巡る旅をしてきました。愛犬ウリも連れて、ゆっくりと。左の写真は淡路島最南端に近い阿万海岸。海の水が澄んですごくきれいです。ゴミもほとんどなく、白い砂浜が長く続いていました。こんなにきれいな砂浜は、私の少ない見聞ですが、山口県萩市の菊ヶ浜以来です。ところで、淡路島といえばタマネギ。至る所にタマネギ畑がありました(写真右)。(Y)

2020年2月27日(木)
失くした手袋

 田んぼでの作業中に置いてきたのか、帰宅してゴム手袋が無いのに気づきました。数日後ゴム手袋を見つけましたが、誰が齧ったのかボロボロです(写真左)。ところで、私の好きな絵本に「てぶくろ」(ウクライナ民話。福音館書店)があります。その内容は、「おじいさんが森の中に手袋を片方落としてしまいます。雪の上に落ちていた手袋にネズミ、カエル、ウサギ、キツネ、オオカミ、イノシシが次々と住み込み、最後には大きなクマまで。手袋の中はもう満員! そこにおじいさんが手袋がないのに気づいて戻ってきます…」 さて、手袋は? 動物たちは? 私の手袋ではそんな素敵なことは起こらなかったけど…。齧ったのはタヌキかな? すぐ近くの山でタヌキの新しい「ためフン」も見つけたし(写真右)。ボロボロの手袋は残念だけど、最近とんと見なくなったタヌキが元気でいると思うとちょっとうれしい気持ちにもなりました。(Y)

2020年2月26日(水)
アカガエルの新たな産卵

 昨夜は暖かい雨が降り、今日は昼に田んぼビオトープの方でアカガエルの鳴き声が続いていたそうです。夕方になってしまったのですが、確認に行くとたくさんの新しい卵塊があってびっくり(写真左・右)。2月15日と17日に産卵のピークがあり、卵塊の数は175個になっていました。もうこれで今シーズンの産卵は終わったと思っていましたが、また多数の卵塊です。今日の新しい卵塊は56個。合計で230個ほどになりました。記録を始めて5年。今までの最高記録はおよそ400卵塊ですが、今年は今日現在で2番目の多さ。田んぼビオトープの整備がうまくいっているのかなと嬉しくなりました。(Y)

2020年2月24日(月)
サンショウウオがつないでくれた縁

 前回、従来のカスミサンショウウオが9種に再分類されて、当地のはセトウチサンショウウオ(以下セトウチ)と呼ばれることになったと報告しました。先日、県内外の野生生物を調査されているYさんから、当地のセトウチの卵をほんの少しサンプルとして提供してもらえないかとのお話がありました。某大学に送ってDNAを調べ、より詳細なデータを得るということです。もちろん異存はありません。後日採取に来られ、ある程度発生が進んだ卵を5粒ほど持ち帰られました。犠牲は最小限にしたいとのことでした。結果が出る時が楽しみです。私たちにとっては、保全に力を注いできたセトウチを通じて専門家とつながったということが大きな喜びであり、励みにもなりました。Yさんに感謝です。左の写真は2月15日に見つけたセトウチの卵のう。右は2月23日に見つけたものです。(Y)

2020年2月21日(金)
セトウチサンショウウオ

 2019年に発表された論文で、「カスミサンショウウオ」は9種に再分類され、真のカスミサンショウウオは九州(対馬、壱岐島、福江島を含む)に分布するものだけになりました。当地に生息するのは「セトウチサンショウウオ」と呼ばれることになります。左の写真は今年2月15日に見つけた卵のう。右はお腹が膨らんだメスの成体です(体長約10cm、2019年2月撮影)。ブログ「湿地帯中毒」の中で筆者は、「これらカスミサンショウウオはじめ8種は日本列島の地史の生き証人たちです。絶滅させることの無いよう、現代に生きる我々は、責任をもってこれらのサンショウウオたちを守り、存続させていかなくてはなりません。」と書いておられます。昨年の論文発表が、開発や乱獲からサンショウウオ類を守るきっかけになればと願わずにはおれません。(Y)

2020年2月20日(木)
命の輝き

 1月に産卵された卵が孵化して寒天質の膜から出てきました(写真左)。体長1cmほどのヤマアカガエルの幼生です(2019年3月18日の当欄にカエル幼生の外エラや卵の栄養分について詳しく紹介しています)。幼生は成長して5月頃カエルに。幼生の成長につれて田んぼビオトープは賑わいを増していきます。右の写真は最近産卵されたばかりの卵塊。ほぼ球形で透明。キラキラ光って、とてもきれいです。(Y)

2020年2月17日(月)
寒い日に

 今日は北風が冷たく、時折雪の舞う寒い一日でした。例年の真冬の寒さです。こんな日は溜まっている家の用事をするのですが、やっぱりアカガエルとセトウチサンショウウオの産卵が気になって、夕方田んぼビオトープに行きました。手袋を忘れたのでカウンターのボタンを押す手が震えてあまり正確ではありませんが、70個近くの新しい卵塊がありました(写真左)。昨日が一日暖かい雨だったので、またたくさん産んだのでしょう。それにしてもこの寒い時期にと、毎年のことながらとても感動します。セトウチサンショウウオの産卵はありませんでしたが、次回に期待です。右の写真は、現在の田んぼビオトープ。今年は今までで一番整備ができました。(Y)

2020年2月16日(日)
卵塊の見分け方 その2

 2月11日に目で見てわかるアカガエル類の卵塊の見分け方について取り上げましたが、今日は手で掬ってわかる見分け方について紹介します。左の写真はニホンアカガエルの卵塊。持ち上げた時、形を保っていてプルンと弾力があります。右はヤマアカガエルの卵塊。掬いあげようとすると、手から垂れそうになってうまく掬えません。目で見てわかりにくいときはこうして手で判断します。1個の卵塊に卵がニホンアカガエルで500~3000個、ヤマアカガエルで1000~1900個あるそうです。田んぼビオトープでは、1月に産卵された卵が孵化して小さな幼生(オタマジャクシ)になりました。(Y)

2020年2月15日(土)
蛙合戦

 昨夜から降り続いた暖かい雨。気温も4月並みだとか。朝、アカガエル類の鳴き声が聞こえたので急いで田んぼビオトープに。驚くほどたくさんの卵塊がありました。水中で抱接しているカエルも。また、蛙合戦(かわずがっせん)も初めて見ることができました。(写真左。蛙合戦とは産卵のために集まったカエルがメスを巡って争う様子を言います)。新しい卵塊の数は90以上。これまでの分を合わせると100個を超えます。ニホンアカガエルとヤマアカガエルが半々ぐらい。また、セトウチサンショウウオ(最近までカスミサンショウウオと呼ばれていたものです)の卵のうが1つ見つかりました(写真右)。それに、争いで死んだとみられるカエルの死骸が6個体。せっかく産んだ卵を日干しにしないよう、ビオトープをしっかり管理しようと心に誓いました。(Y)

2020年2月12日(水)
巣箱とヘビ除け

 先日、シジュウカラの囀りを聞いて、急いで小鳥用の巣箱架けをしました。自宅周辺には雑木林が広がっています。そんな環境がいいのか、小鳥たちは毎年巣箱にやって来ます。以前はよくヒナが育ちました。でも、樹が育って環境も多様になってくるとヘビも来るようになり、卵やヒナが食べられたり、危険を感じた親鳥が卵を残して巣を放棄したり。昨年はアオダイショウが巣箱を見つけて、ヤマガラのヒナを食べてしまいました。なんとか繁殖を成功させてやりたい。それで今年は巣箱の下にヘビ除けを付けることにしました。表面がツルツルした養生マットを巻き付けたのです(写真左)。効果を期待しています。右の写真は、以前ヤマガラが途中で放棄した巣箱内の様子です。卵が孵らないまま残されていました。(Y)

2020年2月11日(火)
卵塊の見分け方

 3日間いつもの冬らしい寒さが続いたあと、今日の日中は春のような暖かさになりました。そこで、もう少し水草取りをしようと田んぼビオトープに急ぎました。作業の前に見て回ると、ニホンアカガエルの新しい卵塊が1つありました(左の写真の右側のもの。左側は1月30日に見つけたものです)。右の写真は以前からある7個の卵塊(2月11日撮影)。右上の白く曇ったようなものが、1月23日に今シーズン初めて見つけたニホンアカガエルの卵塊。あとの6個は1月30日に見つけたヤマアカガエルの卵塊。ヤマアカガエルの方は10日以上も経つのにまだ透明感があります。ようやく卵塊を見ただけで、2種のアカガエルを区別できるようになりました。(Y)

2020年2月9日(日)
雪の朝

 今朝は今シーズン初の積雪らしい積雪(2~3cm)でした。左の写真は自宅から見た雑木林。右の写真は私たちのフィールドである棚田の風景です。降りすぎると困るけど待っていた積雪。そして冬らしい冬。雪の風景もなかなかいいものです。でも、昼には明るい陽射しで、雪はあっという間に消えてしまいました。(Y)

2020年2月7日(金)
チガヤ群落とカヤネズミの巣

 一昨日、昨日といつもの冬らしい寒さになりました。今朝も冷え込みが厳しかったのですが、昼間は明るい日射が眩しく、暖かく感じる良いお天気。水草取りに絶好の日和ですが、刈り残した草がまだたくさんあるので、今日は草刈りを優先することにしました。左の写真はこれから草刈りをする場所。カヤネズミの巣材となるチガヤが群落を作っています。秋に刈ったのですが、暖かかったのでまたかなり成長しています。こういうところはカヤネズミの巣がよく見つかるところですが、いつまでも放っておくわけにはいかず、思い切って刈りました。やはりカヤネズミの巣が次々と見つかります。ここだけで7個も! でも、今はこの巣にカヤネズミはいません。多くは晩秋の出産と子育てに使ったと思われる大きな巣です(写真右)。カヤネズミのことが気になって、逡巡しながらのスローペースな草刈り。カヤネズミにとっては居心地がいいのかもしれません。(Y)

2020年2月6日(木)
水草の根

 昨日、今日とようやく冬らしい寒さになりました。今日は最低気温が-3℃、最高気温が+3℃でこの冬一番の寒さ。それでも、落ち葉掻きをしたり、柴を集めたりしていると、体がホカホカしてきます。ところで田んぼビオトープですが、1月23日にアカガエルの今シーズン初めての産卵(1個の卵塊)があり、数日後に7個の卵塊を見つけて合計8個になりました。その後は産卵がないので、先日暖かい日に水草取りをしました。写真左は水草の根です。無数の根が泥に食い込んでいて取るのに難儀します。でも、水草は地下茎を四方八方に伸ばし、次々と芽を出して広がるので、たまには一株を抜くとつながった地下茎とともに簡単に数株が抜けることも。そんな時はちょっと得した気分です。右の写真は根に絡みついたミミズ。1mmほどの細いもので、長さは10cmほど。水生のミミズがいることを初めて知りました。(Y)

2020年2月5日(水)
暖冬

 この冬は、3月並みの陽気という日が多かったです。ほとんど雪も降らず、積雪はありません。今日は珍しく北風の強い寒い一日になりました。でも、この寒さも長くは続かないようです。昨年は酷暑で長い夏。そして秋も冬も駆け足で通り過ぎて、周囲を見渡せば早くも春の気配濃厚です。フキノトウが顔を出し(写真左)、フクジュソウの花が咲き始め(写真右)、シュンランが蕾をつけています。例年なら待ちに待った春とすごくうれしくなるところですが、どれも早すぎるのではないかとちょっと複雑な思いです。(Y)

2020年2月2日(日)
鳥類調査

 今日は暖かくていいお天気だったので、モニタリングサイト1000・里地(環境省/日本自然保護協会)の鳥類調査をしました。12月に1、2回目をしたので今回は3、4回目です。あらかじめ決めたコースを往復して、行きが3回目、帰りが4回目となります。鳥の越冬期に6回、繁殖期に6回の調査をします。左の写真は調査コースの一部。左側に雑木林、右側奥に休耕田が広がっています。今回確認できたのは、カケス、ツグミ(写真右)、シロハラ、ノスリ、アオジ、カシラダカ、シジュウカラなど19種でした。毎年群れでやって来るアトリを全く見ないので、ちょっと心配。5、6回目の調査に期待したいです。(Y)

2020年2月1日(土)
ササユリのタネ

 熟して枯れたササユリの実(写真左)の中に何かが入っているのを見つけました。取り出そうとしたら、フワフワと風に乗ってたくさんの薄片が周辺に落ちていきました。拾い集めてみると周囲に薄い翼の付いたタネ(写真右)でした。毎年ササユリが咲くのにタネを見るのは初めてです。ササユリのタネは、モミジやマツと同じように風に乗って運ばれるものだったんだ! 私にとっては新しい発見です。他のはどうだろう? もうすぐ咲くシュンランのタネも見たくなりました。(Y)

2020年1月30日(木)
きたけ

 晴れていると思ったら急に雨が降ってくる。当地ではこの季節、天候がくるくる変わることがしばしばあって、洗濯物を出したり入れたりが大変です。このようなお天気のことを、県北のごく一部の地域だけらしいですが、「きたけ」と呼びます。当地でもこの言葉が使われています。鳥取との県境のあるピークは「きたけ峰」という名がついています。初め不思議な名だと思っていましたが、おそらく冬のこの天候に由来するのでしょう。昨日も「きたけ」。晴れていたのに突然の雨。洗濯物!と慌てて外に出たら、大きくてきれいな2本の虹(写真左)。洗濯物のことは忘れてしばし見とれました。雨はすぐに止んだので、田んぼビオトープに行ったら、新しいアカガエルの卵塊が7個ありました。(写真右)(Y)

2020年1月29日(水)
ジョロウグモの死

 昨日からジョロウグモの姿が見えなくなりました。勝手口のすぐ外に大きな網を架けて、いつも中心にいたジョロウグモ(写真左。1月23日)。わかってはいても突然いなくなるとやはり寂しいような気がします。昨年の10月26日に産卵(10月28日の本欄)してから3か月、暖冬とはいえ冷え込みの厳しい朝晩を生きのびました。毎日ほぼ同じ場所で動かなかったのが、1週間ほど前には、2、3日間ボロボロになった網の端から端まで結構活発に移動し、その後また元の場所に戻っていました。鳥に食べられたのでなければ、どこかの隙間で見つかるかもしれませんが、生きてはいないでしょう。ところでジョロウグモはきれい好きだそうです。そういえば、自分の脱皮殻や昆虫の翅などの食べかすは粗い網に集めて(写真右)、自分はきれいに編んだ網にいつもいました。観察を続けてきて、ジョロウグモという生物の不思議さに触れることができました。(Y)

2020年1月26日(日)
マコモの根茎切り

 今日も暖かい良い天気になりました。1月23日にアカガエルの卵塊を1個見つけましたが、その後の産卵はありません。でも今年は産卵が早いようなので、今までできていなかった田んぼビオトープ4の水草取りを始めました。ここはアカガエルも産卵しますが、マコモが小さな群落を作っていてカヤネズミの巣がたくさん見つかる所です。夏の猛暑もあって全く手をつけずにいたら、左の写真のようにほとんど水がなくなって陸地化していました。これではカエルは産卵できません。覚悟を決めて、増えすぎたマコモの根茎を切って取り除くことを始めると、少しずつ水が湧いてきました。そうしたら私も元気が出て、周囲の生きものたちの姿や行動を見る余裕も出てきます。産卵のため冬眠を中断して枯草の隙間に隠れているアカガエル、冬眠中のヤゴやウシガエル幼体、オオコオイムシ、そしてミズムシ(写真右)など。冬眠を妨げたのは悪かったけど、暖かかったので放してやると急いで泥の中に潜っていきました。(Y)

2020年1月25日(土)
薪作り

 今、来シーズンの薪ストーブ用の薪を作っています(写真左)。数年前までは樹を伐採したという情報をもらうと、遠くまで軽トラで貰いに行っていました。太い木を玉切りしていてチェーンソーが動かなくなったり、足場が悪くてどうしようもない、ということも度々。なんとか家に持ち帰っても斧で割るのがまた一苦労でした。今では敷地や周辺の樹も大きくなって比較的楽に薪を調達できるようになりました。木を伐採して太い幹は玉切り、枝は太さに応じて薪や焚き付け用に切り分けて有効活用(写真右)。コナラクヌギの木ならシイタケのほだ木にもします。着火には杉の枯葉を使います。雑木林は明るくきれいになるし、薪の火は芯から体を暖めてくれる。薪作りは大変だけど、心浮き立つ作業でもあります。(Y)

2020年1月23日(木)
アカガエルの産卵

 今日は季節外れの暖かい雨。夕方、アカガエルの鳴く声を聞いたので急いで田んぼビオトープへ。田んぼビオトープ1に数匹のアカガエルの姿が見えたけど、すぐに逃げてしまいました。そのあたりを探すとニホンアカガエルと思われる卵塊を1個発見(写真左)。今日はその1個だけでした。今夜も暖かいので明日の朝が楽しみです。ところでアカガエル産卵の初日は、昨年が2月15日(2019.02.15の日記に記録)、一昨年が2月28日(2018.03.02の日記に記録)でした。今年の冬は例年よりずいぶん暖かく雪も降らず、産卵が早まるだろうとは思っていましたが、およそ1ヵ月も早い産卵になりました。この分ではカスミサンショウウオの産卵も近いでしょう。右の写真は、きれいになった水路に設置したカスミサンショウウオの産卵床。この下に産卵してくれることを楽しみに待っています。(Y)

2020年1月21日(火)
今日も水草取り

 今日は暖かい日。明後日からしばらく雨が続くという予報なので水草取りをしました。田んぼビオトープは4つあって、作った順番に1~4の番号を付けています。1と2は水草取りを終えて、今は田んぼビオトープ3と格闘中。水草取りをしていた時に出てきた生き物たちは、たくさんの小さなクモ類(写真左)やオオコオイムシ、ケラ(写真右)など。小さなクモがたくさんいるということは、餌となる小さな生き物がたくさんいるという証拠。もうすぐアカガエルとカスミサンショウウオの産卵も始まります。できれば1月末までに草取り作業をすべて終わらせたい。今年こそ水が干上がる心配のない、命溢れるビオトープになるように。もうあとひと踏ん張りです。(Y)

2020年1月17日(金)
落ち葉掻き

 冬は雑木林の中は落葉落枝でいっぱいです。落ち葉掻きは欠かせません。熊手で掻いても掻いても葉は落ちてきますが、お正月頃には樹々はすっかり葉を落とし、見上げると気持ちの良い青空が広がっています。集めた葉は畑の堆肥にしたり、獣に荒らされない場所に積み上げてカブトムシの幼虫が育つ場所に。また、落ち葉掻きをすることでシュンランやキンラン、トンボソウ、チゴユリなどが増えてきます。落枝は「おじいさんは山へ柴刈りに」の柴として活用されてきました。私たちも堆肥に混ぜたり、薪ストーブの焚き付けとして重宝しています。左の写真は自宅近くの小道、右は落ち葉の中のシュンラン。落ち葉の上を歩くとカサッ、カサッと音がして何とも気持ちがいい。雑木林がきれいになるように、いろんな花が咲くように、これからまた落ち葉掻きの続きをします。(Y)

2020年1月15日(水)
クサギカメムシ

 三連休に次女夫婦が来て、ちょっと遅れて正月祝い。我が家は薪ストーブを焚いているので、薪に張り付いて越冬していたクサギカメムシも家の中に持ち込んでしまいます。カメムシは暖かい家の中で目覚めて家中を飛び回ります。でも、代謝が活発になるのに食べ物はないし、すぐに死んでしまいます。ちょっと気の毒なので、捕まえて小さなネットに入れて家の中の冷たい場所で一時保護。娘たちも手伝ってくれて、ネットの中のカメムシは12匹にも(写真左)。今日、暖かい昼間に、来シーズン用の薪を積んだ場所で放してやると、急いで奥に入っていきました(写真右)。カメムシ救出作戦は暖かくなるまで続きます。(Y)

2020年1月13日(月)
鳥情報

 ちょっと日が経ってしまいましたが…。1月7日の夕方のこと、ふと庭に目をやると20羽ほどのツグミ(写真左、今回のものではありません)が地面に降りて落ち葉を掘り返しています。みんな警戒は怠らないものの餌探しに夢中という感じでした。昨年一昨年と姿を見る機会が少なく、ツグミが減ったなと思っていました。一方、ここ数年シロハラ(写真右、これも以前のもの)が増えたようでした。でも今シーズンはまだ2回しか見ていません。減っていなければいいのですが…。ところで、ツグミは地面で餌を探すようになると縄張りを作るようで、例年なら庭に降りるのは1羽だけ。今回のように群れで地面に降りて、しかもバードバスで水浴びまでするのは初めて見たので驚きました。シメも昨年は一度も見なかったのに、今シーズンは群れで来ました。他に、この冬庭に来た鳥は、アカゲラ、ミヤマホオジロ、カシラダカ、ジョウビタキ、モズ、コゲラ、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、イカル、ヒヨドリ、キジバト。酷暑の夏に暖かすぎる冬。これからの鳥たちの動向を、温暖化問題とともに見ていこうと思います。(Y)

2020年1月6日(月)
小寒

 今日は寒の入りの「小寒」。今朝の山陽新聞のコラム「滴一滴」に心に残る文章が載っていたので一部を紹介します。「嫌がられる冬ではあるが、ただ厳しい寒さがなければ春の生命の躍動もない。桜が夏に花芽を作って休眠し、冬の寒さで目覚める『休眠打破』はよく知られる。同様に、秋にサナギとなったアゲハチョウが羽化するには、休眠して冬の寒さを経験する必要があるという。地面に葉が放射状にはりつく『ロゼット』状態で北風をやりすごすタンポポなども、震えているように見えて実はせっせと内部に養分を蓄えて春を待つ」(引用終わり)。筆者の思いは別の所にあるかもしれませんが、私はこの文章から、多様な命を育むためには春夏秋冬、どの季節も必要で無駄なものは何一つない、と理解しました。左の写真はノアザミのロゼット、右は棚田の今日の風景。眠っているように見えても、春への準備は着実に進んでいます。(Y)

2020年1月2日(木)
水鳥を見に

 お天気が良かったので、自宅から車で20分ほどの所にあるため池(写真左)に水鳥を見に行きました。小さな池ですが、鳥たちは対岸にいて双眼鏡ではちょっと見づらかったです。それでも少し前に、米子水鳥公園でカモ類をたくさん、じっくりと見たせいか識別力が少しは付いたようで、ちょっとうれしい気持ちに。確認できたのは、キンクロハジロ(写真右)、ヒドリガモ、カルガモ、ホシハジロ、マガモ、カワウ、カイツブリの計7種。メスはみんなよく似ていて、見分けるのはまだまだ。山野にいる鳥と同じように、カモなどの水鳥の魅力にもはまりそうです。(Y)

2020年1月1日(水)
明けましておめでとうございます

 今年もよろしくお願いします。昨日が去年で、今日が今年。見る風景も何も変わってはいないのだけど。大晦日から元旦、年の変わり目というのはいくつになっても不思議な感じがします。左の写真は初めて作った小さな門松。右は「おせち」。黒豆、数の子、蒲鉾と田作り。ただし田作りは今から(^_^;)。特筆すべきは自分たちで育てて収穫した黒大豆の黒豆で、これはおいしかった! 年末は田んぼの整備に入れ込みすぎて、年賀状も今から書きます。思い返せば、若い頃はお正月に20人ほど集まるので数日間半徹夜のおせち作り。今は夫婦2人の静かでささやかなお正月です。(Y)

2019年12月31日(火)
犬の歯磨き

 暑くない時期に車で遠出をする時は、いつも飼い犬のウリも一緒です。お利口にしているのですが、あくびをするたびに口臭が車中に広がるのが困りものでした。そこで毎晩歯磨きをすることに(写真左)。かなり慣れてはきましたが、あんまり好きじゃなくすごい顔になります。でも続けているうちに口臭が気にならなくなって良かったです。右の写真は服を着ています。2人の娘が幼い頃に着たベスト。リフォームして先代の犬にも着せたので、ウリは4代目。ウリももうすぐ10歳。寒くても外が好きなので先日から着せています。歯磨きの時はすごい形相ですが、本当は美人です。それでは皆様、来る年が災害のない穏やかな年になりますように。来年もよろしくお願いいたします。(Y)

2019年12月29日(日)
バッタの仲間 その6(最終回)

 今まで紹介したバッタはオンブバッタ以外はすべてバッタ目(もく)バッタ科に分類されます。オンブバッタはバッタ目オンブバッタ科とされています。キリギリスやコオロギは同じバッタ目ですが、それぞれキリギリス科、コオロギ科に分類されていてバッタと呼ぶのはふさわしくありません。来年はキリギリスやコオロギの仲間も紹介したいと思います。写真は共にバッタの幼虫(種名はわかりません)。暖かい季節に畦を歩くと、小さな幼虫たちがたくさん足元で跳ねています。踏まないように注意はしてもそれほど興味は持ちませんでした。これからはじっくり観察して、飼育もして何の幼虫かわかるようになりたいと思います。(Y)

2019年12月28日(土)
バッタの仲間 その5

 左の写真はヒナバッタのオスとメス(10月7日撮影)。左側、大きくて背中の「X(エックス)」の模様がはっきりしている方がメスです。体長2~3cmの小型のバッタ。メスは地味だけど、よく見ると体に複雑な模様があって魅力を感じます。「田んぼで観察会」の準備で置いていた板に、日向ぼっこでしょうか、たくさん集まってきた時の写真です。右の写真はオンブバッタ(10月10日撮影)。上に乗っているのがオスです。なんでいつもおんぶしているのだろうと不思議に思います。おんぶしているからオンブバッタという名前が付いたのだけど…。(Y)

2019年12月27日(金)
バッタの仲間 その4

 11月20日~22日の「バッタの仲間 その1~3」で、ツマグロバッタ、トノサマバッタ、ショウリョウバッタを取り上げました。バッタの季節は終わりましたが、久々のバッタ・シリーズ。今回はその4としてコバネイナゴを紹介します(写真左・右とも)。コバネイナゴはイネの害虫ですが雑草もよく食べるそうで、この辺りではごく普通にいるバッタです。成虫は7月から12月頃まで見られるとのことで、改めて自分の記録を調べてみると8月19日初認、12月1日終認でした。右は交尾中のもので、上に乗っているのがオスです。(Y)

2019年12月26日(木)
水路の整備とカスミサンショウウオ

 12月24日、水路の水草取りと泥上げをしました(写真左)。水の流れが随分と良くなりました。2月頃、カスミサンショウウオがこの水路の水の流れに乗って、田んぼビオトープに産卵にやってきます。そして3週間ほどで卵が孵って幼生が誕生します。しかし、毎年4~5月頃になると強い日射と少雨で田んぼビオトープが干上がり、せっかく4cmほどに育った幼生(写真右)の多くが干からびて死んでしまいます。でも今回水路の幅を広げて、底に溜まった泥もかなり上げたので、干上がる心配はまずないはず。産卵に来てくれるのが楽しみです。(Y)

2019年12月23日(月)
カモの飛来

 雨が降った後は水が澄んできれいになるのですが、昨夜の雨にもかかわらず田んぼビオトープの水が濁っています(写真左)。よく見ると水面に鳥の羽根が(写真右)。しばらく来ていなかったカモが、また採餌に来ているようです。脚で泥をかき回すので水が濁るのです。多分以前にもよく来ていたコガモでしょう。コガモはガマの穂を食べると何かで読んだことがあるので、刈りっぱなしのガマやススキの穂を水に入れてやりました。もし食べてくれたら、増えすぎるガマの勢いを抑えることができるかもしれません。カモ、食べてくれるかな?(Y)

2019年12月22日(日)
冬、生き物たちの営みに触れて

 今、用事がなくて暖かい日は、アカガエル類やカスミサンショウウオの産卵に備えて開放水面を広げるための水草取り、寒い日は草刈りや樹の伐採・剪定などをしています。左の写真は水草を取っている時によく出てくるガムシ。放してやると急いで泥に潜っていきました。右は樹の剪定をしている時に見つけたモズの「はやにえ」。コバノミツバツツジの枝に突き刺されていました。犠牲になったのはミミズです。暖かい季節のような生き物の気配は感じられなくなりましたが、彼らはそれぞれのやり方で懸命に生きています。(Y)

2019年12月18日(水)
田んぼビオトープの整備

 暖かい日は泥の中に潜んでいる生きものも逃げられるので水草取り。寒い日はカエルなどを殺傷する心配がないので周辺の草刈り、というのが作業の基準です。この時期は暖かい日が少ないので水草取りはなかなかはかどりません。それでも少しづつ開放水面が増えてきました(写真左)。先日水草取りの作業中に出てきたのは体長5cmほどのウシガエルの幼体、子ガエルです(写真右)。北アメリカ原産の特定外来生物ですが、幼体は目がパッチリとしてすごくかわいい。子どものころ薬局でもらったカエルのマスコットは、ウシガエルの子ガエルがモデルでは?と思っています。(Y)

2019年12月16日(月)
シュウメイギク

 シュウメイギク(秋明菊)という名前に魅かれて、いつか見たいと思っていました。その花が田のオーナーのTさんのお宅にあると聞いて、花の時期に見に行こうと思いつつ何年か過ぎてしまいました。今年の秋、Tさん宅を裏の田の方から訪ねた時、扉の脇にきれいな花が咲いているのに気づきました(写真左)。もしかしてこれがシュウメイギク? Tさんに尋ねるとその通りでした。やっと憧れの花に出会うことができました。シュウメイギクは菊の仲間ではなくキンポウゲ科の植物。花びらのように見えるものは顎(がく)で花びらはありません。中心の黄色い球状のものは雌しべの集合体、周りの濃い黄色が雄しべです。古く中国から伝わった栽培品が野生化したものと言われています。開花期は9~10月頃です。右の写真は花のあと。今月撮影したものです。花の中心部が大きく膨らんで、割れると中から真っ白な綿毛が出てきます。(Y)

2019年12月14日(土)
草寄せ

 13日、私たちが管理者になっている休耕田に、刈ったままにしていた草を集めに行きました。1㎥ほどのカゴに山盛り5杯分(写真左)。これが田の半分から出た刈草の量です。イノシシ柵が張り巡らされて作業が面倒になりました。カゴ1杯分ずつ上がったり下がったりして、安全に草が焼ける場所まで運びます。棚田でも1枚の田はとっても広い。今日は疲れてちょっとブルーな気分。それでも暖かい昼間、成虫越冬の昆虫が出て来ると心が和みます。「お前も頑張ってるよね!」。(写真右:ツチイナゴ)(Y)

2019年12月12日(木)
草刈りとカエル

 数日前、田んぼビオトープに近い休耕田の草刈り(写真左)をしていた時に、ニホンアカガエルを傷つけてしまいました。カエルにも人間と同じ赤い血が流れています。ヘビやサギに食べられるのは自然の摂理と納得できますが、自分の不注意で傷つけたり死なせてしまったりするとすごく後悔します。ニホンアカガエルは暖かい時期には雑木林や畑で過ごしますが、初冬に水辺に近い場所で土に潜って冬眠に入り、翌年早春に水中で産卵します。冬眠中でも、今頃の暖かい日には出てきて餌を探したりします。昨日、刈草を集める作業をしていた時のことです。先日傷つけたカエルを見つけたのです(写真右)。「わっ、生きていた!」。傷はまだ完治していませんでしたが、生きて活動していてくれたのがうれしかったです。無事に冬越しできるように祈る気持ちでいっぱいになりました。(Y)

2019年12月11日(水)
オオカマキリの産卵

 10日、積み上げた薪に産卵中のオオカマキリを見つけました(写真左)。一般にカマキリの産卵は1か所だけでなく数か所で行われるそうです。このカマキリは、お腹がほとんど膨らんでおらず卵鞘も小さいことから最後の産卵だったと思われます。卵鞘を少しづつ泡立てながら産卵していました(写真右)。産みたての卵鞘は真っ白。時間がたつと本来の色に変わるのか、そしてこの2cmもない小さな卵鞘の中の卵が無事に孵化するのか。この薪を残しておいて観察しようと思います。それにしても12月10日にオオカマキリがまだ生きていて産卵とは! 昼間の暖かさを考えると、温暖化が進んでいることを考えずにはおれません。(Y)

2019年12月8日(日)
鳥取・島根の旅 その3

 7日。いつか行きたいと思っていた出雲大社へ。今日は暖かくてまずまずのお天気。鬱蒼とした樹々に囲まれて本殿(写真左。奥)がありました。ここは日本中の神々が集う所。大国主命、日本武尊、素戔嗚尊。八百万の神々が泊まるとされる建物もあって、ゆったりと神話の世界に浸りながら歩きました。本殿裏には可愛い7体のうさぎの石像が(写真右はその1つ)。今日もまた出雲そばを食べて帰宅の途に。高速道路は使わずに、宍道湖南岸沿いの国道9号をゆっくりと。宍道湖でもスズガモ、ホシハジロなどたくさんの水鳥を見ることができ、また思いがけずも、田んぼで稲の二番穂を食べるコハクチョウの小群をいくつか見ることができました。鳥取も島根も自然や文化の豊かなところ。何度も訪ねたい大好きな場所になりました。(宍道湖と中海は世界的に重要な湿地としてラムサール条約に登録されています)。(Y)

2019年12月8日(日)
鳥取・島根の旅 その2

 松江城と小泉八雲記念館へ。記念館では八雲とその子どもたちの波乱万丈の生涯に思いを馳せました。今日も時折冷たい雨。お昼ごはんに出雲そばを食べて、その日の宿がある出雲市へ。(Y)

2019年12月8日(日)
鳥取・島根の旅 その1

 12月5~7日、鳥取県と島根県を旅してきました。まず5日は、以前から行きたかった「米子水鳥センター」(写真左)へ。冷たい雨が降る天候でしたが、館内の展望スペースには大きなガラス窓があり、たくさんのフィールドスコープと望遠カメラ連動の大きなモニターが。目の前に中海とつながる大きな水域が広がって、今まで見たことがなかったたくさんの水鳥が集まっています。指導員の方もおられて、暖かい所からじっくりと観察することができました。私が識別できたものは、クロツラヘラサギ(写真右、トキ科、環境省絶滅危惧ⅠB類)、トモエガモ(絶滅危惧Ⅱ類)、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリなど15種以上でした。(Y)

2019年12月3日(火)
フユイチゴ

 早いもので今年も師走を迎えました。秋は足早に過ぎ去り季節は初冬。昼間は暖かい日もありますが、朝晩の冷え込みは相当なものです。庭の木々の落葉もこのところ急ピッチ(写真左)。日々冬枯れが進む中で、フユイチゴの鮮やかな赤い実(写真右)を見つけると心の中がホッと暖かくなります。(Y)

2019年11月30日(土)
水草取り

 今日は暖かかったので、田んぼビオトープの水草取りをしました。4つある田んぼビオトープの水草取り、ようやく1つ目があと少しで終わりそうです(写真左)。次はカスミサンショウウオが産卵するビオトープの水草取りにかかります。近くの山々もまだまだ美しい季節。スギやヒノキの緑と広葉樹の黄葉、コントラストが鮮やかです(写真右)。(Y)

2019年11月28日(木)
出てきた生き物たち

 大根掘りをしていた時にいろんな生き物たちが出てきました。コバネイナゴオンブバッタのメス(写真左)、ヒメツチハンミョウのオスとメス(写真右。これはメスです)、スジグロシロチョウの幼虫、ナナホシテントウ、そしてアマガエル。寒くなって動きは鈍いですが、精一杯生きている姿が愛おしいです。(Y)

2019年11月28日(木)
大根掘り

 暖かかった昨日と打って変わって、北風が冷たく今シーズン一番の寒さ。でも予定通り休耕田の畑で育てた大根の収穫をしました。去年までの自宅そばの小さな畑と違って、日当たりが良いためか大きく立派なのがたくさん育ちました。サツマイモと同じく如何にして食べきるか、豊作なのはうれしくもあり悩ましくもあります。左は掘り上げた直後、右は水洗い後です。ぱっくりと割れてしまっているのが何本も。このあたりはまだまだ素人です。(Y)

2019年11月27日(水)
ユズ

 毎年この時期になると、田のオーナーのTさんが「ユズを採りにおいで」と言ってくれます。今年は生り年。いつもより大きく、傷もほとんどなく、たくさん実をつけていました(写真左)。ユズの木には鋭くて長いトゲがあります。去年懲りたので今年は厚い手袋をはめて、トゲの間をかき分けてたくさん収穫させてもらいました。ユズ酢、ユズの生ジャム、ユズ茶、そしてユズ風呂。近所の方にもおすそ分け。今年もふんだんにユズを楽しむことができそう。Tさんに感謝です。作業を終えてふと足元を見ればお腹の大きなアマガエル(写真右)。11月末というのに暖かい日が続いて、アマガエルもなかなか冬眠に入れないようです。(Y)

2019年11月26日(火)
草刈りをしていると

 休耕田の草刈りをしていたら、ひょっこりツチイナゴが顔を出しました(写真左)。この昆虫は成虫越冬ですが、完全には冬眠しないので暖かい日には外に出て活動します。自宅そばの雑草畑はすべて草を抜いて裸地になっているせいかツチイナゴの姿をまったく見なくなったけど、休耕田ではまだたくさん見ることができます。右の写真はツマグロヒョウモン。時計を見れば午後4時過ぎ。すでに眠りに就いています。眠りの邪魔をしないように、少し離れた所で草刈り再開。小さな生き物たちの何気ない普段の生活を見られるのが何よりうれしく、日々の活動の励みになっています。(Y)

2019年11月25日(月)
コカマキリとハラビロカマキリ

 11月18日の本欄で、ジョロウグモの網に絡んで死んでしまったと書いたコカマキリ(写真左)。23日にそのコカマキリが動いているのに気づきました。今年は暖かいとはいえ朝晩はかなりの冷え込みです。網に絡んだままで何も食べず、よくぞ生きていたと思います。クモはガを捕まえて食べるばかりでコカマキリを食べる気配はありません。それで早速網から外して安全そうな場所に放してやりました。その直後、足元に前翅がボロボロになったハラビロカマキリが(写真右)。ケヤキの幹に止まらせるとスルスルと上がっていきました。どちらもお腹の大きなメス。無事に産卵することを祈りました。この2匹が今年最後に見るカマキリでしょう。(Y)

2019年11月23日(土)
サワガニの稚ガニ

 暖かかったので田んぼビオトープの水草取りをしました(それで、今日はバッタ・シリーズお休みです)。場所は4つある田んぼビオトープの内の1つ。ここは少ないながら水が湧いている所で、他が干上がっても常に水があります(写真左)。ヤマアカガエルの産卵場所であり、サワガニがよく見られる場所でもあります。カエルは水草がたくさん生えている所での産卵を嫌うようで、水草を抜いて開放水面を広げておくことが欠かせません。水草取りをしていると、たくさんの生きものに出会いました。シオカラ系のヤゴ、オオコオイムシ、ミミズ、ゲンゴロウ類の幼虫などなど。とっておきは甲幅5mmほどのサワガニの稚ガニ(写真右)。今まで見たのは親ガニばかりだったので、初めて繁殖を確認することができました。(Y)

2019年11月22日(金)
バッタの仲間 その3

 ショウリョウバッタの幼虫と成虫の紹介です。このバッタは自宅や田んぼ周辺でたくさん見られます。成虫になってからでもそうですが幼虫(写真左、7月21日撮影)の時は特に動きがゆっくりで、草刈りの時に殺傷しないかとすごく気を遣います。右は交尾中のもの(9月4日撮影)。小さい方がオス(体長4~5cmで細身)。メスは大きくて体長7~8cmあります。どちらも頭部が斜め上に鋭く尖っています。(Y) オスは飛ぶときに「チキチキチキ…」という音を出すので、子どもの頃は「チキチキバッタ」と言っていました。またメスはあまり飛ばないので子どもでも捕えやすく、後脚を揃えて持つと体を縦に振るので「コメツキ(米搗き)バッタ」と言っていました。今はこんな呼び方も聞かなくなりましたね。(T)

2019年11月21日(木)
バッタの仲間 その2

 今回はトノサマバッタの幼虫と成虫です。左が幼虫。初めて見た時、ロボットみたいですごくかわいいと思いました。成虫は前にいた大阪でも何度か見たことがありますが、幼虫は今年当地で初めて見ました。それも何回も。ということは昨年も一昨年もたくさんいたはず。興味を持って見ようとしなければ見えない、ということかもしれません。右はメスの成虫です。体長は6cmほどもありました。(Y)

2019年11月20日(水)
バッタの仲間 その1

 バッタの仲間を今年はたくさん観察することができました。というか、今まではあまり関心がなくて、たくさんいたのに見えなかっただけでしょう。知れば知るほどバッタの魅力にはまりました。今回は、春から晩秋に出会ったバッタの仲間を紹介します。まずはツマグロバッタ。左がオスで右がメスです。オスとメスでこんなに色が違うなんて! バッタ初心者としては大きな驚きでした。(Y)

2019年11月19日(火)
ツルリンドウ

 左の写真はツルリンドウの花(9月7日撮影)。地味だけど心惹かれる大好きな花の一つです。右はツルリンドウの実(11月8日撮影)。落ち葉掻きをしていて見つけました。この実を見ると、何だか心が明るく浮き立つような感じ。枯葉の中で鮮やかな赤がひときわ輝いて見えます。(Y)

2019年11月18日(月)
ジョロウグモのその後

 10月26日に産卵したジョロウグモ(10月28日の本欄)。今日で産卵後23日目です。産卵後しばらくは夜になると冷え込んで獲物もいない日々。大丈夫かなと思っていたらまた暖かい日が続いて、15日と16日にガのような獲物を捕らえて食べていました(写真左)。体も大きくなったような気がします。今日は網の補修をしていました(網の補修はクモの負担が大きいそうです)。網の上方にはお腹の大きなコカマキリのメスが死んでいました(写真右)。網にからんで身動きできなくなったのでしょうか。クモはどうして獲物にしなかったのでしょう? 身近で日々繰り返される生と死のドラマです。(Y)

2019年11月17日(日)
草焼き

 11月15日に一番下の田の草刈りをしましたが、今日は風が無かったので朝から刈草を焼きました。きれいになった田ではリンドウの花がひときわきれいに見えました(左の写真の奥の方がリンドウの自生地です)。新しい場所で小さなリンドウの株を見つけました(写真右)。先日見つけたのと合わせると20株! リンドウ畑ときれいな草はら。夢に少し近づいたような気がします。(Y)

2019年11月16日(土)
白菜を食べたのは

 畑の白菜が穴だらけのレース状になってしまいました(写真左)。犯人の一つは右の写真、スジグロシロチョウの幼虫です。モンシロチョウの幼虫もそっくりで、普通は区別せず「青虫」と呼ばれています。大体は外側の捨ててしまう葉を食べているし、もうすぐ蛹になるので大目に見ています。厄介なのは、写真はありませんが、「菜の黒虫」と呼ばれるカブラハバチ類の幼虫です。小さくて目立たないけどこれがレースを作った主犯です。薬剤は使いたくないので、見つけたら指でつまんでやっつけています。それでは生ぬるいのだけど、結球部分はそれほどやられていないし、虫食いは安全の証でもあります。(Y、T

2019年11月15日(金)
満開のリンドウ

 私たちが管理している休耕田の一番下にある田の草刈りをしました。春からずっと手をつけていなかったので、すごい草です(写真左)。でも、その中で大小19株のリンドウが満開の花を咲かせていました(写真右)。今までは1~2株だけでしたが、今年は一気に増えました。ここは細長い田。この田の水がたまる部分はカエルの産卵場所に、乾燥している所はリンドウの群生地として、またカヤネズミやスズムシの生息する草はらとして保全できないか…。満開のリンドウを見ながらちょっとうれしくて、あれこれ思いを巡らせています.(Y)

2019年11月13日(水)
水草取り その2

 左の写真は水草取り作業の様子。右は作業中に現れたミズカマキリです。暖かかったせいか、マツモムシやメダカ、ヒル、ヤゴなどたくさん見ることができました。(Y)

2019年11月13日(水)
水草取り その1

 昼間暖かかったので田んぼビオトープの水草取りをしました。来年早春のアカガエル類とカスミサンショウウオの産卵のために、増えすぎた水草を取り除いて開放水面を広げておかなければなりません。でも、作業中カヤネズミの巣がマコモ群落で2個、チゴザサ群落で1個見つかったので、作業場所を変更。そんなわけで作業はなかなかはかどりませんでした。左の写真は、マコモ群落中のカヤネズミの巣、右はチゴザサ群落中のものです。(Y) 

2019年11月12日(火)
ご馳走に夢中!

体の大きさといい、皮膚の乾き具合いといい、いつになく「かわいい」と思える(あくまでも私の主観です)ヤマナメクジを見つけました。体長4~5cm。シイタケを夢中で食べています(写真左)。右は前日に撮影したもの。多分同じ個体です。体長7~8cm。伸びるとこんなに伸びるんだとちょっと感動しました。ナメクジは殻はないけどカタツムリの仲間です。(Y)

2019年11月11日(月)
ブッポウソウの巣箱掃除 その2

 次の巣箱は、フンの厚さ3cm、その下にコケの層が2cm。フンを取り出したら下から小鳥の卵が2個出てきました。シジュウカラかヤマガラの卵です(写真左)。巣作りをしていた小鳥を追い出してブッポウソウが繁殖を始めたと考えられます。ちょっと複雑な気持ち。他にはカタツムリの殻が1個と二枚貝の殻が多数。右の写真は自宅近くの巣箱の様子です。フンの厚さ5cmでその下に4cmのコケの層。やはり先客のシジュウカラかヤマガラが追い出されたようです。カタツムリの殻が何と19個! 今日点検した3個の巣箱のフンを比較すると、自宅近くのものが圧倒的に昆虫の残骸が多彩で量も多かったです。この地域には様々な昆虫が多数いると言えるのかもしれません。また、フンの層1cmで1羽のヒナが巣立ったと推定されるので、E地区の巣箱では各3羽、自宅近くのものは昨年同様5羽が巣立ったようです。(Y)

2019年11月11日(月)
ブッポウソウの巣箱掃除 その1

 11月10日、ブッポウソウの巣箱掃除と点検を行いました。隣のE地区で2個と自宅そばの1個、合わせて3個です。まず、木登り器(写真左)で高さ4~5mの所にある巣箱へ。内部の写真を撮り、フンの層の厚さを測ってからフンを取り出します。この巣箱ではフンの厚さは3cmでその下に8cmの枯草の層(写真右)。スズメが巣作りをしていた所にブッポウソウが巣を作ったようです。カタツムリの殻が1個ありました。(Y)

2019年11月10日(日)
ミソハギの草紅葉

 田の一部が濃いピンク色に見えます(写真左中央)。確かあそこはミソハギが生えていた場所。まさか今頃花なんてと思いつつ近づいたら、ミソハギの葉や茎が赤く染まっていたのです(写真右)。ミソハギが紅葉することをすっかり忘れていました。ミソハギは花もきれいで紅葉も美しい。春に芽を出した時の力強さや若葉の頃の凛とした佇まいも好き。大好きな植物の一つです。(ミソハギについては7月6日、草紅葉については2018年11月9日の本欄で紹介しました)。(Y)

2019年11月8日(金)
収穫の秋 その4

 左の写真はヒマワリのタネ。来年の種まき用ですが、鳥たちの冬越し用にも少し分けてやれるかな。右は現在の大根の状況。もうすぐ収穫できそうです。自分で野菜を作るようになって、それぞれの野菜の旬がわかるようになりました.(Y)

2019年11月8日(金)
収穫の秋 その3

 カラスザンショウの実です。この時期たくさんの実がなり、地面にも落ちています。実の大きさは直径5mmほど。油分が多いせいか黒光りしています。この実は野鳥が大好き。アカゲラも食べに来ます。鳥にとっても、柿などとともに収穫の秋です。(Y)

2019年11月8日(金)
収穫の秋 その2

 左の写真は西条柿の干し柿づくり。今年は我が家の柿の木に200個以上実がなったので、半分は近所の人にあげて、残りの100個ほどを干し柿にしました。今は出来上がって冷凍保存しています。右は落花生。他にショウガも収穫しました。(Y)

2019年11月8日(金)
収穫の秋 その1

 天候が不順ながらも、今年も収穫の秋を迎えました。まずはサツマイモ。今年は日当たりの良い休耕田の畑で、イノシシの被害もなく、たくさん収穫出来ました。例年になく大きいのが多くてビックリです。一番大きかったのは、長さ30cm、重さ2.5kg(写真右)。これでは家庭用のまな板や包丁は使えません。手ごろなサイズのものが少なくて、人にあげるのにもちょっと悩みます。(Y)

2019年11月4日(月)
トチノキの紅葉

 今日は北風が冷たく、今年一番の冷え込みでした。10月下旬に長女と2人の子どもが来た時にはまだ緑色をしていたトチノキが、ここ2、3日で一気に紅葉しました。ジョウビタキやシメなどの冬鳥も来て、秋は急ピッチで深まっていきます(Y)

2019年11月3日(日)
食べる

 左の写真は産卵を控えて腹部がパンパンに膨れているハラビロカマキリ。右は産卵を終えたばかりのジョロウグモ。ともに何かを食べています。よく見ると獲物はどちらもクサギカメムシ。ジョロウグモは産卵前のまだ暑いくらいの時期には、いつ見ても網に掛かった獲物を食べていました。網の下にカマキリの翅が落ちていたことも。さすがに寒くなって網に掛かる獲物が少なくなりました。ますます厳しくなる季節に向けて、エネルギー消費を最小限に抑えて、すぐそばの卵のうを見守りつつ生を全うするのかなと思います。ここしばらくジョロウグモから目が離せません。(Y)

2019年10月30日(水)
ヤクシソウと昆虫

 今、満開のヤクシソウに昆虫がたくさんやってきます。左の写真は植物食のセスジツユムシ。ヤクシソウの花や葉を食べるのでしょうか。右はトラマルハナバチ。一生懸命蜜や花粉を集めています。他にもハナバチやハナアブの仲間が何種類か見られ、キタキチョウ、ホウジャクの仲間なども蜜を求めてやってきます。晩秋の花が少なくなってくる時期、虫たちにとっては貴重な植物なのでしょう。(Y)

2019年10月28日(月)
ジョロウグモの産卵

 10月18日の里やま日記でジョロウグモのオスとメスを紹介しました。メスは食欲旺盛でお腹が日ごとに大きくなっていき、産卵の現場を見たくて毎日観察していました。10月26日、いつものように見に行ったらジョロウグモがいません。でも探すと近くにいました。すでに産卵を終えて、卵を守るためか卵のうにさらに網を重ねているところでした(写真左)。その後、卵のうに覆いかぶさるようにして守っているようでしたが、翌日見ると元の網に戻っていました(写真右)。お腹はすっかり小さくスリムになっていましたが、相変わらず食欲旺盛のようです。このクモは卵のうを見守りながら死んでいくと思っていましたが、そうでもないような…。これからのこのクモの行動を興味を持って観察したいと思います。(Y)

2019年10月27日(日)
孫が来た!

 長女が4歳の娘と10か月の息子を連れて2泊3日で来てくれました。10か月の孫はハイハイで動き回り、手にしたものは何でも口に入れるというので、迎える私たちは戦々恐々。いつもいい加減に置いているクリップ、鉛筆、ハサミなどをすべて手の届かない所に片付け、また久しぶりに床も拭いてきれいにしました(年末の掃除が楽になりそうです)。幼子のエネルギーに押されっぱなしの私たちでしたが、生きる喜びを発散させている孫たちにパワーをもらった3日間でもありました。写真はサツマイモ掘りをして、そのサツマイモで焼き芋を作ろうと落ち葉掻きを頑張っている孫娘です。(Y)

2019年10月20日(日)
セトウチマイマイ

 先日、訪れた香川県高松市の「ドングリランド」で見つけたカタツムリの殻(写真左・右)。我が家周辺に多いコベソマイマイとも違います。図鑑で調べてセトウチマイマイの幼貝だとわかりました(いつもお世話になる県の自然保護推進員のYさんにも確認していただきました)。カタツムリは日本に約800種いるそうです。蓋を持つもの、持たないもの、殻に毛の生えたものやキセル型のもの。殻を持たないナメクジの仲間もいます。種名がわかるようになったのは、その内のやっと5種類ほどに過ぎません。今まではカタツムリといえば写真のような殻を持つマイマイの仲間しか思い浮かびませんでしたが、実にさまざまなものがいるようです。多様な生物がいる環境で暮らしていると、たくさんの生物が関わり合って生態系のバランスが保たれていることを実感します。(Y)

2019年10月18日(金)
ジョロウグモ

 里やま日記の7月31日にナガコガネグモを、8月12日にオニグモ、8月27日にコガネグモを紹介しました。しばらくしてコガネグモがいなくなり、オニグモの姿も見えなくなりました。今、ジョロウグモが軒下に大きくて複雑な形をした網を張っています。左の写真はジョロウグモのオスとメス。右後脚先端付近のごく小さいのがオスです。右はメスが獲物を食べているところ。産卵を控えてお腹が日々大きくなっています。ジョロウグモの卵のうは赤味がかった色でイチゴのようだとか。産卵後しばらくは卵のうのそばにいて見守るそうなので(その後死にます)見つけたいと思います。図鑑によるとコガネグモ、ナガコガネグモ、オニグモはコガネグモ科、ジョロウグモはジョロウグモ科となっています。(Y)

2019年10月16日(水)
夕焼けがあんまり美しかったので

 10月11日、午後3時頃まで用事があったので、夕方畑に行ってヒマワリの花がらを集めました(写真左)。家に持ち帰って種を採るためです。秋の日は釣瓶落とし。あっという間に日が暮れてしまいました。今日はここまでと顔を上げたら、きれいな夕焼け。カメラに収めて、しばらく見入ってしまいました。遠くにこんもりと見えているのはブッポウソウがひと夏を過ごした山です。(Y)

2019年10月14日(月)
赤外線カメラの講習会

 9月29日に香川県高松市の「ドングリランド」で行われた、哺乳類調査に使う赤外線カメラの講習会に行ってきました。これで「モニタリングサイト1000里地」(2018年6月10日分を見てください)の一サイトとして取り組んでいる鳥類やチョウ類、アカガエル類などの調査に加えて哺乳類調査もできるようになりました。ほとんどの哺乳類は夜行性で滅多に見ることはありません。赤外線カメラにどんな動物が写し出されるのか楽しみです。左の写真はドングリランドで出迎えてくれた大きなトトロ。松ぼっくりで作られています。右は久々に見つけたトカゲ(尻尾が青いので幼体です)。自宅周辺にはカナヘビはたくさんいますがトカゲは見たことがありません。だから、ちょっとうれしい気分になりました。(Y)

2019年10月13日(日)
自然災害の増加

 昨年は西日本豪雨や台風21号が岡山県や広島県、大阪府など西日本を中心に甚大な被害をもたらしました。今年も台風19号が最強の台風ということで、各地で大きな被害がありました。特に千葉県南部の方には、台風15号の被害が癒えぬ間に再び19号。おまけに地震もあって胸が痛みました。台風の大型化やゲリラ豪雨の増加。このままでは今後自然災害のたびに「今まで経験したことのない」という言葉を聞くことになるでしょう。私たち大人には、未来を生きる人たちに、原発のような負の遺産ではなく、正の遺産をのこすことが責務ではないでしょうか。どんなに夏が長く猛暑でも、自然はほぼ例年通りに花を咲かせ(写真左:ヒガンバナ)、実を実らせて(写真右:コバノガマズミ)秋の到来を教えてくれます。そういう営みがいつまでも続くように、ささやかでも環境保全や温暖化防止のための行動を頑張ろうと思います。(Y)

2019年10月11日(金)
芋煮会

 10月8日に「旭の自然を守る会」で「田んぼビオトープ周辺の自然観察と芋煮を楽しむ会」を行いました。私の作った山形風の芋煮は何度も試作したにも拘わらず、当日のは甘すぎてイマイチでした。それでも、他の会員さんが持ってきてくれたおいしいおにぎり、棚田に植えた満開のコスモス、サクラタデやノコンギクなど今が盛りの花々、そして楽しいおしゃべり。涼しい風に吹かれていい時間を過ごすことができました。(Y)

2019年10月9日(水)
マムシ

 先日、ため池の堤防(写真左)を歩いていて何気なく前方を見たら、2mほど先にヘビがいました。太短くて銭形模様。堤防の真ん中で、ゆるくとぐろを巻いて鎌首を持ち上げ、尻尾を細かく震わせて威嚇しています。初めて見るマムシ!(正式和名はニホンマムシ)(写真右)。圧倒的な威圧感です。気付かずに歩いていたら噛みつかれるところでした。草むらを歩く時は長靴を着用して、前方を常に注意しながら歩くこと。初めてのマムシとの遭遇で深く心に刻み込んだ次第です。(Y)

2019年10月5日(土)
原木シイタケ

 雨のあと、シイタケがたくさん出ているのに気がついたのに、その日は採るのを忘れてしまいました。翌日行ったら、すでに先客がたくさん! 体長7cmほどのヤマナメクジ(写真右)とコベソマイマイなど。無傷のシイタケはほとんどありません(写真左)。仕方がないので大きく食べられたのは彼らに、少しマシなものは私たちでいただきました。収穫できたのは出てきたシイタケの半分くらいかな。穴あきでも採りたての原木シイタケはとてもおいしかったです。(Y)

2019年10月2日(水)
ツチイナゴの羽化 その4

 左は羽化完了直後、右は同じ個体を羽化の翌日に撮ったものです。バッタの仲間であるツチイナゴの幼虫や脱皮、羽化を間近に見て、今まであまり興味がなかったバッタ類が大好きになりました。(Y)

2019年10月2日(水)
ツチイナゴの羽化 その3

 脱皮を終えると下向きだった体を上向きにして翅を伸ばします(写真左、右)。レースのような後翅が広がっていく様子は息をのむほど美しかったです。(Y)

2019年10月2日(水)
ツチイナゴの羽化 その2

 左の写真は脱皮が始まったばかりです。体は下向きになっています。顔の辺りから脱皮が始まり、触角、前脚、中脚、後脚と慎重に脱ぎ、最後に腹部をすべて脱いで脱皮終了(写真右)。殻は腹部が抜けた瞬間、ふわりと落下しました。(Y)

2019年10月2日(水)
ツチイナゴの羽化 その1

 今日はツチイナゴの羽化(終齢幼虫が脱皮して成虫になること)について紹介します。9月12日の里やま日記はツチイナゴが体半分脱皮しているのを見つけて、ひと回り大きな終齢幼虫になるまでの観察記録です。昨日は終齢幼虫の脱皮の初めから成虫になるまでを観察することができました。左の写真は若齢の幼虫、右は羽化直前の終齢幼虫です。すでに成虫の模様が現れています。この2時間後に脱皮が始まりました。(Y)

2019年10月1日(火)
ハラビロカマキリの産卵

 今日、ハラビロカマキリの産卵とツチイナゴの脱皮を見ることができました。今日と明日の2回に分けて紹介します。まずはハラビロカマキリの産卵。カマキリは腹端から出した粘液を泡立てながら、中に卵を産み付けていきます。この塊を卵鞘(らんしょう)といいます。今朝、自宅の板壁に産卵中のハラビロカマキリを見つけました。すでに終盤にさしかかった状態です(写真左)。2時間後、腹端を卵鞘から放して産卵を終えました(写真右)。大きな卵鞘を見ていると産卵を始めてから終えるまでどれくらいの時間がかかったのだろうと思います。(Y)

2019年9月26日(木)
コシアカツバメ

 自宅近くにはツバメとコシアカツバメの2種類のツバメがいます。コシアカツバメはツバメより1か月ほど遅く渡ってきて、近くの福祉施設で集団で営巣します。6、7月には2種類のツバメとブッポウソウが棚田の上空を低く高く飛び交って壮観でした。コシアカツバメは子育した巣をメンテナンスしながら利用するそうです。そしてお盆過ぎになると電線に集まるようになります。9月中旬には150羽以上!のコシアカツバメが電線に(写真左)。また、8月下旬以降の午前中には砂地に降りてじっとしているのを何度か見ました。体を温めていたのでしょうか? ツバメは一足先に渡り、コシアカツバメも旅立ったようです。静かになった空に広がる今日の雲の美しかったこと!(写真右)。(Y)

2019年9月24日(火)
蛹に

 今朝起きてすぐに、昨日前蛹になったクロアゲハを見に行ったら、すでに蛹になっていました(写真左・右)。8月中旬頃に孵化した幼虫が脱皮を繰り返しながら大きくなり、およそ40日をかけて蛹になりました。蛹はこのまま越冬して来年の春に羽化するのでしょう。およそ半年もの間じっと動きませんが、体の内部ではチョウになるための大きな変化が起きています。オタマジャクシがカエルになる時も、ヤゴがトンボになる時もですが、生命の神秘を感じずにはおられません。それにしても、この幼虫が蛹になったのは屋根のすぐ下で地面から2.5mほどの高さ。ここなら雨や寒さをしのげて天敵の鳥にも見つかりにくい。いい場所を見つけたものです。(Y)

2019年9月23日(月)
前蛹に

 9月17日に紹介したクロアゲハの幼虫。左の写真は体長6cm以上もある緑色の終齢幼虫です(9月20日撮影)。9月22日にはそのうちの1匹がレモンの木から6mほど離れた平屋の屋根のすぐ下を歩いているのを発見。23日には前蛹(ぜんよう・蛹になる直前の静止した状態)になりました(写真右)。もう1匹の幼虫も木からいなくなり、今のところ行方不明です。9月19日に取り上げたイオウイロハシリグモでもそうですが、名前を知り、その生きざまに日々接していると愛着が湧いてきます。それぞれの環境に適応した能力に驚嘆させられることばかり。このような小さな命を守ること、さらに多様な生物と人間との共生の必要性を強く思うようになりました。(Y)

2019年9月19日(木)
イオウイロハシリグモ

 クモの団居(まどい)を見つけました(写真左)。卵のうから出たクモが集団でかたまっている状態をクモの団居というそうです。団居から少し離れた所に大きなクモがいました。調べたら、イオウイロハシリグモというクモのようです(写真右)。母グモが子グモたちの団居を守っていることが多いそうですから、このクモは母グモだと思います。子グモは2週間ほどの団居のあと分散して幼体で越冬します。(Y)

2019年9月18日(水)
棚田のヒマワリの今

 8月18日に棚田に咲く満開のヒマワリを紹介しました。今、ヒマワリはすっかり枯れて無残な状態です(写真左)。でも、表面の花がらを取り除くとタネがぎっしり(写真右)。10月初旬にはタネ取りをします。良いタネが取れそうです。(Y)

2019年9月17日(火)
クロアゲハ幼虫

 クロアゲハが毎年初夏と初秋にレモンの木に産卵します。卵から孵った幼虫は脱皮のたびに体が大きくなり、体の模様も大きく変化します。それが面白くて、ほぼ毎日写真を撮って記録しています。左の写真は孵化して間もない体長約4mmの幼虫(8月23日撮影)。2週間ほど経って、体長約3cmに成長しました(写真右、9月8日撮影)。今は終齢幼虫になって体長6cm以上になっています。食欲もすごく、移動距離も大きくなりました。前蛹になって最後の脱皮をして蛹になる日も近いです。(Y)

2019年9月15日(日)
ブッポウソウがいた山

 8月下旬までは時折聞こえていたブッポウソウ(写真左)の鳴き声がしなくなりました。越冬地に向けて旅立ったようです。右の写真中央の電柱に巣箱があります。その向こうにある山で、ブッポウソウは巣箱を見守ったり、餌を捕ったり、休息したりしていました。そして、巣立った若鳥たちが親鳥から餌の捕り方や飛行を学ぶ場でもありました。ここでブッポウソウが繁殖に成功して今年で3年目。今頃は無事越冬地に着いているでしょうか。来年の春、「ゲゲッ」の鳴き声とともにまた飛来するのを楽しみに、巣箱掃除や環境整備を進めようと思います。(Y)

2019年9月12日(木)
ツチイナゴの脱皮

 今朝、いつものように玄関脇にあるプランター(今はコブナグサ主体の雑草畑になり果てています)を見に行ったら、ちょうどツチイナゴの幼虫が脱皮中(写真左)。ツチイナゴを含めてバッタの仲間の脱皮殻はよく見ますが、脱皮の瞬間を見るのは初めてです。長い後ろ脚が出て、腹部がすべて出ると同時に殻が飛びました。脱皮完了。このまましばらく動かないだろうと思い、カメラのモニターを確認していて、目を戻すと下向きだったツチイナゴの体が上向きに(写真右)。あれ? いつの間に? 思い込みは禁物です。(Y)

2019年9月10日(水)
木谷沢渓流へ その2

 木谷沢渓流到着。車を降りて渓流への道を歩いて行く途中でたくさんの野鳥に出会いました。コゲラ、ゴジュウカラ、ヤマガラなど。双眼鏡を持ってこなかったことを後悔。足元にはツリフネソウ(写真左)やゲンノショウコ、ミズヒキなどの草花が美しかったです。一年を通じて9℃という渓流の水は冷たかったけど、標高800~900mの場所なのに期待したほど涼しくなかったのはちょっと残念でした。今度はいい季節に双眼鏡を持って訪ねたいと思います。右の写真は木谷沢渓流です。(Y)

2019年9月10日(水)
木谷沢渓流へ その1

 暑くて湿度が高い日が続いて外の作業がままなりません。それで今日は休養日に。涼しい所へ行こうと、奥大山の木谷沢渓流(鳥取県)に初めて行ってきました。木谷沢渓流はサントリー天然水のCM撮影に使われた場所だそうです。左の写真は、途中立ち寄った米子自動車道蒜山SAで。飼い犬のウリも久々のドライブでご機嫌です。右は蒜山高原の道の駅から見た風景。白い蕎麦の花が満開でした。(Y)

2019年9月9日(月)
コベソマイマイ

 8月24日の里やま日記で、よく似たカタツムリの同定について取り上げました。コベソマイマイかサンインコベソマイマイか。先日、雨が降ったあと成貝を見つけて(写真左)調べると、臍孔(さいこう)が閉じているのがわかりました(写真右の中央、三日月型のわずかな隙間が臍孔)。サンインコベソマイマイは臍孔がもっと大きく開いています。この個体はコベソマイマイだと判断しました。これからも似たカタツムリを見つけたら裏返して確認したいと思います。そして後日、キセル型のカタツムリを発見。カタツムリ類も面白くなってきました。(Y)

2019年9月6日(金)
畑へ その5

 左の写真はサツマイモ畑。葉の上にはコバネイナゴ(写真右)。サツマイモは例年になくよく茂っているので10月の収穫が楽しみ。作業しながらいろいろ観察できました。やっぱり田んぼはいいなぁ。(Y)

2019年9月6日(金)
畑へ その4

 左の写真は小豆畑です。小豆を作るのは初めて。小豆の花が黄色いことを知りました(写真右)。野生植物にノアズキやヤブツルアズキがありますが、同じような花です。なるほど!(Y)

2019年9月6日(金)
畑へ その3

 左の写真は枝豆。先日、来年のタネ用に2株残してすべて収穫しました。写真はその時に残した株です。鞘がさらに膨らんでおいしそう。収穫、もう少し後でもよかったかも。右は黒大豆。鞘が少し膨らんできました。(Y)

2019年9月6日(金)
畑へ その2

 まずはオクラの収穫(写真左)。採り終えてやれやれとオクラの畝を眺めていると、葉の上に成虫になったばかりのきれいなオオカマキリを見つけました(写真右)。(Y)

2019年9月6日(金)
畑へ その1

 久しぶりに休耕田に作った畑で作業をしました。畑に行く途中、家を出て少し歩いた所でボテッと動くものが。体長10cm近くある立派なオスのトノサマガエルでした(写真左)。田の畦を歩いていくと満開のサワヒヨドリ(写真右)。時折心地よい風が吹いてきます。少し元気が出て、畑に到着。(Y)

2019年9月5日(木)
自然との共生を!

 各地で毎日のように起こる豪雨被害。昨年は真備町など岡山県南部にも甚大な被害をもたらした「西日本豪雨」がありました。今年も佐賀県や一昨日の岡山県新見市など、多くの地域で被害が発生しています。海外ではアマゾン大火災のことも気になります。少し前までは人間は自然と共生しながら自然の恵みを受けて生きていました。今はさまざまな警鐘を無視して自然を破壊することばかり。昨今の異常気象は自然からの「しっぺ返し」、警告のような気がしてなりません。温暖化防止のために急いで行動する時ではないでしょうか。そんな異常気象の中にあっても身の回りの自然はちゃんと秋の気配を感じさせてくれます。イネの花が咲き(写真左)、ススキの穂が出てきました(写真右)。(Y)
(お詫び)9月2日の「ツチイナゴ」の写真が両方とも違っていましたので差し換えました。また本文も少し変更しました。ご指摘いただいたTさんに御礼申し上げます。

2019年9月2日(月)
ツチイナゴ

 左の写真はツチイナゴの幼虫、右は成虫です(どちらも以前の写真で、幼虫は8月、成虫は10月撮影)。幼虫はきれいな薄緑色。ロボットのような姿で何ともかわいらしい感じがします。ツチイナゴの幼虫を教えてもらった時、幼虫と成虫でこんなにも姿、形が違うものかと驚きました。今は幼虫がたくさんいます。見つける度にその美しさに見惚れ、カメラを向けてしまいます。ツチイナゴは夏少し前に孵化し、成長して秋に成虫になります。クズやコブナグサの葉が好きなようです。バッタの仲間では珍しく成虫で越冬し、翌年5、6月頃に産卵して一生を終えます。(Y)

2019年9月1日(日)
大阪へ

 8月30~31日、友人に会うために大阪へ行ってきました。馴染みだった梅田の阪急百貨店周辺はすっかり変わっていて、若い頃通勤に使っていた地下鉄御堂筋線の梅田駅から阪急梅田駅への道のりもすごく遠く感じて…。年齢を重ねるってこういうことなんだと納得しながら、迷いながら、人混みの中を待ち合わせ場所へ。それにしても、どこにもベンチがない! 大きな荷物を持った人や高齢者は大変です。JR大阪駅ではたくさんの人がカメラを。被写体は停車中の「トワイライトエクスプレス瑞風」。私はカメラを忘れてしまって…残念! 都会でもこんな楽しみもある。カメラはどこに行くにも持っていこうと強く思った次第です。そんなわけで写真は大阪に行く前に撮ったもの。左は町道沿いに群生するキツネノカミソリ、右はキツネノマゴで吸蜜中のヤマトシジミです。(Y)

2019年8月27日(火)
コガネグモのオス

 左の写真は、7月3日の里やま日記でも紹介したコガネグモのメスです。よく見ると、メスから離れた円網の端っこに小さなクモがいました(写真右)。コガネグモのオスです。メスは体長約20mmですが、オスはその5分の1の4mm程度(いずれも脚は含まず)しかありません。産卵や寿命については8月12日紹介ののオニグモとほぼ同じです。オスは交接中にメスに食べられることが多いそうです。写真は7月20日に撮影したもの。産卵して一生を終えたのでしょうか、今はもうコガネグモの姿を見ることはありません。(Y)

2019年8月24日(土)
雨のあとで

 台風10号の雨のあと、1日おいてまた雨が降りました。雨が止んだあと、バードバスに何かいるようなので行ってみると、カタツムリの幼貝でした(写真左)。種類はコベソマイマイかサンインコベソマイマイのどちらか。幼貝での区別は難しいということで、成貝で調べてみようと思います。また、コンクリートの上にいたのはヤマタニシ(写真右)。初めて見るカタツムリの仲間です。大阪から当地に来て、初めて出会った生物がたくさんいます。ヤマタニシもその一つ。これからどんな生物と「初めまして」ができるか楽しみです。カタツムリの同定は、県の自然保護推進員のYさんにしていただきました。(Y)

2019年8月22日(木)
キキョウ

 数年前までは、わずかながらこの近辺にも自生があったのに、いつしか見られなくなって…。去年そのことを隣の地区のTさんに話すと、うちの辺りにはたくさんあるよと、数株持ってきてくれました。うまく定着したようで、きれいな花が咲きました。難点は背が高くなって倒れてしまうこと。来年は大きくなる前に茎を一度切ってみようと思います。これでいいのかなと迷いながらの植物育てです。(Y)

2019年8月21日(水)
キツネノカミソリ

 キツネノカミソリが咲き始めました(写真左)。町道沿いにたくさんあるので、昨年、少し株を採ってきたものです。ヒガンバナと同じ仲間で、今は葉はなく、花茎が伸びて花を咲かせています。右の写真はつぼみ。凛とした雰囲気があります。花も好きですが、つぼみの時はもっと好きです。(Y)

2019年8月20日(火)
サイヨウシャジン

 次々といろんな植物が花の季節を迎えています。今日紹介するのはキキョウ科のサイヨウシャジン(写真左)。ツリガネニンジンの仲間です。ベルのような花がたくさん咲き、雨の後は、水滴がついた花が輝くように格別にきれいです。右の写真は花のアップ。繊細な色や形に、つい見入ってしまいます。(Y)

2019年8月19日(月)
畑とイノシシ柵 その2

 今日は昨日の続きです。畑には、ヒマワリの他にサツマイモ、枝豆、黒豆、小豆、オクラを植えています。猛暑や台風でしばらく見ていなかった間に、オクラがたくさんできていて、枝豆ももうすぐ食べごろです(写真左)。夫は電気柵の設置作業。私はその手伝いを少しした後、作物の周りにびっしり生えた雑草取りとオクラの収穫。夕方、電気柵の取付も終わりました(写真右)。サツマイモや大豆はイノシシの大好物なので気が気でなかったのですが、これで一安心。ヤレヤレ。(Y)

2019年8月18日(日)
畑とイノシシ柵 その1

 台風10号は幸い大きな被害もなく通り過ぎました。早速、田の管理地に作った畑(写真左)の見回りと、イノシシ除けの電気柵の設置準備作業に行きました。よく見ると台風の強い風のせいでヒマワリの一部が折れたり倒れたりしています。それで、私は折れたヒマワリを切り花にしたり、倒れたのは起こして支えをして整えてやりました(写真右)。夫は電気柵設置場所の草刈り。作業は早朝と夕方しかできません。今日はこれで精一杯。(Y)

2019年8月17日(土)
外来種

 自宅や田んぼの周辺にたくさんの外来の植物があります。セイタカアワダチソウ、アメリカセンダングサ、アメリカフウロ、メリケンムグラ(写真左)等々。セイタカアワダチソウやアメリカセンダングサは、はびこるし大きくなるので見つけたら抜くようにしています。先日は、田んぼビオトープの水の中で見慣れない昆虫を見つけました。外来種のイネミズゾウムシです(写真右)。この昆虫は、アメリカ合衆国原産のイネの害虫で、成虫は葉を、幼虫は根を食害するそうです。増えすぎないように注意して見ていこうと思います。(Y)

2019年8月16日(金)
クルマバナ

 左の写真はクルマバナ。漢字では「車花」です。花が茎を車輪のように取り囲み、輪生して咲くのでこの名がついたそうです。7月30日にも旬の花として紹介しました(撮影は7月15日)が、棚田の至る所に大小の群生で咲いている様子(写真右)があまりきれいだったので再度の紹介です。写真はいずれも8月4日の撮影です。(Y)

2019年8月15日(木)
自然の中の「死」

 8月9日、居間の窓ガラスを開けたら、ポタッと音がして何かが落ちてきました。ニホンヤモリです。いつもならうまく着地して素早く逃げていくのに、今日は逆さまに落ちてほとんど動かなくなりました。それで、じっくりと観察させてもらいました(写真左)。6月21日の里やま日記でヤモリのあしの裏の複雑な形状を紹介しましたが、今回は鮮明な写真を撮ることができました(写真右。白いのはフンです)。ヤモリは元気になったら放してやろうと思って飼育容器に入れて一晩外の安全な場所に。ところが翌日には死んでいました。あんな落ち方をしたのは、病気か何かの異変で弱っていたからかもしれません。死骸をヒイラギの根元に置いて、しばらくして見に行ったら死骸がありません。モグラの時と同じ。自然の中での死は誰かを生かす。そんなことが頭をよぎりました。(Y)

2019年8月13日(火)
梅干し作り

 今年も梅干しを作りました。一昨年までは塩分20%、昨年は15%にしました。それでも塩辛かったので、今年は焼酎を使って思い切って10%に。赤しそをよく揉んで、あくを取ったものを梅干しと一緒に梅酢に漬けて本漬け完了。そのあと土用干しをして(写真左)梅干し完成。漬けた梅は2kg。右の写真は出来上がった梅干しです。梅と一緒に土用干しをした赤しそがカラカラに乾いたので、ゆかりを作ってみようと思います。赤しそは例年、敷地内のいろんな所からほんの少しだけ出てくるのを使っていましたが、今年は田のオーナーさんの畑のをどっさりいただいて漬けました。だから今年の梅干しは色が濃くてすごくきれいです。(Y)

2019年8月12日(月
オニグモ

 勝手口のすぐ外側の軒下に、直径1mほどの垂直円網を張ってオニグモが棲みついています。日中は脚を縮めて物陰に潜み(写真左)、夕刻から夜に活動します(写真右)。体長はメス3cm、オス2cmくらいです。寿命は1年。8~9月頃に卵のうを作って産卵し、秋には卵が孵って子グモはそのまま卵のうの中で越冬。そして春に卵のうから出て小さな網を張り、獲物を捕るようになります。オニグモは脚にトゲがあり、怖そうな名前と姿をしていますが攻撃的ではありません。また、獲物を捕らえる時に毒を出して相手を麻痺させますが、この毒は人間には効きません。だから、オニグモは害虫を食べてくれる、人間の大切な仲間です。オニグモを見たら怖がらずに通り過ぎること。でも、大きな網を張るので、うっかり網にかかって破ってしまうことも。網はしっかりした糸でできていて粘着力もあり、髪の毛や体に絡むと取るのが大変。オニグモとの共存で、それが一番困ることです。(Y)

2019年8月8日(木)
中山間地保全事業 草刈り

 7月29日、中山間地保全事業で棚田にあるピオーネ畑の草刈りをしました(写真左)。ここは5月にもみんなで草刈りをしたのですが、その後の草の勢いがすごくて大変な状況でした。朝7時~10時40分頃まで休憩を挟みながら作業。8時ごろから暑くなってきて、体力のない私は軽い熱中症に罹ってしまったようです。きつかったけれど棚田はすっかりきれいになりました。農家の組合のお世話をされているKさんの「棚田が美しいのは人の営みがあったればこそ。人の汗がこの美しい景観を維持するのです。」という言葉を思い出しました。人の手が入った美しい棚田は、豊かな生物相も作り出しています。右の写真はエンマコオロギの幼虫。体長約6mm。草刈りをしていると足元に数えきれないほどの昆虫やカエルが飛び出してきて、殺傷しないように気を遣います。(Y)

2019年8月7日(水)
コウベモグラ

 田の畦でコウベモグラの死骸を見つけました(写真左)。この種は本州の主に西日本に生息。頭胴長は15cmくらいです。モグラの仲間は地下にトンネルを掘り、その中で生活していて、トンネルに落ちたミミズや小昆虫が主な食物です。そのため、生きたモグラを見ることはほとんどありません。でも、トンネル堀りで盛り上がった地面(モグラ塚)によって存在を知ることができます。今回のように死骸を見ることがたまにありますが、死因の多くは縄張り争いから餌場を追い出されての餓死だそうです。しばらくして見に行くと、2頭のキリギリスが来ていました(写真右)。すぐに逃げたので確認できませんでしたが、肉を食べようとしていたようです。翌朝見に行くと死骸はもうなくなっていました。何者かが持ち去って食べたのでしょう。自然の中では無駄はなく、このモグラの命も他の生物の命に受け継がれていきます。(Y)

2019年8月5日(月)
鏡ヶ成へ

 昨年6月29日の里やま日記でも取り上げましたが、今回は日帰りで奥大山鏡ヶ成(かがみがなる)に行きました。鏡ヶ成とは、鏡のように平らな場所という意味だそうです。その名の通り、なだらかな芝生広場が広がっています。暑くなると犬と一緒に行きたくなります。大山烏ヶ山(からすがせん)の山裾、標高920mのこの場所は、木陰に入ると風が心地よく、しばし夏の暑さを忘れさせてくれます。左の写真は飼い犬のウリ。ここしばらくエアコンの部屋でどんよりしていましたが、ここでは元気で嬉しそうでした。右は、すぐ近くに見える擬宝珠山(ぎぼしやま・1110m)。冬はスキー場になります。(Y)

2019年8月3日(土)
水浴び

梅雨が明けて猛暑の日が続いています。強烈な日射で外の作業もほとんどできません。それでも鳥たちは元気で雑木林の中を飛び交っています。そして時々庭のバードバスに来て水を飲んだり水浴びしたり。若鳥たちが中心で、水浴びは楽しい遊びでもあるようです。去年のこの時期はもっと暑かったのですが、バードバスに来る鳥たちはなぜか今年の方がうんと多いです。ヤマガラ、メジロ、ヒヨドリ、シジュウカラ、エナガ、キジバトなどが毎日朝から夕方遅くまでひっきりなしにやって来ます。おかげで私は一日に4~5回ヤカンとタワシを持って水替えに。大変だけど、うれしそうに水浴びしている鳥たちの姿に心が和みます。左の写真はヒヨドリ。きょうだいのようで、いつも3羽でやって来ます。右はヤマガラとメジロが仲良く水浴びです。今年はメジロがすごく多いです。(Y)

2019年7月31日(水)
ナガコガネグモの狩り その2

 ナガコガネグモの狩りは2018年8月28日の里やま日記でも取り上げたのですが、今回の写真はこのクモの獲物が何かがよくわかるので、「ナガコガネグモの狩り その2」としてアップしました。犠牲になったのは、左の写真ではウスバキトンボ、右はヒメギスのようです。命を巡る激しい攻防を思い浮かべ、改めて、食べるとは他の生物の命をいただくこと、人間も他の生物の命をいただいて生きているのだということに思いが至ります。(Y)

2019年7月30日(火)
旬の花 夏編 その5

 左はクルマバナ。これも田にたくさんあり、年々増えています。これから長く咲きますが、今頃が一番美しいです。右は7月6日の里やま日記でも紹介したミソハギ。群落が大きくなり、たくさんの花が咲いている光景は壮観です。他にも紹介したいものはありますが、とりあえず以上「旬の花 夏編」です。里山地域の花(春~夏)をまとめていて、改めて種類と数の多さに驚くとともに、これからも生息できる環境を保全できないものかと強く思いました。(Y)

2019年7月30日(火)
旬の花 夏編 その4

 左がミズオオバコ、右がヘラオモダカ。水のある田んぼビオトープにたくさんあります。ミズオオバコの白い花が太陽の光を浴びて輝くと、見とれるような美しさです。これからはオモダカの花も咲きます。ヘラオモダカの花を一回り大きくしたような白い花。どちらも地味ですが可憐な花です。他には紫色の花が咲くコナギなども同じ環境に育ちます。どれもきれいな花ですが、昔は水田の強雑草として農家の方を困らせていたようです。今ではみんな少なくなりました。ミズオオバコは、岡山県・環境省の絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。(Y)

2019年7月30日(火)
旬の花 夏編 その3

 コオニユリとヌマトラノオ。コオニユリは田んぼビオトープ1の法面に1株あって毎年きれいな花を咲かせていました。今年は5株に増えて楽しみにしていたのですが、虫に花芽をすべて食べられて花は咲きませんでした。写真は少し離れた所にあるもう1株のコオニユリ。草むらの中で4輪の花と2個の蕾をつけていました。ヌマトラノオは年々増えて、湿地で大小の群落を作っています。(Y)

2019年7月30日(火)
旬の花 夏編 その2

 ネジバナとコウゾリナ。ネジバナはランの仲間で、よく草刈りをしている所に出てきます。自宅周辺や田の畦などでよく見られ、近づいて見ると本当にきれいだなと思います。コウゾリナはキク科。茎や葉にある剛毛がカミソリのように鋭いことから、カミソリナからコウゾリナと呼ばれるようになったとされます。ネジバナもコウゾリナも在来種です。(Y)

2019年7月30日(火)
旬の花 夏編 その1

 旬の花を紹介します。まずはヒルガオ(写真左)。7月1日に撮影したものですが、今も次々と咲いています。右はコマツナギ。田の法面にたくさんあり、秋まで咲き続けます。(Y)

2019年7月26日(金)
子ガエル

 庭に出たら、足元に何かが飛び込んできました。体長2cmほどのトノサマガエルの子ガエルです(写真左)。自宅そばの人工池にも田んぼビオトープにも卵塊を見つけることができなかったのですが、どこか近くで産卵していたようで、今年も子ガエルに会うことができてうれしかったです。来年こそ田んぼビオトープでの産卵を期待したいです。右の写真はゴーヤの葉にいたアマガエルの子ガエル。体長2cmもありません。7月20日の里やま日記で紹介した尾の付いた子ガエルは正確には亜成体と呼ばれますが、こちらは小さくても成体です。(Y)

2019年7月22日(月)
脱皮殻(羽化殻) その3

 今年はヒオドシチョウをよく見ると思っていたら、自宅の軒下にたくさんの羽化殻がありました(写真左)。右はクモの脱皮殻です。たくさんの穴は何だろうとクモの体を思い浮かべながら何日も考えていたら、ふと思いつきました。8本の脚を引き抜いた跡です。それにしても不思議な形。いつか脱皮中のクモを見たいものです。(脱皮については日本文芸社刊「脱皮コレクション」などを参考にしました。(Y)

2019年7月22日(月)
脱皮殻(羽化殻) その2

 左はギンヤンマの、右はバッタの羽化殻です。バッタは下向きにぶら下がって脚が固まるのを待ちます。だから羽化殻は下向きになっています。コオロギの仲間は通常の姿勢のまま抜け出すそうです。(Y)

2019年7月22日(月)
脱皮殻(羽化殻) その1

 脱皮殻(羽化殻)にもいろいろあります。まずはクロスジギンヤンマの羽化の様子を紹介します。自宅そばの人工池で毎年30~40個体羽化するので、時間があって我慢強ければ羽化の一部始終を観察することができます。まず背中の殻が割れ、ゆっくりと反り返って体の半分が出ますが、そのまましばらく仰向けのまま動きません。しばしの休憩だと考えていたのですが、実は脚が固くなるのを待っているのだそうです。脚がしっかり固まると、体を起こして殻につかまり残りの腹部を抜き出します。そのあと腹部と翅が少しずつ伸びてゆき、最後に翅を左右に大きく開いて羽化完了です。(Y)

2019年7月20日(土)
輝く命 夏編 その5

 左は陸に上がったばかりのアマガエル。まだ尾が付いています。右はフキバッタの仲間。翅は短いけど、もう成虫です。お腹に帯をしているような感じがかわいくて大好きなバッタです。以上、その1からその5まで、今見られる生物を私が好きなものを中心に紹介しました。みんなキラキラ輝いて、生きている喜びが溢れているようです。(Y)

2019年7月20日(土)
輝く命 夏編 その4

 バッタ類もほとんど成虫になりました。左はトノサマバッタ。草刈り中に見つけました。メスの大きいのは6cmほどもあります。右はツマグロバッタ。ツマグロヒョウモンと同じく「褄黒」です。田んぼ周辺でよく見られるバッタです。(Y)

2019年7月20日(土)
輝く命 夏編 その3

 左はツマグロヒョウモンのメス。ノアザミで吸蜜中です。メスの翅先が黒いので「褄黒」です。オスは黒くないので「妻黒」と勘違いしそうですね。右は羽化したばかりのニイニイゼミ。オスはチーとかわいい声で鳴きます。(Y)

2019年7月20日(土)
輝く命 夏編 その2

 4月には体長1cmもなかったキリギリスの幼虫。今では体長4~5cmほどの立派な成虫になって、オスはギース・チョンと盛んに鳴いています。(写真左)。また、体長1.5cmほどだったオオカマキリの幼虫は5cmほどに成長(写真右)。8~9月には成虫になります。(Y)

2019年7月20日(土)
輝く命 夏編 その1

 4月17日の里やま日記で「輝く命」春編をアップしました。今回は夏編です。春編では冬眠から覚めたばかり・孵化後間もない・これから産卵という生物を紹介しましたが、今回はその生き物たちのその後や、盛夏に成虫になる生物の今を中心に紹介します。まずは交尾中のチョウたち。左はツバメシジミ、右はジャノメチョウです。(Y)

2019年7月17日(水)
巣立ち

 7月14日、ブッポウソウがすべて巣立ちしたようです。その日は隣町の吉備中央町であった「ブッポウソウ保護フォーラム」に行っていました。帰宅すると、巣箱から顔を出すヒナの姿はなく、親の給餌も見られず、どうやら最後の雛も巣立ったようでした。日暮れ間近に、巣箱がある谷の上空を8羽以上のブッポウソウが軽く鳴き交わしながらゆったりと舞っていました。何かすごく感動的な光景でした。ブッポウソウは今年繁殖した巣箱を翌年も使うことが多いそうです。そのためヒナがすべて巣立つと、巣箱の位置を忘れないようにこのような行動をすると聞いたことがあります。でも、その光景は無事巣立ちを終えた親子が歓喜の舞を舞っているように見えました。数が多すぎるので家族以外も飛び入り参加していたようです。今はもうひっそりとした巣箱周辺ですが、「ゲッ、ゲッ」という声はよくします。これから渡りを始める8月末頃まで、若鳥は近くの森で親鳥から餌の捕り方を学び、しっかり食べ、飛ぶ練習をして越冬地である東南アジア方面への渡りに備えるのでしょう。彼らの渡りの無事を祈り、来春の飛来を楽しみにしたいと思います。写真左は巣箱を見張る親。右は餌を運んできたところ。どちらも6月25日撮影です。(Y)

2019年7月15日(月)
シロマダラ

 7月10日の朝、新聞を取ろうと玄関ドアを開けた時、狭い隙間に小さな見慣れないヘビを見つけました。火ばさみでつかんで飼育容器に入れ、名前を調べるとシロマダラというヘビでした。毒はなく、性格もおとなしいが怒らせると攻撃し、さらに擬死(死んだふり)もあるということで試してみました。火ばさみで突っつくと鎌首をもたげて毒蛇のように威嚇します。しつこくしていると火ばさみに一瞬噛みついたりもしました。あまり疲れさせるのも良くないので「死んだふり」には至らなかったけど雑木林に放してやることに。スッと落ち葉の下に潜り込んで姿を消しました。体長30cmほどの若い個体。夜行性で、主な食べ物はトカゲやヤモリということです。(Y)

2019年7月10日(水)
ブッポウソウのヒナ

 7月7日、ブッポウソウのヒナがずっと巣箱から顔を出していました。親鳥が餌の昆虫を持ってくるのが待ちきれないようです。親の帰りが遅いとヒナは半身を乗り出すような感じになり、巣箱から落ちないかとヒヤヒヤすることも。写真左は餌を運んできたところ。入口では大きく口を開けたヒナが待っています。この後、親鳥は巣箱の入口でヒナにさんざん餌を見せた挙句、結局くわえたまま飛び立って(写真右)近くの電線へ移動。こんなことを2度繰り返していました。観察や写真撮影は離れたブラインドの中からなので、気にしているようではありませんでした。やはりこの行動はヒナをじらして巣立ちを促していたのではないでしょうか。またこの時期、親鳥は大変神経質になっていて、カラスやトビは徹底的に追い払って巣箱から遠ざけます。私たちも少し前までは巣箱の近くで作業をしていても平気でしたが、最近は何度も近くまで様子を見るように飛んできて、「ゲゲッ」と一声出してUターン。巣箱周辺が慌ただしくなってきました。写真のヒナは翌8日には巣立ったようですが、巣箱の中にはまだ別のヒナがいるようです。すべてのヒナが無事巣立つように。気になる毎日です。(Y)

2019年7月8日(月)
脱皮

 今年もレモンの木にクロアゲハが産卵し、幼虫が大きく成長(写真左)。先日の朝、幼虫がいつもと違う面白い動きをしましたが、無事であることを確認したので、そばにいる飼い犬の相手をしていました。そして何気なくレモンの木の方を振り向いたら、幼虫は脱皮を終えたところでした(写真右。幼虫の右下にあるのが脱皮殻です)。なんと速い脱皮! 目を離したのは3分もなかったのに…。羽化は何度か見ていますが、幼虫の脱皮は見たことがありません。もう少し注意して幼虫を見ていたら脱皮の一部始終を見ることができたのに。惜しいことをしました。(Y)

2019年7月6日(土)
ミソハギ

 ミソハギの花が咲き始めました(写真左)。この花は地元では盆花と呼ばれ、以前はお盆のお供えによく使われたそうです。今はほとんど見かけなくなっていますが、10年ほど前に近所で草に埋もれたようになっているミソハギを見つけて少し持ち帰り、自宅そばの人工池のほとりに移植しました。ミソハギは順調に生育し、増えてきたので田んぼビオトープにも移植。環境が良かったのか人工池のものよりもきれいな花を咲かせ、茎もしっかりしています。群落ができ、年々大きくなっています(写真右)。さらに同じ田の少し離れた場所でも新しい群落が出来つつあります。花の盛りの時は、遠くからでも赤紫の花の色が際立って美しく見えます。ミソハギの他にもオカトラノオ、キキョウ、キツネノカミソリ、ワレモコウ、リンドウ、オミナエシなど、田んぼや里山の花の復活が楽しみです。(Y)

2019年7月3日(水)
コガネグモ

 田んぼビオトープ付近で見慣れないクモを見つけました(写真左)。当地にはナガコガネグモ(写真右)がたくさんいるのですが、それとも違う。調べてみるとコガネグモでした。本種の生息は餌の昆虫類の豊富さを反映するものであり、このクモは良好な草地環境(明るい草地)の指標種の一つということです。近年分布域、個体数ともに減少傾向にあるそうです。田んぼビオトープ周辺が良好な草地環境であるように、コガネグモの増減に気をつけていようと思います。本種は岡山県レッドデータブック2009では「留意」となっています。(Y)

2019年6月27日(木)
ヤモリの卵

 ツバメが巣を作った家には幸運が舞い込むと聞いたことがあります。間近で子育ても見たいのでツバメに巣を作ってほしいけど、我が家には適当な場所がないのか巣を作ってくれません。でも、ツバメと見かけは全然ちがいますが、我が家はヤモリには好評のようです。「家守」と書くヤモリも家を守り害虫を食べてくれる縁起の良い生き物だそうです。ツバメは来ないけどヤモリがたくさんいるから喜ばないといけないかな。先日は窓ガラスにヤモリが張り付いていました(写真右)。よく見ると体の中に卵が2つ。ヤモリは一度に卵を2個産むそうです。産んですぐの卵は柔らかく、時間が経つと固まってその場所にくっつくとも。ヤモリの産卵場所を一度見てみたいです。左のツバメの巣は津山市のスーパーマーケットの壁に作られたもの。3年前の写真です。(Y)

2019年6月23日(日)
アオゲラ

 6月20日は地域で草刈りのボランティア活動の日。休憩時間にKさんから、今朝怪我をしているキツツキらしい鳥を拾ったがどうしようという話。作業を終えて駆け付けたKさんのお宅で見たのは、巣立ち後間もないと思われるアオゲラの幼鳥。翼と脚に怪我をしているようでした。その日は特別蒸し暑い日で、家に連れて帰った幼鳥は息も絶え絶え。負傷した野鳥を診てくれる自然保護センターに連れて行くつもりでしたが、1時間ほどかかります。まずは水分補給をと水を与えようとしたけど、すでに飲む力もなくなっていて、程なくして死んでしまいました(写真左)。初めて間近で見るアオゲラ。幼鳥といえども大きくてすごい存在感です。今回は残念でしたが、当地には大型のキツツキ類が繁殖できる環境があることがわかりました。この環境を大切にしたいと強く思いました。右は4年前に自宅付近でかろうじて撮れたアオゲラの成鳥です。(Y)

2019年6月21日(金)
ヤモリのあしの裏

 先日、部屋の網戸にヤモリがいるのに気づきました。ヤモリは居心地が良かったのか、そこで餌を捕りながら4日間いました。近づいても逃げないので、前あしの裏側をアップで撮影することに成功(写真左)。縞模様の複雑な構造になっているのに驚いて調べてみました。何やらとても難しそうでしたが、ヤモリはあしの裏にある微細な剛毛の機能によって垂直な壁はもちろんのこと、ツルツルのガラスの面も登ったり下りたり、天井を歩いたり、自由自在に行動できるのだそうです。乾燥接着というらしいですが、今まで考えもしなかったヤモリのあしのすごさを初めて知りました。右の写真は板壁に張り付いているヤモリ。体長12cmほど。昼間でも昆虫がいっぱいいて餌に困ることはありません。(Y)

2019年6月18日(火)
お客様

 15~17日、画家(ワイルドライフアーティスト)でカメラマンの谷上裕二さんご夫妻が我が家に来てくださいました。15日はあいにくの雨でしたが、翌日は晴れて、私たちのフィールドを案内することができました。まずは自宅周辺の雑木林へ。ちょうどササユリが満開でした(写真左)。そのあと田んぼに行くとブッポウソウ(写真右)が落ち着かない様子。周囲をよく見ると、もう1羽が嘴に何かをくわえています。どうやら雛が孵ったようです。雛に餌をやりたいのに、巣箱の近くにいる私たちが気になるようです。私たちが遠慮して離れたらスッと巣箱に飛び込みました。去年より5日早い4月28日にやって来て、産卵、抱卵、孵化を経ていよいよ子育ての時期を迎えました。順調にいけば、約3週間後の7月初旬には巣立ちです。その日まで静かに見守ってやりたいと思います。谷上さんご夫婦と一緒に孵化を確認できたうれしい一日になりました。(Y)

2019年6月10日(月)
季節の花 その5

 ササユリが咲き始めました。2年前にイノシシにかなり球根を食べられてすごくショックを受けましたが、今年は株が増えて食害前以上になりました。少し離れた所まで芳香が漂ってきます。環境さえ整えてやれば自然は逞しいのだということに改めて気づかされました。左の写真は蕾(6月5日撮)。右は6月9日です。(Y)

2019年6月10日(月)
季節の花 その4

 ホタルブクロとコガクウツギの花です。ホタルブクロは多年草なので、何年か前に近くから少し移植したら毎年花を咲かせてくれます。この辺りではほとんどが白花で、移植したのも白でしたが、去年から紫の花の株が現れました。右のコガクウツギは自生です。ずっと1株だけで増えないのがちょっと残念です。ともに6月9日撮影。(Y)

2019年6月10日(月)
季節の花 その3

 ノアザミ(6月5日撮)とネジキの花(6月9日撮)です。ノアザミは冬の寒さをロゼット型で耐え、暖かくなると咲き始め、長い期間次々と咲き続けます。アゲハチョウの仲間やヒョウモンチョウの仲間がよく来ます。ネジキは清楚な白い花が透き通るように美しいです。良い香りがします。(Y)

2019年6月10日(月)
季節の花 その2

 左の写真はミヤコグサ(6月1日撮)。黄色の花が可愛いマメ科の植物です。田の畦や法面に大小の群落があります。絶滅危惧種のシルビアシジミという蝶の食草だそうなので、この蝶が来たらいいのにという期待も…。右はウツギの花(6月1日撮)。卯の花というのはこれです。自宅周辺で今たくさんの花を咲かせています。いろんな蝶がやって来ます。(Y)

2019年6月10日(月)
季節の花 その1

 今見られる花を少しずつ紹介します。左の写真はフタリシズカ(5月25日撮影)。昨年近くから少し株を持ってきたものが定着しました。白い粒々は雄しべの一部で、内側に雌しべが隠されています。花弁やがくはありません。珍しい構造の花です。右の写真はスイカズラ(5月27日撮影)。つる植物なので増えすぎると厄介ですが、大好きな花なので、よっぽど邪魔にならなければ刈らずに残しています。甘い香りがします。(Y)

2019年6月6日(木)
水浴び

 ここ数日、最高気温が30℃前後に。暑くなって鳥たちは、毎日何度も水浴びにやって来るようになりました。少し前までは親子で来ていたのが、今では若鳥が群れや単独でやって来ます。ヤマガラ、シジュウカラ、エナガ、メジロ、ヒヨドリ、カワラヒワ、キジバト等々。若鳥は成鳥とは羽の模様などがかなり違います。それに動作がぎこちなかったりするのですぐにわかります。若鳥たちの水浴びを見ていると、生きている喜びが溢れているような気がします。写真の鳥は左からヤマガラ、エナガ、メジロ。みな若鳥です。(Y)

2019年6月4日(火)
雨を待つ

 5月に雨が降ったのはわずかに3回ほど。強烈な日射が4つある田んぼビオトープのほとんどを干上がらせてしまいました。一番ひどい所では地面にひび割れができています(写真左)。右の写真は干上がった田んぼビオトープにいたアカガエルの子ガエル。体長約1.5cm。尾はなくなり、小さくても立派なアカガエルになりました。ここまで成長すれば少々水がなくても大丈夫。6月に入っても雨が降らず、ようやく7日の金曜日が雨の予報。人間も他の生きものも、みんな適度にまとまった雨がほしい。金曜日が待ち遠しいです。(Y)

2019年5月31日(金)
「食べる」とは

 田んぼで作業をしていると、いろんな生きものに出会います。この時期は昆虫の幼虫や体長1cmほどの子ガエルがたくさんいて、歩くのも草刈りをするのも気を遣います。さて、今日は目の前でカナヘビがバッタを捕らえて食べているところに出くわしました(写真左)。ここにいると、「食べる」とは他の生きものの命をいただくことだと日々実感します。写真右は以前のものですが、オオカマキリの幼虫がニイニイゼミを食べているところです。(Y)

2019年5月30日(木)
こんな顔

 カヤネズミ生息地でつる植物やノイバラなどの刈り取りをしている時、ふとそばを見ると、ウラギンヒョウモンのオスが草に止まっていました。なかなか翅を広げてくれなくて、粘ってようやく撮れたのが左の写真。その後、なぜかチョウは翅を閉じたままこちらを向いてきました。どんな顔をしているのだろう。興味が湧いてシャッターを押しました。こんなちょっと愛嬌のある顔でした(写真右)。この仲間のチョウは静止する時、前脚を折りたたんで4本脚のように見えるそうですが、それもよくわかりました。(Y)

2019年5月28日(火)
たくましく

 5月26日の日記で、干上がりかかった田んぼビオトープの水を増やすために水草抜きをしたという報告をしました。翌日気になって見に行ったら、水が少し増えていてオタマジャクシが元気に泳いでいます(写真左)。それでもまだまだ不十分なので水草抜きを続けていると、泥だらけのヤゴやケラなどがたくさん出てきました(写真右はヤゴです)。こういう状況になればメダカは生きていけませんが、ドジョウやヤゴ、ケラなどは泥の中に潜ってたくましく生きていけるようです。昨日の夕方から本格的に降り出した雨は、今日も一日中降り続きました。生き物たちとともに私もホッと一息です。(Y)

2019年5月26日(日)
雨を待ちわびて

 5月20日に降った雨は恵みの雨となりました。でも、その後またカンカン照りの日が続き、田んぼビオトープの一つが干上がる寸前。当地には川がなく、米作りも雨水とため池の水が頼みです。田んぼビオトープはため池とも直接は繋がっておらず、自然の湧き水だけに頼っています。雨が降らないと湧き水が減って干上がってしまうのです。昨日の夕方、たくさんのオタマジャクシが危うい状況(写真左)だったので、周辺の水草を抜いたら少し水が染み出てきて取りあえずはピンチ脱出。でも雨が降ってほしい…。右の写真は別の日ですが、水草抜きをしている時に現れたクサガメ。いつもは敏感ですぐに逃げるのに、この時は向こうから近づいてきてゆっくり写真を撮らせてくれました。じっくり見るとかわいい顔をしています。(Y)

2019年5月24日(金)
キンランと草刈り

 敷地内の笹を鎌で刈っていて、ふとそばを見るとキンランが咲いていました(写真左、右)。この場所でキンランを見るのは初めてで、すごくうれしかったです。まめに草刈りをしていると、休眠していた種子や球根が目覚めて、いろんな植物が出てきます。キンランのように初めて現れるものや、ササユリやホトトギス、シュンランのように数が増えてくるもの。次は何が出てくるだろう。草刈りは大変だけどこんな楽しみもあります。キンランは岡山県、環境省ともに絶滅危惧Ⅱ類指定の貴重な植物です。(Y)

2019年5月23日(木)
子どもたち その2

 前回に引き続いて、田んぼで出会った子どもたちを紹介します。左の写真はキアゲハの終齢幼虫。周りに食草のセリがないところを見ると、蛹になるために移動してきたようです。右はニホンアカガエル。早春に産卵された卵が、およそ3か月かけてカエルになりました。体長約1cm。まだ尾が残っていますが、畦を元気に飛び跳ねています。(Y)

2019年5月21日(火)
子どもたち その1

 草の勢いが強くなってきて、今年も草刈りの季節がやって来ました。これから10月の終わりごろまで、場所によって2回の所もありますが、だいたい4~5回草を刈ります。一通り草を刈り終えたら、最初に刈った所がもう伸びている、そんな感じです。ところで、いま田んぼにいると、いろんな子どもたちに出会います。左の写真はタンポポの綿毛に止まったキリギリスの幼虫。あんまり綺麗だったので写真をパチリ! 右は田んぼビオトープ2の水路にいたカスミサンショウウオの幼生。3月28日の里やま日記で紹介した、卵のうの膜を破って出てきた頃よりずいぶん大きくなりました。(Y)

2019年5月20日(月)
恵みの雨

 今日は夕方から待ちに待った雨。晴天が続いて田んぼビオトープの一部が干上がってしまい、慌てて昨日マコモなどの水草除去をしました。焼け石に水といった感じでしたが、それでも少し水量が回復しました。今日の雨は恵みの雨となりそうです。左の写真は水がほとんどなくなってしまった田んぼビオトープ1。右は鳥の足跡。早速餌を捕りに来たようです。(Y)

2019年5月19日(日)
自然観察会

 5月17日、「旭の自然を守る会」の今年度第1回目の自然観察会を美咲町の両山寺を中心に行いました。参加者は11名と犬2匹。樹齢1000年の「二上杉」(写真左)や樹齢700年のアカガシの群落などを賑やかに観察し、楽しみました。そのあと、環境省の「棚田百選」に選定されている「大垪和西(おおはがにし)棚田」(写真右)へ。田に水が入った景観を眺めながら、美しい「田毎の月」を想像しました。今度は稲が育ったころに訪れたいです。観察会の最後は、山野草を大切に育て保護されている会員のTさんのお庭へ。フタリシズカが咲き、ササユリがもう蕾をつけていました。秋に花が咲くリンドウは10cmほどに成長していました。晴天に恵まれて、新緑の中での観察会。改めてこの地域の自然の豊かさに触れることができました。(Y)

2019年5月17日(金)
鳥類調査

 5月16日、「モニタリングサイト1000・里地」の鳥類調査(繁殖期)をしました。あらかじめ決めている1.5kmほどのコースを歩いて1回目、15分の休憩をはさんで同じコースを戻って2回目の調査終了となります。10日ほどずつあけてあと2往復、合計6回の調査をします。今回の調査では、ブッポウソウやキビタキ、コシアカツバメなど21種を確認。ツバメやエナガ、スズメの幼鳥も見ることができました。左の写真はハシブトガラス、右はオスのキジ。ともに調査中の撮影です。(Y)

2019年5月15日(水)
カヤネズミ生息地で

 5月14日、もうすぐカヤネズミの繁殖期が始まるのに備えて生息地の整備をしました。セイタカアワダチソウやノイバラ、それにクズなど蔓植物の除去です。左の写真は現在の生息地の状況です。よく茂っているのはススキ、それより背丈の低いのはマコモです。ここで4月中旬に刈草を集めていた時に巣を発見。解体したら中で3匹の巣立ち間近と思われる幼獣が死んでいました(写真右)。冬の寒さにやられたか、親が天敵に捕食されたかのどちらかでしょう。日本一小さくて愛らしいネズミ。良好な草地環境の指標生物でもあるカヤネズミの生息地保全を続けたい。そして今年こそ元気なカヤネズミの姿をカメラに収めたいと思います。(カヤネズミは岡山県の準絶滅危惧種に指定されています。(Y)

2019年5月13日(月)
山口・島根の旅 その3

 旅の最終日、5月8日は萩から島根県の津和野町へと向かいました。あまり変化のない静かな山里をしばらく走ってようやく津和野の町へ。ここに来てから、明治の文豪森鴎外や画家の安野光雅が生まれ育った故郷であることを知りました。先ずは津和野駅前にある安野光雅美術館へ。実は私がここに長く居すぎて他を回れず…。宝箱のように思えた津和野の街をもう少しゆっくりと歩いて回りたかったと後悔しました。それでも、いつか行ってみたいと思っていた萩・津和野は想像以上に素敵なところでした。今度はもっとゆっくり訪ねてみたいと思います。左の写真は津和野駅の風景。右は安野光雅美術館です。(Y)

2019年5月12日(日)
山口・島根の旅 その2

 翌7日、秋吉台を後にして萩へ。前日来る時もそうでしたが、山口県に入る頃から山々は所々が白っぽく盛り上がり、見たことのない風景になりました。白っぽいものはシイの花だそうです。赤褐色をした石州瓦の民家とよく馴染みます。そんな風景を楽しみながら1時間ほどで萩に到着。地元の方に尋ねて、まず菊ヶ浜海水浴場(写真右)へ。後ろに見えるのは指月山。この山の麓には萩城跡があります。この海岸は環境省選定の「快水浴場百選」に入っていて、砂浜も海の水もすごくきれいでゴミもありません。今までに見た海岸の中で一番美しいと思いました。砂浜でウリとたっぷり遊んだ後、松陰神社、松下村塾などを訪ね、その日の宿へ。萩は山も海も美しく、そこに住む人たちが行政とともに地域に誇りを持って貴重な自然と歴史遺産を守っている。いい街だなと思いました。(Y)

2019年5月11日(土)
山口・島根の旅 その1

 ゴールデンウイークを避けて、5月6~8日に山口県の秋吉台と萩、そして島根県の津和野へ行ってきました。秋吉台に行くのは私は3回目です。今回は秋芳洞へは行かずにカルスト台地をじっくりと見て、遠い昔のとてつもなく大きな地殻変動に思いを馳せました。写真左は広大なカルスト台地です。右は一緒に旅をした飼い犬のウリを激写⁉ ウリも9歳。右前脚が無いので最近はバランスを崩すことも多くなり、歩行を助けるために赤いハーネスを着けています。心地よい風に吹かれてご機嫌でした。(Y)

2019年5月10日(金)
絵本とツチガエル

 5月4日、中山間地保全事業で棚田のピオーネ畑の草刈りをしました。ハハコグサ、スイバ、ウマノアシガタ、ノミノフスマ、タンポポ、カラスノエンドウ、スズメノエンドウ、ムラサキサギゴケ等々、春の花が盛りです。それらを見ると、ふと、娘たちが小さい頃一緒によく読んだ絵本、甲斐信枝作「雑草のくらし」(福音館書店)を思い出しました。絵本の中の情景が目の前に広がっています。左の写真はムラサキサギゴケです。右は草を刈っている時に偶然見つけたツチガエル。以前はたくさんいたけど今は見なくなったと地元の方に聞いていたカエルです。細々とでも命を繋いでいたようで、嬉しい発見でした。(Y)

2019年5月4日(土)
山笑う

 田んぼで作業をしていたら、山がすごくきれいだったので写真を撮りました。「山笑う」とは俳句の春の季語で、草木が一斉に若芽を吹いた春の山の明るい感じをいうそうです(写真左)。ちなみに夏の山は「山滴る」、秋の山は「山装う」、冬の山は「山眠る」。右の写真は「山装う」秋の山。2018年11月26日の里やま日記「錦秋」に載せたものです。古くからの日本語って豊かで美しいなと思います。(Y)

2019年5月2日(木)
続・クロスジギンヤンマの羽化

 4月23日にビオトープ池で始まったクロスジギンヤンマの羽化。5月1日には、もうすぐ飛び立ちそうな個体を見つけました(写真左)。例年なら岸に上がってシオンの葉裏やベンチの裏側にしがみつくように羽化している個体がたくさんいました。でも今年はよく育っているミクリでの羽化が多く、岸辺のイやススキなども利用しています。5月2日現在、30個体以上がトンボになりました。右の写真は現在のビオトープ池です。(Y)

2019年4月30日(火)
ブッポウソウの飛来

 4月28日、特徴ある声とともに今年もブッポウソウが渡ってきました。今までで一番早い飛来です。昨年繁殖に成功した巣箱を目指してやって来た、同じカップルだと思われます。2羽で巣箱を確認したり、周囲を飛び回ったり。また、1羽が近くの電線や電柱の上に止まって、じっと巣箱を見守っていたりします。例年なら巣箱探しや取り合いで「ゲゲゲゲッ、ゲーゲゲゲ」と賑やかに鳴いて騒ぐのに今年は鳴き声も静か。いち早く渡ってきたカップルがすでに繁殖活動を始めたようです。ブッポウソウが来るまでに巣箱周辺の草焼きを終わらせたかったのに間に合わなかった…。これからは刈草を離れた所に運んで焼かなければいけないし、草刈りも気を遣います。少々困ることもあるけど、やはり来てくれて嬉しいし7月の巣立ちも楽しみ。彼らの子育てを大切に見守ってやりたいと思います。※ブッポウソウは岡山県の絶滅危惧Ⅰ類、環境省の絶滅危惧ⅠB類に指定されています。(Y)

2019年4月26日(金)
クロスジギンヤンマの羽化

 4月23日、自宅そばのビオトープ池でクロスジギンヤンマの羽化が始まりました。当日は7個体、今日見たら全部で25個体の羽化が確認できました。イモリがたくさんいるビオトープ池でよくぞ生き延びたと思います。左の写真は羽化終盤の2個体。右はその近くにあった羽化殻です。ミクリの葉にしがみつくように3個あります。よほどこの場所が気に入ったのでしょうか。(Y)

2019年4月23日(火)
子どもたちにもっと生物体験を!

 水生生物には、様々な姿や形をしたものがいます。初めてガムシの幼虫(写真左)を見た時には、宮崎駿のアニメ「風の谷のナウシカ」に出てくる腐海の王蟲(オーム)を思い浮かべました。水木しげるの描く妖怪「一反木綿(いったんもめん)」は田んぼビオトープにいるチスイビル(写真右)の動きとよく似ています。手塚治虫もそうですが、どうしてこんなに独創的で魅力のあるキャラクターが描けるのか。もちろん書物から得るものもあるでしょう。でも私には彼らの幼い時の豊かな自然の中での生物体験が、発想のすごさや創造力や優しさの原点になっているように思えてなりません。今の子ども達にも、人が作ったゲームだけではなく、生物体験が大切なのではないでしょうか。そのために経済一辺倒ではなく、環境保全の必要性をもっと大人はわからないといけないと思います。(Y)

2019年4月21日(日)
ダイサギとオタマジャクシ

 田んぼビオトープのアカガエル幼生の数が日に日に減っていきます。昨年は約400卵塊の産卵がありましたが、今年は200ほど。それでも1卵塊に、ニホンアカガエルは500~3000個、ヤマアカガエルは1000~1900個の卵があるそうですから、相当な数のオタマジャクシが孵化したはずです。それが激減していく原因はシラサギの一種ダイサギの来訪にありそうです(写真左)。多いときは3羽。私たちがいないと一日中いてオタマジャクシを採っているようです。雨の少ない時期で水の減り具合も心配だし、早くカエルにならないかなー。右の写真は泥の上に残ったダイサギの大きな足跡。指の長さが7~8cmもあります。(Y)

2019年4月17日(水)
輝く命 その2

 左の写真はルピナスの花にいたキリギリスの幼虫。体長7mmほど。これからどんどん成長して6月には成虫になります。右はオオカマキリの幼虫。4月10日の里やま日記でオオカマキリの孵化を紹介しましたが、その時の幼虫のようです。寒い日が続いたのに生き延びていたことがうれしかったです。孵化した時は体長約1cm、糸くずのようでした。1週間たって体長1.5cmほどに。体格もガッチリしてきました。(Y)

2019年4月17日(水)
輝く命 その1

 春になって、冬眠から覚めた生き物たちの活動が活発になってきました。先日、田んぼビオトープで溜まった泥を畦に上げていたら、アカハライモリのメスが出てきました(写真左)。お腹が卵でパンパンです。周りにたくさんいるアカガエルの幼生には目もくれず、時々休憩しながら水路を上がっていきました。産卵のため、水量が安定していて水草も適度に生えている上の田を目指しているようです。いつもはふてぶてしい印象のイモリですが、その日は何だか愛おしく感じました。右の写真はニホンヤモリ。着替えをしていた時、ぼたっと床に落ちてきました。多分家の中で冬眠していたのでしょう。気づかずにいたらいずれ骨格標本発見…となるところでした。(Y)

2019年4月15日(月)
もうすぐブッポウソウが渡ってきます

 例年通りなら4月末にはブッポウソウが渡ってきます。いよいよお尻に火がついて、4月13日に隣のE地区にある2個の巣箱の掃除と点検をしました。それから私の自宅近くの新しい場所に1つ巣箱架けを。E地区の2個の巣箱のうちの1つは架けた当初から毎年繁殖に利用され、今では2つとも利用されるようになりました。この地区はきれいな川が流れ、川の両岸には山。山際の平らな土地に水田が広がっています。左の写真はE地区の風景。右は巣箱掃除と点検の様子です。桜がとてもきれいでした。(Y)

2019年4月12日(金)
サクラ満開

 例年ならソメイヨシノが終わってから開花するヤマザクラですが、今年はソメイヨシノが満開中に咲き始めました。そのほかの野生種や園芸種の桜も咲き誇っています。気温が低いせいか花が長持ちしています。毎日身近で満開の桜を楽しむことができる幸せ。ささやかな贅沢。写真は少し色の濃い野生種です。(Y)

2019年4月10日(水)
オオカマキリの孵化

 去年の秋、刈った草に付いていたオオカマキリの卵鞘を持ち帰り、玄関横のプランターに挿しておきました。昨日そのプランターの植物に水をやろうとしたら、卵鞘が何か変。よく見たら、卵が孵化してオオカマキリの幼虫が次々と出てくるところでした(写真左、右)。こんな瞬間に立ち会えるなんて幸運。4月初めというのは今までで一番早い孵化です。この冬は暖冬で、南向きのプランターの場所が暖かすぎたのかもしれません。でもこのところ冬に逆戻りのような寒い日もあります。カマキリの子どもたち大丈夫かな。ほとんどは成虫になれないとわかっているけれど、厳しい世界を生き抜いてほしいと願うばかりです。(Y)

2019年4月8日(月)
多様な生き物を育むゆりかご

 2014年11月12日の里山日記で、本を読んでいて心に残った言葉を紹介しました。「田んぼビオトープのような稲作を行わない浅い水域は多様な生き物を育むゆりかごである」という一節です。昨年の秋に田んぼビオトープのマコモを刈っていたらカヤネズミの巣がたくさん見つかり、中に幼獣がいることも考えられるのでマコモ刈りを途中で止めていました。先日暖かくなったので、倒れて水に浸かってしまったマコモの刈り取りを再開。刈っていると、体長約1.5cmで黒色のオタマジャクシがたくさん泳いでいます(写真左)。ツチガエルの幼生に違いありません。昨年隣の地区の方からいただいたツチガエルが定着したようです。すぐそばには卵を背負ったオスのオオコオイムシが(写真右)。水に浸かったマコモの中は水が透き通ってすごくきれいです。眺めていて、このような環境がよい隠れ場所であり、「多様な生き物を育むゆりかご」なのだと実感しました。大切に保全しなければとの思いを新たにしました。(Y)

2019年3月31日(日)
草木染

2017年10月26日の里やま日記でコブナグサが黄八丈の黄色を染め出す染料であることを紹介し、実際に染めてみました。その時に保管していたコブナグサがたくさん残っていたので、また染めてみたくなりました。ドビー織の生地を輪に縫って煮初めしてミョウバン液で媒染。それを繰り返します。左の写真は煮染めしているところ、右は染めたものを乾かしているところです。前回より濃く染まりました。多少の色ムラはグラデーションということに。首に巻いて、寒さ除け、暑さ除けに重宝しそうです。(Y)

2019年3月28日(木)
カスミサンショウウオの幼生

 このところ、カスミサンショウウオの卵のうの表面に張りがなくなってしわが寄ってきたので、そろそろ幼生が出てくるかもしれないと思って毎日観察していました。今日も卵のうを眺めていたら、急に幼生が飛び出してきました。でも、一瞬のことでどこに行ったかわかりません。しばらく探していると、だんだん目が慣れてきて2匹の幼生を見つけることができました。体長約1.5cm。外エラがあり、クリーム色の体に細かい斑点があります(写真左)。今年は水がたっぷりあり、昨年、一昨年のように水がなくなって幼生が干からびてしまうことはなさそうです。変態して6月頃に陸に上がるまで、じっくりと観察しようと楽しみにしています。右の写真は上がカスミサンショウウオ、下はニホンアカガエルの幼生です。(Y)

2019年3月27日(水)
春到来!

 夏鳥のヒクイナやツバメが渡ってきました。冬鳥は、アトリやカシラダカの小群とシロハラ、ツグミが見られるだけです。アトリやカシラダカは、色が濃くコントラストがはっきりした美しい夏羽になりました。例年アトリやカシラダカは4月中旬、シロハラやツグミは5月初め頃まで当地に滞在していますが、今年はどうでしょうか。彼らの動向を興味を持って見ています。一方で、数日前までいたミヤマホオジロやジョウビタキの姿を見なくなりました。どうやら繁殖地に旅立ったようです。田んぼビオトープのアカガエルの卵塊はすべてオタマジャクシになり、大きいものは2.5cmほど。元気に泳いでいます。2月下旬に顔を出したフキノトウは花を咲かせ(写真左)、畑のサクランボは満開(写真右)。やっと暖かい春になりました。(Y)

2019年3月21日(木)
今年も柿酢

 去年の秋に柿をたくさんいただいたので、固いものは干し柿にして、柔らかく熟したもので柿酢を仕込みました。柿酢の仕込みは、ヘタを取った柿を洗わずにカメに詰め込むだけ。埃が入らないようにふきんで蓋をして、後は毎日かき混ぜます。こうしておけば、柿の皮の表面に付いている天然の酵母菌と空気中の酢酸菌の発酵という働きで酢ができます。先日、発酵が終了してどろどろになった柿をザルで濾しました(写真左、右)。これをさらに寝かすとまろやかな酢に。今は、一昨年に仕込んだものを使っています。しばらくは酢を買わなくてすみそうなのがうれしいです。それにしても、発酵って本当におもしろい!(Y)

2019年3月19日(火)
メダカの放流

 田んぼビオトープ1の水量が安定してきたのでメダカ(写真左)を放流しました。メダカは田んぼの生き物であると本で読んだこと、また、メダカを保護したいという思いもありました。昔はメダカやオタマジャクシなどたくさんの生物がいる中で米作りをしていたと想像されます。さて、メダカは近くの水路から網で掬い取りました。メダカとともにドジョウ、エビ、トビケラの幼虫、ゲンジボタル幼虫の餌となるカワニナ(写真右)などが網に入ったので、一緒に放流しました。これらの生物がうまく定着すると、また新しい生態系ができて生物の多様性も高まるのではないかと楽しみです。メダカは環境省のレッドデータブック(RDB)では絶滅危惧Ⅱ類に指定され、岡山県のRDBでは「留意」となっています。(Y)

2019年3月18日(月)
カエル幼生の外エラ

 カエルの幼生には、カスミサンショウウオの幼生と同じように外エラがあると本で読んだことがあります。でも実物をはっきりと見たことはありませんでした。たまたま田の畦で水面を眺めていると、アカガエルの幼生が成長して寒天質の外へたくさん出ていました。あんまりきれいだったので思わず写真撮影。拡大してみると、はっきりとした外エラが(写真左)!お腹が膨らんでいるのは卵の栄養分。孵化後しばらくはこの栄養分で育ちます。比較のため、体長1.5cmほどになった幼生を撮影しましたが、外エラもお腹の膨らみも無くなって小さいけれどオタマジャクシそのものでした(写真右)。カスミサンショウウオの幼生と違って、カエルの幼生に外エラがあるのは寒天質から出る直前と出てからのほんの短い間だけ、しかもカエルの外エラはすごく小さいということです。毎年この時期にはたくさんの幼生を見るのに、外エラがわからなかったのはこのためだったのだと、やっと納得できました。(Y)

2019年3月16日(土)
卵塊でカエルを見分ける

 2月15日にアカガエルの産卵が始まったので、「環境省モニタリングサイト1000・里地」のアカガエル調査を開始しました。当地には、ニホンアカガエルとヤマアカガエルの2種類のアカガエルがいます。調査では2種類のカエルを卵塊で見分けないといけません。手ですくいあげると区別できますが、この時期に冷たい水の中に入っていくのはちょっと辛い…。しばらく畦に立って卵塊を眺めていると、不思議と違いが見えてきました。左の写真はニホンアカガエルの卵塊。形がしっかりしていて表面が濁っています。右はヤマアカガエルの卵塊。表面が透明で、新鮮な卵塊でもまとまりが緩い。違いがわかるようになって、水の中に入らなくても見分けることができるようになりました。調査を始めてから何回か雨が降り、そのたびに増える卵塊。最終的に200個ほどになり、今年のアカガエルの産卵は終わりました。(Y)

2019年3月14日(木)
カスミサンショウウオの卵

 2月23日、田んぼビオトープ2の水路で今年初めてのカスミサンショウウオの卵を見つけました。「卵のう」と呼ばれる寒天状の膜の中に50~140個の卵があります。初め丸い形をしていた卵は、成長すると細長い魚のような形になります。写真左は2月23日に撮影したもので、卵のうは1対のバナナ型。内部には丸い卵が見えます。右は3月12日に撮影したもので、卵のうはコイル型をしていました。内部には魚のような形のものが見えますが、ちょっとわかりづらいですね。もう少し成長すると膜を破って外に出てきます。外に出た幼生は7~8月に変態して上陸します。今年は水路に水がたっぷりあって干からびる心配はなさそうですから、ウーパールーパーのような外エラのある大きな幼生を紹介できるかもしれません。(Y)

2019年3月10日(日)
蔓細工をしながら

 家の傍のヤブツバキが大きくなりすぎて周辺が暗くなってしまったので、枝を切ることにしました。作業前にヤブツバキを眺めていると、蔓(つる)がたくさん絡んでいるのに気付きました。アケビツルウメモドキスイカズラなどです(写真左)。太い蔓はツルウメモドキ。ツバキの枝とともに蔓も切りました。切った蔓は置いておくと固くなって結局捨ててしまうので、切ってすぐの柔らかいアケビ蔓で籠を作りました(写真右)。ウスタビガの繭殻をぶら下げてみました。真庭市の蒜山地区には「蒜山がま細工」という伝統工芸品があります。そのパンフレットに、「欲しいものは手作りでした」とあります。不便な所に暮らしていて、欲しいものがあってもすぐには買いにいけない。だから身近にあるもので工夫して作ったということでしょう。伝統工芸品と呼ばれるものは、みんなこうしてできたのだと思います。今は時代が変わりました。でも里山の産物やそれを活用する技を失ってしまうのは何とも「もったいない」…。ささやかな籠作りをしながら思いを巡らせました。(Y)

2019年3月6日(水)
ブッポウソウが生きていくためには

 ブッポウソウの食べ物は、カミキリムシ、タマムシ(写真左)などの甲虫類、オニヤンマ(写真右)などのトンボ類、セミ類、バッタ類、それからカタツムリなども食べるそうです(巣箱内のカタツムリの殻は中身を食べたのでしょうか?)。知人で野鳥や昆虫に詳しいTさんは、ブッポウソウ観察会に参加して、親鳥がヒナに運んでくる餌の量の多さ、多様さに驚いたそうです。彼によると、その時確認できただけでも、コオニヤンマシロスジカミキリミズカマキリカナブンニイニイゼミなど。ブッポウソウが生きて繁殖できるということは、餌となる生きものがたくさんいる豊かな自然があることの証です。4月末か5月の初めには「ゲッ、ゲッ、ゲゲゲーゲゲゲッ!」という特徴のある鳴き声とともにブッポウソウが渡って来ます。今年も来年も再来年も…ずっと飛来して繁殖できるように豊かな自然を守っていきたいと思います。(Y)

2019年3月3日(日)
巣箱の取り外し

 ブッポウソウの巣箱は田の中のもののほかに、自宅敷地に金属パイプを立てて設置したものがあります。この巣箱は例年まずシジュウカラが巣作りを始めるのですが、ブッポウソウが覗きにくるのでおびえて巣を放棄してしまいます。ところがブッポウソウも結局利用しないままシーズンを終えるということが続きました。一昨年は例年になくこの巣箱の近くでブッポウソウを見かけることが多く期待しましたが、営巣や巣立ちを確認することは出来ず、諦めて点検もせずに放置していました。でもこのままではシジュウカラにもブッポウソウにもよくないと思い、今年はこの巣箱を取り外すことにしました。外して中を見ると、下にコケの層が1cm、上にはブッポウソウのヒナの糞などが1cm(写真左)。上部の壁面には去年のアシナガバチの巣が1つ(写真右)。状況から推測すると、おそらく一昨年に1羽のヒナが育ち、私たちが気付かない間に巣立っていったのでしょう。そういえば一昨年、家の近くでしばしば私たちと遭遇して慌てていたブッポウソウ。人家に近い所の巣箱で私たちを気にしながら一生懸命子育てをしていたのだと思うと、何だか愛おしく思い出されます。(Y)

2019年2月25日(月)
ブッポウソウ巣箱掃除

 田の中にあるブッポウソウの巣箱掃除と点検をしました。電柱を木登り器で登って巣箱の内容物を取り出します(写真左)。去年の7月に巣立ちしてからまだ点検をしていなかったので、内容物は巣箱内でカチカチに固まっていました。それを剪定用のノコギリを使って切り出します。写真右は取り出したもの。9個のカタツムリと1個の二枚貝の殻があり、餌となった昆虫の破片も。タマムシ、カナブンなどの翅や脚は金属光沢があるのでよくわかります。内容物の厚みは、底にコケが約2cm、その上に糞や昆虫の破片などが約5cmでした。コケの部分はシジュウカラかヤマガラが巣を作りかけて放棄したものか、ブッポウソウに追い出されたものと考えられます。また、糞の厚み1cmで1羽のヒナが育ったと推定できるようですから、この巣箱ではブッポウソウのヒナが5羽育ったことになります。それにしても貝殻やカタツムリの殻は何のためでしょう。固いものを飲み込んで臼のように餌をすりつぶすと聞いたことがあります。でもヒナがこんなに大きなカタツムリの殻を飲み込めるのか、いや飲み込めなかったから残っているのか…。謎は深まるばかり。好奇心は尽きることがありません。※巣箱は日本野鳥の会岡山県支部を通じて電信事業者の許可を得て設置しています。(Y)

2019年2月23日(土)
カスミサンショウウオの産卵

 田んぼビオトープ2には毎年アカガエルとともにカスミサンショウウオ(以下カスミ)も産卵します。そこに入る水の流れが良くなるように、水路にはびこったチゴザサを抜いていました。流れを良くしておかないと水が干上がって、アカガエルやカスミの幼生が干からびてしまうからです。チゴザサ取りに夢中になってふと水路の奥を見ると、カスミの卵のう!一対のバナナ状のものが2個ありました(写真左)。今年の初見。すごくうれしかったです。調子に乗って作業を続けていたら、カスミの成体も登場(写真右)。お腹は卵で大きく膨らんでいました。卵が幼生に、そして成体になるまで、水を切らさないように注意しながら見守っていきたいと思います。カスミは岡山県の絶滅危惧Ⅰ類、環境省の絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。(Y)

2019年2月22日(金)
鳥情報

 15cmの積雪があった1月下旬から、今年も野鳥の冬越し応援の餌やりを始めました。餌やりに関しては賛否両論ありますが、節度をもって行えば問題なく、むしろ渡りや繁殖の成功率を上げているのではないでしょうか。さらに冬鳥の動向も掴めます。今年は初めて冬鳥のオオカワラヒワ(写真左)を確認しました。よく見るカワラヒワより一回り大きく、メスの嘴の付け根あたりから下に向けて髭のような模様があります。絶滅が心配されているカシラダカも30羽ほどの群れが来ます。あと、イカル(写真右)、ミヤマホオジロ、シメ、アオジ、アトリ、キジバト、シロハラ、ヒヨドリ、メジロなど。餌やりに目もくれずマイペースで行動しているのは、ジョウビタキ、シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、コゲラ、ツグミ、モズ、セグロセキレイ。ネズミを狙って電柱にノスリ。里山の野鳥は多彩です。(Y)

2019年2月19日(火)
もしもカエルがいなくなったら

 左の写真は、毎年米作りが行われている田です。今は水が全くありません。水路も塩ビパイプで作られた排水口(写真右)が3ヶ所あって、水がほとんどありません。田に水が入るのは、田植え前から中干しまでの3~4か月ぐらいです。これでは今まで米作りとともに世代を繋いできたトンボやカエル、ヘイケボタルやゲンゴロウなど、幼虫や幼生の時期を水の中で暮らす生物は生きていくことができません。例えばカエル。もしもカエルがいなくなったらと考えます。まず、カエルを食べる生物がいなくなるでしょう。またカエルの餌となっていた昆虫などが爆発的に増えることが考えられます。昆虫の中には増えすぎると人間にとって害になるものもたくさんいます。水路の一部に水を残すとかして多様な生物と共存できるようにしないと、巡り巡って人間が害を被ることになるのではないか。オオカミが絶滅したことでイノシシやシカが増えすぎたように。そんな気がしてなりません。(Y)

2019年2月15日(金)
アカガエルの産卵

 アカガエルの産卵が始まりました(写真右)。今日、田んぼビオトープ1に3個、田んぼビオトープ2に1個、合計4個の卵塊がありました。そういえば2日前の暖かい日に畦際の草を引き抜こうとしたら、ニホンアカガエルが出てきました(写真左)。産卵が近づくと田に集まってくるのです。でも昨日はすごく寒くて日中の最高気温が3℃。田んぼの作業を諦めて家にこもっていました。カエルはそんな日の夜に産卵したようです。産卵のピークはこれからです。遅れている田の整備をしながら見守りたいと思います。(Y)

2019年2月13日(水)
作業終了!

 今日も暖かかったので、あと少し残っていた田んぼビオトープ1の水草取りをしました。冬眠中の生物を傷つけないように注意しながら、増えすぎたマコモを引き抜いて…。今季最後の作業終了!すっかり開放水面が広くなりました。左の写真は田んぼビオトープ1の一部。右は全景。アカガエルの産卵が楽しみです。(Y)

2019年2月12日(火)
ユズを使って

 昨年の晩秋にユズをたくさんいただいたので、ユズを無駄にせず使い切ろうと一念発起!思いつくだけのユズ料理を作ってみました。左の写真は4種類の柑橘で、左上がユズです。右は出来上がったユズ料理。手前左がユズ大根、時計回りにユズ茶、ユズ酢(ユズ果汁)、ユズジャム、ユズピールです。写真にはありませんが、ユズ味噌、ポン酢も作りました。それから、ユズ風呂も。大変だったけど、ユズの香りに包まれて幸せな時間でもありました。蒸し野菜にユズ味噌、お鍋にポン酢。しばらくは手のかからない料理が楽しめそうです。(Y)

2019年2月10日(日)
水草取り

 ここしばらくは悪天候の寒い日が続いていましたが、久しぶりに暖かくなった日に田んぼビオトープ1の水草取りをしました。アカガエルとカスミサンショウウオの産卵が目前に迫っているので、田んぼビオトープの整備を急がなければなりません。田んぼビオトープは4枚あって、ビオトープにした順に1、2、3、4と名前を付けています。田んぼビオトープ1は5年ほど前に初めて水を溜めた所。今では全体に周年安定して水があり、生物相も豊かです。マコモをもう少し抜き取ったら、田んぼビオトープ1の冬の作業は終了。あと1時間くらいかかるかな…。残った3枚の作業はお天気と相談しながら、カエルやサンショウウオの産卵までできるだけ頑張ろうと思います。左の写真は、作業中に出てきたヒメミズカマキリ。右は冬になるとよく目に付くもので、水底に細長いものが積み重なって盛り上がっています。何か所にもあり、生物のフンだと思うのですが、いくら調べても答えに行きつきません。どなたかご教示いただければ嬉しいです。(Y)

2019年1月31日(木)
ピザ作り

 今日は朝から雨だったので外作業は諦めて、以前からやりたいと思っていたピザ作りをしました。材料を混ぜてこねて、発酵、ベンチタイム。できた生地を鉄のプレート上で円く伸ばして具をトッピング。熾火にした薪ストーブに入れて待つこと5分で出来上がり!初めて作ったピザは自分の思いもあって格別においしかったです。(Y)

2019年1月27日(日)
鳥類調査

 朝、一面銀世界。積雪15cmほどありました(写真左)。でも今日は朝から晴れて気温も上がり、雪はみるみる融けていきます。ふと思いついて、「環境省モニタリングサイト1000・里地」の鳥類調査を今日することにしました。鳥類調査は繁殖期と越冬期に6回ずつ行います。今回の越冬期調査では13種確認することができ、12月調査分と合わせると20種になります。今日はアオジ(写真右)の10羽ほどの群れがいて、間近でじっくり観察できたのは嬉しいことでした。冬にこの辺りに来るのだけど私はまだ見ていない青いルリビタキ、赤いベニマシコとの出会いは次の調査に期待したいです.(Y)

2019年1月26日(土)
続・東京へ

東京からの帰りは中央自動車道を利用。帰路のお楽しみ予定は、琵琶湖に寄って、飼い犬のウリを砂浜で思い切り走らせること、水鳥観察、琵琶湖博物館で生体展示されているカヤネズミを見ること。さて中央道を西へと走行中は天気も良く、、雪を被った南アルプスや八ヶ岳、諏訪湖、中央アルプス、伊吹山などの眺めを楽しむことができました。ただ、場所によっては道路の標高が1000m以上あるのに、周辺に雪が少ない。走るにはそれに越したことはないけど、温暖化や今夏の猛暑が心配になりました。さて、琵琶湖近くで一泊して、翌日はなんと雨…。東京は晴れ続きでカラカラだったのに…。仕方がないので砂浜と水鳥は諦めて博物館へ。いろんな興味深い展示がありましたが、私は何といってもカヤネズミ。成体のカヤネズミをじっくりと見るのは初めてです。葉っぱの上をしっぽをうまく使って移動する様子も見ることができました。左の写真は八ヶ岳の山並み。右はカヤネズミ。体重約7gのかわいいネズミです。(Y)

2019年1月26日(土)
東京へ

 1月6日から2週間ほど、2人目を出産した長女の手伝いに東京へ行ってきました。しばらくお休みしていた里やま日記も再開です。またよろしくお願いします。さて、東京へは犬もいるので車で行きました。左の写真は、途中の海老名SAで見た富士山。雲の隙間からすごくきれいに見えました。東京では手伝いの合間に、いつか行ってみたいと思っていた、武蔵野の自然を色濃く残す落合川と南沢湧水群(写真右)へ。ここは、2008年6月に東京都で唯一、環境省の「平成の名水百選」に選ばれた所です。都心からたった24㎞ほどしか離れていないところに、こんなに美しい場所があることへの驚き。昔の武蔵野の原風景が脳裏に浮かびました。(Y)

2019年1月4日(金)
二代目 真っ赤なポルシェ

 わが家の愛犬ウリのバギーを買い換えました。最初のバギーは8年前、脚に障害があるウリのために買いました。左はその当時の写真です。犬の散歩仲間の人たちは「ウリちゃんの真っ赤なポルシェ」と呼んでいました。でも今ではすっかり色褪せたおんぼろカーに。そこで新年を機会に「二代目 真っ赤なポルシェ」を買ってやりました(写真右)。少し狭くなったけど、車体も車輪の回転も軽く、押すのが随分と楽になりました。ウリもすぐに慣れて、颯爽と散歩に行きます。ウリももうすぐ9歳。支えてやったり、癒してもらったりで2人と1匹の生活を楽しみたいと思います。(Y)

2019年1月1日(火)
2019年 元旦

 今朝の最低気温は-3.5℃でしたが、昼間は日差しが明るく心地よいお天気でした。左の写真はしめ飾りで、この辺りで一般的な形です。土台のしめ縄は近所の方にいただきました。飾りつけは、マツ、ウラジロ、ナンテン、ソヨゴ(当地ではフクシとかフクラシといい、おめでたいときに使われます)。真ん中が寂しかったので金色の紙で作った扇子を飾ると、ちょっと自信作!?になりました。右の写真は元旦のため池の風景。手前の枯れて倒れている植物は、カヤネズミがよく巣材に使うマコモです。水面が白く見えるのはシャーベット状の氷。これから一段と寒さが厳しくなります。(Y)

2018年12月28日(金)
雪の朝

 今朝は一面の銀世界。この冬初めての積雪です。夫が近くを歩くキツネを見たというので、私もすぐに駆け付けましたが残念ながらキツネの姿はすでにありませんでした。でも雪の上に動物の新しい足跡が残っていました(写真左)。調べてみると、足跡はキツネではなく、ノウサギのものでした。丸い足跡が前足、細長いのが後足。奥から手前に移動してできたものです。私にとって足跡はどちらのものでもよく、キツネとノウサギの生息が確認されたことがうれしいことでした。10年以上前には普通にいたキツネやノウサギです。このまま定着して増えてほしい。タヌキやアナグマも。さまざまな生物同士の関わり合いの中で数のバランスがとれて、イノシシ柵(防獣柵)が不要になればと思います。右の写真は今朝の棚田の風景。手前にあるのが防獣柵です。現状ではやむを得ないですが、柵が張り巡らされて、キツネたち中型哺乳類は往来が不自由になっただろうと可哀想な気もします。(Y)

2018年12月26日(水)
イノシシ増加とオオカミの絶滅

 今年は中山間地保全事業で、新しい防獣柵に付け替えが行われましたが、それでも農地にイノシシが侵入します。侵入に気づくたびに柵の点検をすると、合計で10か所以上が壊されていて補修に追われました。今も他の地区で、多くの地元農家の人が出て柵の設置や補強作業が続いています。10年以上前、まだ私たちが大阪と岡山を行ったり来たりしていた頃には柵はなかったし、イノシシを見かけることもなく、キツネやタヌキ、アナグマが結構いました。今はほとんど姿を見なくなり、代わりにイノシシが増えています。時には白昼堂々と歩いていたり…。どうしてこんなにイノシシが増えたのだろう?新聞には、イノシシやシカが増えたのはオオカミの絶滅が原因だと書いてありました。天敵のオオカミが絶滅した頃から増え始め、キツネがいなくなったことでさらに増えたということでしょうか。多様な生物が生きることのできる環境や生物どうしの関わり合いを壊すことは、人間の営みにも悪影響を及ぼすということでしょう。でも取り敢えずはイノシシの増加を抑えたい。どうしたらいいのでしょう…。左の写真はわが家の庭に現れたタヌキ。右は近所で出くわしたアナグマの幼獣。どちらも2010年の写真です。(Y)

2018年12月21日(金)
水草取り その2

 こんな寒い時期でも、水草取りをしているといろんな生物と出会います。マツモムシ、コミズムシ、アカムシ、イトトンボのヤゴ、ミズムシ類、クモ類などの虫たち。それに左の写真のイチョウウキゴケ。この時期によく目に付きます。岡山県の準絶滅危惧種ですが、ここでは年々増加しています。今日の大物は右の体長4cmほどのガムシ。放してやると、急いで泥の中に潜っていきました。(Y)

2018年12月21日(金)
水草取り その1

 今日は少し暖かかったので、田んぼビオトープの水草取りをしました。ここで厄介な水草は、マコモ、チゴザサ、ガマが主なものです。成長が早く、あっという間にはびこって水面を覆ってしまうし、抜こうとしても根が張っていてなかなか抜けないのです。左の写真はチゴザサを抜いたところ。マコモやガマも同じですが、根がしっかりと泥をつかんでいるので、放置しておくとその場所が陸地化してしまいます。右はチゴザサの泥を洗い落したもの。大変な量のひげ根です。根にしがみつくようにミミズが越冬中でした。(Y)

2018年12月17日(月)
鳥たちの好物は

 左の写真は自宅近くにある自生の柿。実は小さくて4cmほどしかありませんが、今年はたくさんできました。食べごろになったのか、鳥たちの食べた跡がここにもあそこにも!柿の実はメジロ、ヒヨドリ、ツグミ、カラスなどの大好物なのです。写真を見ていて、私も1つ食べてみたくなりましたが、鳥たちが食べつくす前にちょっと急がなければ!右の写真はヤクシソウのタネです。こんな小さなタネは、ミヤマホオジロが好んで食べます。このような草は刈ってもすぐには焼かず、しばらくはそのままにしています。そのせいか、今年は例年になく早い時期に畑や休耕田で採餌するミヤマホオジロやアトリの群れを見ることができます。(Y)

2018年12月14日(金)
今年最後の草刈り

 今日はお天気が良かったので、自宅南斜面(写真左)の草刈りをしました。私は刈草を熊手で集める係です。この斜面は傾斜が急で、最初は寒かったのに、作業を始めるとあっという間に汗が噴き出してきました。これがこの場所の今年最後の草刈り。来年5月までお休みです。とは言え、「今年最後」をやらなければならない場所が他にもあって、まだまだ作業は続きます。なるべく早くにすべての作業を終えて、今年こそ「農閑期」というものを味わってみたいです。右の写真は作業中に見付けたモズの「はやにえ」。犠牲になったのはハラビロカマキリです。(Y)

2018年12月11日(火)
里山は食べ物がいっぱい!

 急に冷え込みがきつくなり、今朝の気温は-3℃。一昨日は少し積雪がありました。朝には雲海が見えます。ツグミも飛来して、ジョウビタキ、ミヤマホオジロ、シロハラ、シメ、アトリなど冬鳥の姿もたくさん見られるようになりました。電柱の上からネズミなどの獲物を狙う猛禽類のノスリもよく見かけます。寒くなっても鳥たちの食糧は豊富です。左の写真はコバノガマズミの実で、今年は豊作。右はカラスザンショウの実で、黒く光っているのがタネ。このタネの表面には油分が多く、鳥たちの大好物です。わが家の収穫し残した柿はすべて食べつくされましたが、まだ方々でたくさんの柿が残っています。ミヤマホオジロはススキなどの小さなタネを食べるので、刈草をすべて焼いてしまわずに一部残してやります。樹についたカイガラムシや越冬中の昆虫たちを目当てにコゲラやアカゲラもよく来ます。里山の生き物の豊かさを改めて感じる季節になりました。(Y)

2018年12月8日(土)
海を見に

 山の中で暮らしていると、たまには海を見に行きたくなります。そこで12月2日から1泊で、以前から行きたかった瀬戸内市の牛窓へ2人と1匹で行ってきました。海へ行く前に、瀬戸内市立美術館へ。新聞で「まど・みちおのうちゅう」展が開催されていると知ったからです。まど・みちおさんは、童謡「ぞうさん」や「やぎさんゆうびん」、「一ねんせいになったら」などの作詞者として有名で画家でもあります。詩や絵画、それに演奏も楽しむことができました。そして牛窓の海へ。曇っていましたが穏やかな瀬戸の海で犬ともどもしばしのんびりと。ウリ(犬の名)も走り回ったり、海を眺めたり(写真左)。翌日は残念ながら朝から雨。仕方がないので隣の備前市の「海の駅」へ。珍しい魚がたくさん並んでいました。新鮮なイワシがトロ箱1杯1000円!欲しかったけど、後のことを考えると…。それで、晩ご飯の鍋用にアンコウを、そして珍しかったので「カメノテ」を買いました。右はその塩茹で。味の方は???でしたが、カメノテも食べられるんだ!といたく感動しました。もっとお天気のいい日にまた行きたいです。(Y)

2018年12月7日(金)
カヤネズミの尻尾

 11月23日に刈り残していたマコモ群落の草刈りをしていたら、目の前に大きな球状巣が。手前で気づくことは難しく、巣が丸見えになってようやく気づきます。カメラを取り出したら、巣の中で何かが動いています。よく見るとグレーの尻尾と毛の生えそろったお尻。カヤネズミです!今までカヤネズミの成体をまともに見たことがありません。一瞬だけ顔を見たけれど、カヤネズミかハタネズミかアカネズミかわからないほどの一瞬です。それでこの時は捕まえてしっかりと見たい欲望に駆られましたが、そこは我慢しました。巣の写真を撮った後は、たくさんの刈草を被せてその場を去りました。左の写真はその巣。拡大するとかすかに尻尾とお尻が見えるのですが、ちょっとこれではわからないですね。右はカヤネズミが巣の材料として好むカサスゲの群落でちょうど花が満開です(2016年4月27日撮影)。※カヤネズミは岡山県の準絶滅危惧種に指定されています。(Y)

2018年12月6日(木)
アカハライモリ

 2枚の写真は、10月30日に田んぼビオトープの水草取りをしている時に出てきたアカハライモリです。左は背中側から、右はお腹側から撮りました。お腹が赤いからアカハライモリ。別名ニホンイモリともいいます。すばしっこくていつも逃げられてしまうのですが、この時は何とか捕まえることができました。イモリもカエルと同じ両生類。幼生時代は水の中で過ごし、やがて前あし、後ろあしが出、えら呼吸から肺呼吸へと大きな変化を経て成体になります。イモリの場合はオタマジャクシと違って、前あしが先に出てくるそうです。7月24日の日記に外えらのあるイモリの幼生の写真を載せています。寒くなると水から出て、水辺に近い落ち葉や石の下で冬眠するので、冬眠中のイモリを踏みつぶさないように作業しなければ…。(Y)

2018年12月4日(火)
カヤネズミ生息地と巣

 10月4日に秋の「モニ1000里地調査」(環境省)のカヤネズミ調査を終えました。そこでカヤネズミ生息地として整備しているススキ、マコモ、カサスゲ、チガヤ群落の草刈りを始めました。その作業をしていると、たくさんのカヤネズミの球状巣が見つかります。冷え込みがきつくなっても南に面した田は暖かいので、巣の中にはまだ幼獣がいるかもしれません。刈ってしまわないように気を遣います。それでも誤って巣の付近を刈ってしまった時には、巣の写真を撮り、巣材と地上高を記録してから刈草をたくさん被せておきます。カヤネズミへの影響をできるだけ少なくするため、草刈りはゆっくり、ゆっくりと。左の写真はカヤネズミが生息する草はら、右は球状巣です。(Y)

2018年12月1日(土)
巣箱作り講習会

 11月29日、「旭の自然を守る会」でシジュウカラ、ヤマガラなど小鳥用の巣箱作り講習会をしました。小鳥たちも住宅難。来春の繁殖期には、今日作った巣箱が大いに役立ってくれるでしょう。巣箱は今からかけておくと、小鳥たちは冬の寒さ除けに利用してそのまま繁殖に使われることが多いです。左の写真は作業風景、右は出来上がった巣箱です。参加者は8名で、家に帰って早速取り付けたという熱心な方もおられました。(Y)

2018年11月29日(木)
晩秋の生き物たち

 管理している田の整備を11月末までに終えなければならず、お尻に火が付いたような状況。とは言えいろんな事情もあり、結局のところは期限を少し待ってもらうことになりそうです。それでも11月末までにやれるところまでやろうと草刈りを頑張っています。暖かい日中に草を刈っていると、いろんな生き物に出会います。アカガエル、アマガエル、ナツアカネコバネイナゴツチイナゴショウリョウバッタ等々。ナツアカネやコバネイナゴは、まだまだ元気で繁殖活動をしています。左の写真はお腹が卵でパンパンのニホンアカガエル。右は交尾中のコバネイナゴです。(Y)

2018年11月27日(火)
「ちゅらさん」とゴーヤの棚

 少々季節外れの話題ですが…。2001年に放映された朝の連続テレビ小説「ちゅらさん」の舞台は沖縄が中心でした。ヒロインの実家の台所の窓から「おばあ」がゴーヤを採って料理に使う場面がありました。窓の外にはゴーヤの棚があり、たくさんのゴーヤがぶら下がっていました。そのシーンがすごく印象に残り、私もいつか鈴なりのゴーヤの棚を作りたいと思うようになりました。こちらに移住してから、何度も挑戦しましたがうまくいきません。色々試行錯誤して、今年の夏、やっと納得できるゴーヤの棚ができました。左の写真は、2階から撮ったもの。蔓がよく成長して屋根の上まで伸びています。右は棚からぶら下がるゴーヤです。(Y)

2018年11月26日(月)
錦秋

 朝晩の冷え込みがきつくなりました。先日の最低気温は-2℃。バードバスに薄く氷が張りました。今、山々の紅葉がとても美しいです。ところで錦秋とは紅葉が錦のように色づいて美しい秋のことをいうそうです。立冬を過ぎましたが、当地は今まさに錦秋の季節。左の写真は自宅の東側にある山。一昨日撮影しました。右は今月中旬に訪れた備前市の閑谷学校。楷の木(かいのき)の見事な紅葉です。(Y)

2018年11月24日(土)
懸命に生きた証

 左の写真はジャノメチョウ、右はツマグロヒョウモンです。どちらも翅がひどく傷んでいます。危険な目に遭うたびに何とか生きのびたということでしょう。生きのびて産卵して、卵に新しい命を託して一生を終えます。ジャノメチョウは9月27日に、ツマグロヒョウモンは11月20日に撮影しました。(Y)

2018年11月22日(木)
山のカフェ

 18日の日曜日に、鏡野町にある「山のカフェひととき」(写真左)にランチを食べに行きました。このお店は、京都から移住された素敵なご夫婦がされている、土・日だけ営業のカフェです。飲み物だけでなく、ランチもあります。ランチは、おにぎりと蒸し野菜の2コースあり、私たちはおにぎりのコース(写真右)をいただきました。天ぷらは、干し柿、イチジク、自然薯、ウド菜、ユキノシタ、フキの葉、ムカゴなど珍しいものが盛りだくさん。デザートと飲み物もついて、お腹も心も大満足でした。里山地域には、畑の作物や山菜、果物など食材が豊富にあります。田舎に誰もが集えるこんなお店が必要だと思うし、私たちが生活している地域にもあったらいいなー。(Y)

2018年11月20日(火)
水生生物調査を終えて

 田んぼビオトープの水生生物調査を、11月8日に続いて11月17日に行いました。7月の調査結果と比べるともちろんですが、8日の調査よりもさらに生物の数は減っていました。それでも、ドジョウ、タニシ、ミズムシ類、コミズムシヒメゲンゴロウマツモムシ、ヒメミズカマキリ、ヤンマ系・シオカラ系・イトトンボ系のヤゴ(写真左)など多彩でした。調査を終えてあぜ道を歩いていると、低い法面の下にオスのキジの羽根が散乱していました(写真右)。法面や崖を利用した狩りをするのはオオタカですが、さほど大きくないオオタカがオスのキジを仕留めたとしたら、大変なことだったろうと思います。体の小さな水生生物も「食う、食われる」の世界を懸命に生きています。里山地域にいると、「生きる」とは他の生物の命をいただくことだと実感する日々です。(Y) 

2018年11月16日(金)
キツツキの巣穴

 雑木林で、キツツキの巣穴が開けられている木を2本見つけました。写真左の枯れ木には、ほぼ直線上に3個穴が開いています。この辺りにいるキツツキの仲間は、コゲラ、アオゲラ、アカゲラ、オオアカゲラの4種ですが、この枯木は春にコゲラが2週間かけて巣穴を掘っていたものです。もう1本はクリの木(写真右)。幹が途中で2本に分かれていて、片方が枯れています。巣穴は枯れた方の幹にあって、コゲラのものと比べて大きいのでアカゲラかアオゲラのものだと思います。ところで、キツツキの仲間は繁殖用とねぐら用の穴を掘るそうです。繁殖用の巣穴は毎年新しいものを作ります。ねぐら用は近くに数個あるのが特徴だそうで、コゲラの3つの穴はねぐら用かもしれません。古い巣は、シジュウカラなどのカラ類やブッポウソウ、コウモリ、リス、モモンガ、ヤマネなどに利用されるので、キツツキ類は棲み処(樹洞)提供者として生態系の中で大きな役割を果たしています。(Y)

2018年11月13日(火)
サワガニとヒメミズカマキリ

 開放水面を広げるために、ほぼ100%水面を覆っている水草を少しずつ引き抜いていると、いろんな生物に出会います。ふと気配を感じた方に目を向けると、イノシシがひっくり返した畦からサワガニが顔を出していました(写真左)。水の中にはヒメミズカマキリが(写真右)。一生懸命生きている彼らの命が愛おしいです。(Y)

2018年11月10日(土)
冬鳥の季節到来

 冬鳥の季節がやって来ました。まず、アトリ(写真左)。先月の18日から19日にかけて、収穫し残した畑のエゴマに多い時には30羽ほどの群れが来て、収穫し残したタネをすっかり食べつくしました。ジョウビタキ(写真右)より早くアトリを見るのは初めてで、渡ってきてすぐのようです。小さな群れでも、アトリの群飛を身近で見ると圧巻でした。それにしても、アトリはエゴマのおいしさや栄養価の高さを知っているのだと感心しました。その後ジョウビタキも毎日姿を見せるようになりました。それから、去年姿を見ることができなかったシメがウワミズザクラの枝に。シメの鳴き声を初めて聞きました。昨日はオス・メス2羽のミヤマホオジロが庭に姿を見せました。しばらくして慌てて飛び立ったと思ったら、小鳥たちの天敵のモズが飛来。長い間水浴びをしていました。これから冬鳥が続々とやって来るのが楽しみ。畑・雑木林・田んぼが鳥たちにとって好ましい環境になりつつあるのなら、こんなにうれしいことはありません。(Y)

2018年11月9日(金)
草紅葉

 秋、草が紅葉すること、また、色づいた草を草紅葉(くさもみじ)というそうです。左の写真はミソハギ、右はチガヤの紅葉。ミソハギはお墓やご仏壇に供える盆花として知られている植物で、以前は、田の畦に普通にあったようです。10年ほど前、近くで草に埋もれるようにあった数株のミソハギを見つけ、少し持ち帰って自宅そばのビオトープ池の岸に植えました。ミソハギは年々増えましたが、背が高くなると倒れるようになり、花も綺麗に咲かなくなりました。それで、もっと日当たりのいい、田んぼビオトープの一角に一部を移植。移植した株は順調に生育し、今年はお盆前から開花、10月初めまで次々と咲きました。そして、台風の強風にも、豪雨にも全く倒れることなく、すっくと立って樹々の紅葉と競うかのように赤く色づいています。(Y)

2018年11月8日(木)
水生生物調査 その1

 7月に岡山県自然保護センターの方が来られて、一緒に田んぼビオトープの水生生物調査をしました(7月24日の里やま日記)。今日は、水草の除去も進んだので、夫と二人で水生生物調査をすることにしました。お天気は快晴。暑いくらいです。こういう日だと、少々水の中をかき回しても生物への負担は少ないと思います。左の写真は、小さな巻貝とヤンマ系のヤゴとクロゲンゴロウ。右はニホンイモリです。他にも、オオコオイムシ、ドジョウ、イトトンボのヤゴ、ヒメゲンゴロウ、ウシガエルのオタマジャクシ、ミズムシ類など、たくさんいました。不確かなもの、わからないものは家に持ち帰って調べたり、専門家の方に同定をお願いしたりします。今日は暑くて、半分の面積をするのがやっと。続きは近いうちにする予定です.(Y)

2018年11月7日(水)
アシタバを眺めていると

 クリの花のような臭いがすると思っていたら、アシタバの花が咲いていました。その臭いはアシタバの花のものでした。たくさんの昆虫が吸蜜に集まっています。その独特な臭いのせいでしょうか、集まっているのはハエやアブの仲間が多いですが、テングチョウも結構よく来ます。じっと眺めていると目が慣れてきて、いろんなものが見えてきます。花を包んでいた鞘の上で休息を取っていたシュレーゲルアオガエル(写真左)。また、何気なくその下を見るとメスのコカマキリがバッタの仲間を食べていました(写真右)。翌日には同じコカマキリがテングチョウを。1本のアシタバにもたくさんの生物が関わっているのだと改めて思いました。(Y)

2018年11月6日(火)
ゴマの収穫

 左の写真は、以前にも紹介したゴマの花です(7月撮影)。花が終わると緑色の鞘ができました。鞘が大きくなり茶色になると弾けて、熟したゴマが飛び出してこぼれそうです(写真右。植えたのは黒ゴマです)。よく見ると、鞘の中にゴマがぎっしりと並んでいます。ゴマはわりと簡単に育てることができるのに、どうして国産のゴマは高価なのか。それはゴマの収穫、とりわけゴマとゴミを選り分けるのに手間がかかるということでしょうか。私もこれから選別にかかります。大変だけど、家で食べるくらいなら大したことはありません。近くを歩いていると、農家の畑の片隅にゴマが植えられているのをよく見かけます。(Y)

2018年11月4日(日)
野の花

 写真左はリンドウ、右はノコンギクです。どちらも田の畦や法面に株が増えてきました。リンドウは今が盛り、ノコンギクは盛りをちょっと過ぎた頃です。季節ごとに違う種類の花々が次々咲いて、田んぼには、真冬を除いて花が絶えることはありません。(Y)

2018年11月3日(土)
ヤクシソウ

 10月中旬頃、ヤクシソウが満開になりました(写真左。右は花のアップです)。この植物も刈り残していると増えてきました。輝くような黄色が美しく、私の大好きな花の一つです。昆虫も吸蜜にたくさんやって来ます。そんなヤクシソウも今は盛りを過ぎました。今日の最低気温は5℃。秋はさらに深まってゆきます。(Y)

2018年11月1日(木)
イノシシ来襲(その2)

 柵の点検に行ったら、4か所破られていました。写真左は押し広げられた柵、右はそこを補修しているところ。支柱の鉄筋の間隔が広い所、結束線を留め忘れた所などは見逃してくれません。すごい力で押し広げているようです。晩秋になるとイノシシも生きるために必死です。破られて補修する、また別の場所を破られる…まるでいたちごっこです。キツネがいなくなってからイノシシが増えました。10年以上前にはイノシシ柵なんてなかったのに。なぜキツネがいなくなったのだろう。伝染病だと聞いていますが、その後、数が戻らないのはなぜ?いったん崩れた生物のバランスが元に戻るのは難しい。もう元には戻らないかもしれません。里山地域に住む人たちが安心して暮らせるように、野生生物との共存ができないものかと考えてしまいます。(Y)

2018年11月1日(木)
イノシシ来襲(その1)

 冬に、中山間地保全事業でみんなでイノシシ柵を補強したのに、数日前に侵入されてしまいました。畑の黒大豆や、もうすぐ収穫と思って楽しみにしていた黒米がなぎ倒され、畦もひどく掘り返されました。ショックでしばらく呆然としてしまいました。柵のどこが破られたのだろう。夫と柵の点検に行くことにしました。写真左は被害を受けた黒大豆、右は黒米です。続きはその2へ。(Y)

2018年10月30日(火)
第4回自然観察会・平坦コース

 昨日、26日の尾根歩きコースに続いて、第4回自然観察会・平坦コースを行いました。かなり冷え込んだ一日でしたが、今が盛りのマユミの赤い実を見たり、自然を観察しながら南展望台、北展望台へと歩きました。南展望台から眺めた紅葉は、赤、黄、柿色と、今まで見た中でトップクラスの素晴らしいものでした(写真左)。よく似たカエデの見分け方、カマツカの赤い実、サワフタギの青い実。ツノハシバミの雄花序はもう出来ているが雌花の芽は?たくさんで行くと感動を共有し、様々な見方に触れ、疑問も次々と。また花の季節に来てみたいと思いました。ソウシチョウ(外来鳥)がたくさんいて、賑やかに鳴きながらマユミの実を食べていました。またヤマガラがエゴノキの実を木の根元に隠していました。冬越しの食糧を蓄えているのです。私たちもよくおしゃべりして、よく食べて。森林公園の魅力がより深まった、楽しい観察会になりました。(Y)

2018年10月27日(土)
第4回自然観察会・尾根歩きコース

 「〇の自然を守る会」の第4回自然観察会を、5月18日の第2回と同じ県立森林公園で行いました。今回は2回に分けて、10月26日の「尾根歩きコース」と29日の「平坦コース」。まず昨日は尾根歩きコース。管理センターを出発してすぐにマユミ、コマユミなどの赤い実やミヤマトリカブトの青い花。登山道を上がっていくと、ツルリンドウやツルアリドオシ、アズキナシの赤い実など。尾根に上がるとリンドウやマツムシソウの花。そして季節外れのアカモノの可憐な花(写真右)。それらを楽しみながら、1,090mの千軒平に到着。少し曇っていましたが、鳥取県の大山を遠望することができました。ブナの黄葉は今がピークです。皆で記念撮影のあと、お昼ご飯を食べ、観察をしながら別コースで無事下山。今回も、色づいたツタウルシやイワガラミ、ブナの実やミズナラのドングリなどこの時期にしか見られないものがたくさんありました。次は29日。ゆっくりと紅葉・黄葉とマユミの赤い実を楽しみにしたいと思います。(Y)

2018年10月25日(木)
棚田を守るということ

 毎年アカガエルやカスミサンショウウオが産卵する田んぼビオトープで、来春の産卵期のために水草を除去して開放水面を広げる作業を始めました(写真左)。作業をしながらふと上を見上げると、夫が棚田の法面の草刈りをしていました(写真右)。ところで棚田とは、20m歩いて1m以上あがる田が1ha以上広がっている所を言うのだそうです。私たちが作業している棚田はもう少し傾斜がきついです。夫が草刈りをしているのは、その棚田の中の大きな段差がある法面です。こういう場所で安全に作業をするためにはとても気を遣います。その場所やその日の条件をよく考えて、危険予測をしてから作業に入ります。先日稲刈りのイベントに参加した北庄棚田もとても傾斜のきつい所でした。棚田を守るのは大変なこと。高齢化が進む中山間地で、若い人の手が必要だとつくづく思います。(Y)

2018年10月23日(火)
ウエルカムボードとシマエナガ

 娘の結婚式で20日から22日まで東京に行っていました。普段、夜はほとんど明りのないところにいるので、夜景が珍しくてカメラに収めました(写真左)。新橋駅近くの道路です。話は変わりますが、結婚式のために娘の友達とお母さんが素敵なウエルカムボードを作ってくれました。私も触発されて羊毛フェルトの「シマエナガ」を作りました(写真右。東京へ持っていく前に自宅で撮影したものです)。式場で「ウエルカムボード」と「シマエナガ」を並べて写真を撮ろうとカメラを持って行ったのに、何かと慌ただしくて取り損ねました。誰か撮っていてくれないかなー。祈るような気持ちです。※シマエナガは北海道に生息している小鳥です。(Y)

2018年10月18日(木)
サクラタデ

 サクラタデが好きで、刈り残していたら年々増えて、棚田に大小いくつもの群落ができています。長年放置されていた田には、とりわけ大きな群落が(写真左)。今時珍しいこの大きな群落を何とか残したいと、セイタカアワダチソウなどの外来種とつる植物の除去、それにススキなどの大型植物や畦草の刈り取りをしています。サクラタデは今最盛期。右の写真は花のアップ。タデの仲間にしては大きくてサクラに似た美しい花です。岡山県の準絶滅危惧種に指定されています。(Y)

2018年10月17日(水)
シイタケを食べたのは

 この秋ははシイタケがよくできます。すでに2回収穫して、まだもう1回採れそうです。でも油断していると何者かに食べられています。よくよく見れば、ヤマナメクジ(写真左)とコベソマイマイ(写真右)がいるのに気づきました。彼らの仕業に違いありません。ヤマナメクジは体長5cmほど、コベソマイマイは殻径約1cmの小さなものでした。シイタケを食べるのに夢中です。穴だらけのシイタケは残念だけど少しは分け前も、ということで、それはそのままプレゼント。無事収穫できたものは、そのまま食べたり冷凍したり。干しシイタケも作ります。買えば高い「原木天日干しシイタケ」です。(Y)

2018年10月16日(火)
棚田のコスモス

 台風でなぎ倒された棚田のコスモス。自力で立ち上がってきて、今満開(写真左)。ここ2、3日ようやく秋らしい爽やかな青空。花にはいろんな昆虫が吸蜜に来ています。特に目立ったのはクマバチ。花から花へ、蜜集めに余念がありません。(Y)

2018年10月15日(月)
黒大豆

 柵が補強されてイノシシの心配がなくなったので、休耕田で野菜を育てています。今年はオクラやゴマ、豆類が大豊作。左の写真は黒大豆の畑です。緑色が濃い元気な株に育ちました。中を覗いてみると、こんな感じ(写真右)。莢が膨らんではじけそうです。間引きついでに湯がいて枝豆に。甘くてモチモチ、すごくおいしい。近所の方にもおすそ分けしました。間引きが終わったら、残りの豆は乾燥して正月用の黒豆に。でも、この分では、全部枝豆で食べてしまいそうです。(Y)

2018年10月13日(土)
小さなススキ

 このあたりの至る所ではびこっているコブナグサ。昨年の10月26日の本欄で紹介したように、黄八丈の黄色を染め出すのに使われる植物です。今、そのコブナグサに穂が出ています(写真左)。ススキの穂のミニチュア版という感じです。毎年この時期になると、身近な野草と共に小さな瓶にさして楽しみます(写真右)。一緒に生けているのは、ヨメナ、キツネノマゴ、イヌタデ、シラヤマギク、キンミズヒキ。コブナグサが小さなススキのように見えませんか。(Y)

2018年10月11日(木)
野の花

 左の写真はコマツナギ、右はサイヨウシャジンです。どちらも8月末に撮りました。コマツナギは「駒繋ぎ」。茎が丈夫で、馬を繋ぎ留めることができるほど、ということから名付けられたようです。サイヨウシャジンのシャジンは「沙参」でツリガネニンジンのこと。サイヨウは諸説あって、はっきりしません。ツリガネニンジンは本種の変種とされ、大変よく似ています。花はすごくきれいですが、草丈が長くなりすぎて倒れてしまうのが難点です。ツリガネニンジンとともに山菜としても価値があります。刈り残していると、年々増えてくるので、私は春には若葉を少しもらって天ぷらにします。(Y)

2018年10月10日(水)
命の重み

 晩夏にクロアゲハがレモンの木に産卵し、2匹が育って終齢幼虫になりました。蛹になる時に移動して行方不明になることが多いので、大きい方の幼虫を飼育することにしました。幼虫がいる小枝を小さなペットボトルに挿して飼育箱に。ところが翌朝、幼虫がペットボトルの水の中に落ちているのを見つけました。すぐに水から出してやりましたが、しばらくして動かなくなってしまいました。ボトルの口を綿か何かで塞いでおくべきでした。カエルがヘビに食べられるのを見るのはショックですが、自然の摂理と理解できます。でも、自分の不注意で死なせてしまうと、とても悲しく、後悔もします。そんな時、人間であろうとなかろうと、体が大きかろうと小さかろうと、命の重みはみんな同じであることに気づきます。写真は去年、飼育がうまくいったときのクロアゲハの終齢幼虫と蛹です。(Y)

2018年10月7日(日)
大きい田と小さい田

 左の写真は9月に撮ったものですが、左の方の黄色く色づいているところは、この付近で唯一、農家のMさんがお米を作っておられる広い田です。今はすでに稲刈りが終わっています。その右側手前の緑色の部分は、私たちが黒米を手植えした小さな小さな田です。右の写真は黒米の今の様子です。籾が膨らんで、かなり黒くなってきました。こちらは刈り取りまであと1ヵ月ほどでしょうか。今日は午前中、地区の方たちと神社に奉納するお餅つきをしました。明日は秋祭り。樹々の葉っぱも色づいて、秋は急ピッチで進んでいきます。(Y)

2018年10月6日(土)
コサメビタキとエゾビタキ

 毎年、秋になると1羽のコサメビタキ(写真左)が自宅周辺にやって来て、2週間ほど滞在します。大きなネムノキの枝に垂直に止まり、そこから飛び立って空中で昆虫類を嘴で捕え、再び同じ枝に戻る。その特徴的な行動で、コサメビタキが来たことに気づきます。昨年は姿を見ることができず心配していたのですが、今年は春に来て長く滞在していました。春に来るのは初めてのことです。もしかしたら近くで繁殖も!と期待したのですが、確認はできませんでした。そして秋。2羽のコサメビタキが姿を見せました。畑や庭を中心にいろんな所で空中採食したり、バードバスで水浴びをしたり。少し遅れて、以前畑で一度見たきりのエゾビタキ(写真右)も複数でやって来て3日間ほど滞在。その後越冬地へ旅立ったようです。コサメビタキはまだいます。鳥たちが我が家周辺を渡りの中継地として来てくれたことがとてもうれしい。鳥たちが安心して過ごせる環境は人間にとってもいい環境であると信じて、体の動く限り里山の保全を頑張ろうと思います。(Y)

2018年10月5日(金)
コスモスと台風と温暖化

 もうすぐ満開と楽しみにしていた棚田のコスモス(写真左)。残念ながら台風24号の影響でほとんどが倒れてしまいました(写真右)。起こしてやりたいのですが、また台風25号が近づいています。起こすのはそれが去ってから。それにしても、大阪の大地震、西日本豪雨、北海道の大地震、各地で40℃を越えた酷暑の夏。そして、いくつも発生して大きな被害をもたらした台風。今年は災害の大変多い年になりました。被災した方たちのことを思うと胸が痛みます。地震は防ぎようがないとしても、ここ数年多発している豪雨や台風、そして命にかかわるような夏の酷暑。これらが長い人類の歴史の中で繰り返されてきたものと同じであるならば、受け入れて命を守る対策を立てなければなりません。でも、温暖化のせいであるならば…。未来の人たちに負の遺産を背負わせないためにも、温暖化について真剣に考えるべき時ではないでしょうか。(Y)

2018年10月3日(水)
棚田守り隊

 車で1時間以内の所に「棚田百選」の田が4か所あります。9月23日にその内の1つ、北庄(きたしょう)棚田の稲刈りのイベントに参加しました。生協が募集していた「棚田守り隊」の会員になり、初めてのイベント参加です。棚田での米作りってどんなものか見てみたい、また、昔田んぼでよく見た、稲わらを積み上げた「藁にお」(このあたりでは「藁ぐろ」と言うそうです)の作り方を教えてもらいたい、そんな思いで参加しました。現地に着いて、まず驚いたのは、小さな子どもたちや若いお父さん、お母さんさんがたくさん参加されていること。岡山市や倉敷市からの方が多いようでした。さて、その日の作業について。長く降り続いた雨で倒伏したコシヒカリ。それを起こして鎌で刈り、10株ほどを束ねていきます。足元はぬかるんで何度も滑り、服はどろどろに。ようやく終わったら「はでかけ」の場所まで運ぶのに、急なあぜ道を上がったり下ったり。棚田での農作業の大変さが少しはわかった気がしました。棚田を守るためには大勢の人の手が必要だとも。それにしても、棚田で生き生きと活躍する若いお父さん、お母さん、子どもたち、そして現地の農家の人たち。工夫次第でまだまだ棚田の価値はなくならないと感じさせてもくれました。左の写真は北庄棚田の遠景。右は稲刈りの一場面です。(Y)

2018年9月29日(土)
カズラオドロとミヤマヒイゴ

 左の写真は、クズなどのつる植物が放置され、電柱を通り越して電線にまで絡まったものです。地元のある方がこの状態を「カズラオドロ」と言われました。聞きなれない言葉に接して興味を持ち、調べてみました。カズラはつる植物のこと。では「オドロ」とは? 難解語だそうで、「草木、茨などの乱れ茂っていること。また、その場所やそのさま。藪。」とありました。「カズラオドロ」とは、つる植物が乱れ茂って立ち木や電柱・電線などに絡みついている状態を言うのだと納得しました。そういえば10年ほど前、近くの谷筋に国道への近道になる舗装道路ができたのですが、その道路は地元で「オドロ線」と呼ばれています。何となく怖そうな、気味悪そうな名前と思っていました。これは想像ですが、昔から人が歩けるぐらいの細い道があったけれど、草木や茨が乱れ茂って難儀していたのではないでしょうか。それで新しい道路も「オドロ線」と呼ばれるようになったのではないかと思います。別の話ですが、地元の古い方はコシアカツバメ(写真右)のことを「ミヤマヒイゴ」と呼ばれます。調べると、「ヒイゴ」はツバメのこと、「ミヤマヒイゴ」は「アマツバメの異名」とありました。でも、当地にはアマツバメはいません。「ミヤマ」とは深山のほかに里山のような環境も意味するようですから、この辺りで言う「ミヤマヒイゴ」は山に多いツバメというほどの意味でしょうか。方言って魅力があって面白いです.(Y)

2018年9月27日(木)
2種のアカガエル

 最近、2種類のアカガエル成体をよく見かけます。左の写真はニホンアカガエル。今までこの近辺ではこのカエルしか見なかったのですが、今年はヤマアカガエル(写真右)にもよく出会います。ともに体長4cmほど。今年は田んぼビオトープ周辺の4か所で合計約350卵塊の産卵があり、卵から孵化したオタマジャクシは6月頃に前あし、後あしが出てカエルらしい姿になりました。その頃から2種類いることが分かったのですが、違いがもう一つはっきりと分からないこともありました。でも、成体のカエルではわかりやすいです。右のヤマアカガエルの方は頭から背中にかけての2本のラインが曲がっています。体色が暗く、後あしの横縞模様も太くはっきりしており、背中には暗色のまだら模様があります。さらに腹の模様が比較的鮮明であることが多いそうですが、その確認はまだ。今後の宿題です。この2枚の写真はどちらも自宅周辺で最近撮ったものですが、いずれも特徴がはっきりした個体です。(カエルの特徴については、山と渓谷社「日本のカエル」を参考にしました。(Y)

2018年9月26日(水)
秋の七草

 8月の末から秋の七草を少しずつ紹介してきましたが、今回で最後。最後に紹介するのはクズ(葛)です(写真左)。昔はクズの根を粉砕してデンプンを取り出し、水を何度も換えて手間をかけて精製して葛粉を作っていました。今は葛粉の代わりに、ジャガイモデンプンが片栗粉として安価で売られています。本物の葛粉は高価で希少なものになりました。飼い葉としての利用もなくなったクズは、すっかりはびこって他の草や木に絡みつく厄介な雑草に過ぎなくなりました。でもクズの花は、華やかで甘い香りのする、私の大好きな花の一つです。右の写真はススキ。前にも紹介しましたが、今回は少しアップで。秋の七草は「ハギ、キキョウ、クズ、オミナエシ、フジバカマ、オバナ、ナデシコ」です。オバナはススキのこと。フジバカマは当地にはありませんが、同じ仲間のヒヨドリバナ、サワヒヨドリがたくさんあります。(Y)

2018年9月24日(月)
野の花

 左の写真はカワラナデシコ。8月に撮ったものです。元々株があった場所では、いつも草刈りで刈り取られていました。保護しようと株を少し自宅敷地に持ってきました。ところが、日当たりなど環境が合わないのか、現状維持が精一杯でなかなか増えてくれません。いい場所を探して植え替えようと思っています。右の写真はヤマハギ。今満開です。自然に生えてきたものを大切にしていたら、こちらはだんだん株が増えてきて、今では邪魔になるものを刈り取ったりしています。(Y)

2018年9月22日(土)
里山の現状

 初夏にキビタキの明るい囀りが響いていたコナラナラガシワの林の一角が見事に伐採されました(写真)。ソーラーパネルが設置されるそうです。他でも何か所かでこのような工事が行われています。ソーラーパネルの耐用年数は20年だそうです。バブル期に作られたリゾート地の多くが廃墟と化したように、20年後、藪の中にパネルの残骸だけが残されている、というようなことはないのでしょうか。幸い斜面の下に人家はありませんが、昨今頻発している豪雨での土砂崩れも心配です。昔、里山ではコナラなどナラやカシの仲間は良質な薪や炭の原料になるので、定期的に伐採・利用されていました。樹が大きくなりすぎるというようなことはなかったそうです。しかし、燃料として利用されなくなってからは人手が入らず、大きな樹が混みあい、下は笹薮となっています。だから地元ではソーラーを歓迎する声もあります。しかし、これが長期にわたって持続的にに地元を潤すとは考えられません。そうではなく、良好な里山の自然を守りながら、例えばバイオマスエネルギーとしての活用などでこの地域の経済がうまく回っていくような方法はないものでしょうか。大木の切り株や積み上げられた伐採屑を見ながら考えてしまいます。(Y)

2018年9月21日(金)
満開のそば畑と塩釜の冷泉

 少し前のことになりますが…。娘家族がお盆休みを9月に取って中国地方への旅を計画したので、3泊目に鳥取県大山麓の宿で落ち合うことにしました。秋雨前線の停滞で娘たちの旅行中ずっと雨続き。孫が一番楽しみにしていた鳥取砂丘も土砂降りで、歩くことはもちろん風景を見ることもできなかったそうです。3日目の大山麓も雨。翌日も雨は上がったものの深い霧。仕方がないので蒜山高原まで下りました。蒜山もそう変わらないだろうと思っていたら、急に霧が晴れ青空も。素通りするつもりを予定変更で「塩釜の冷泉」へ。冷泉に手を浸けて、その冷たさや湧き出る水の青さに驚く孫。青空の下に広がる満開のそば畑も見ることができました(写真右)。最後に天候回復して、娘たちも少しは気分転換できたかな? 次の機会には良い天気に恵まれますように。(Y)

2018年9月20日(木)
野の花

 いつも田んぼの作業に行くあぜ道で、今年もヒガンバナが咲き始めました(写真左)。例年なら私かイノシシが踏みつけてしまうのですが、冬に中山間地保全事業でイノシシ柵が補強されて、イノシシが踏みつける心配がなくなりました。私も踏まないようにそろりと歩きます。ヒガンバナを見ると、新見南吉の絵本「ごんぎつね」の一場面を思い出します。兵十のお母さんの野辺送りの時に咲く満開のヒガンバナが美しく、悲しくもありました。右の写真はヒヨドリバナ。秋の花が次々と咲いて、今日は彼岸の入り。暑さ寒さも彼岸までと言いますが、穏やかで涼しい秋までもう少し…本当にそうあってほしいです。(Y)

2018年9月17日(月)
ススキと草バッタ

 ススキの穂が出てきました(写真左)。毎日の高温多湿でグッタリの私ですが、自然界は秋の気配が濃くなってきました。ところで、ススキは尾花ともいい、秋の七草の一つです。今日は曇り空で、かなり蒸し暑いけれど、頑張って草刈りをしようと田んぼへ。田んぼに着いて、いきなりちょっと休憩。ススキの葉で草バッタ(写真右)を作りました。それから重い腰を上げて少しだけ草刈り。今日の田んぼの作業はこれで終了。早く涼しくなってくれないかなー。(Y)

2018年9月16日(日)
イネの出穂とオタマジャクシ

 長く降り続いた雨が止んだので、飼育していた8匹のツチガエルのオタマジャクシをすべて田んぼビオトープに放しに行きました。後あし、前あしが出て、みんなもうすぐカエルです。そのあと、6月に植えたイネの様子を見に行ったら、穂が出て花が咲き始めていました(写真左)。黒米なので、籾の色がすでに少し黒っぽいです。ふと下に目をやると、水の中を大きなオタマジャクシがたくさん泳いでいました(写真右)。大雨で上のため池から流されてきたのでしょう。体長は7~8cmほどと大型で、白っぽい色。見たことのないオタマジャクシです。3匹を持ち帰ってよくよく見れば、どうやらウシガエルのオタマジャクシのようです。脱皮直前で、古い皮膚が白く見えているのではないかと思います。しばらく飼育して観察することにします。生物がたくさんいる環境にいると、知らなかった生態に接して驚くことがよくあります。(Y)

2018年9月14日(金)
野の花

 左の写真はキツネノカミソリです。自宅周辺にはなかったのですが、1~2km離れた道路際に小さな群落が何か所かありました。いつも刈られてしまうことが多いので、去年の秋に球根を少しもらってきて自宅の近くに植えました。今年の早春に葉が出て、それが枯れた後、8月に花茎が伸びてきて花が咲きました。右の写真はツルボです。畔の草刈りを続けていたら、年々株が増えてきました。キツネノカミソリもツルボも派手さはないけど心惹かれる花。これから咲くヒガンバナと同じように、花の時期には葉は見られません。(Y)

2018年9月8日(土)
田んぼビオトープと埋土種子

 私たちが管理している休耕田に水を張って田んぼビオトープにしたら、しばらくして白いきれいな花が咲き始めました。調べたら、トチカガミ科のミズオオバコでした(写真左)。この植物は、岡山県、環境省ともに絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。右の写真はオモダカです。ミズオオバコもオモダカもかつては水田雑草とされていましたが、乾田化や除草剤が使われるようになったために、ほとんど見ることができなくなりました。ここで花が咲いたのは、休耕田に水を張ることで眠っていた埋土(まいど)種子が発芽したものと思われます。この2種だけでなく、コナギ、ヘラオモダカ、ヒルムシロ等々、いろんな植物が生えてきてとても興味深いです。でも放っておくとはびこるので、増えすぎたものを除去するのに手間がかかって困ることもあります。植物同士の関わりの中で、あまり手をかけずに良い調和状態ができないものか、あれこれと思案中です。昔の人も苦労したのでしょうが、なんてきれいな花が水田にあったのだろうと思います。今後も埋土種子から何が生えてくるか楽しみです。(Y)

2018年9月6日(木)
ツチガエルのオタマジャクシ

 当地には、カエルが7種います。ニホンアカガエル、ヤマアカガエル、シュレーゲルアオガエル、トノサマガエル、アマガエル、数は少ないですがニホンヒキガエル、そして外来種のウシガエルです。昔はこの7種のほかに、ツチガエルがどこにでもいたそうですが、今は全く姿を見ることができません。初夏の頃に隣の地区のTさんが、体長5mmほどの黒い小さなオタマジャクシをたくさん持ってきてくれました。見たことがない種類でしたが、調べるとツチガエルのようです。早速飼い始めましたが、1cmほどに成長すると今度は体の中が透けて見える透明な姿に。とてもオタマジャクシのようには見えません。でももう少し成長すると、アカガエルなどのオタマジャクシと同じようになりました。彼らは食欲旺盛。日に日に大きくなって飼育容器が窮屈になってくるたび、田んぼビオトープに少しづつ放してやりました。飼育容器に残ったものはさらに成長して、後あし、前あしが出てきて、尾も短くなって、いよいよカエルです(写真)。カエルは肺呼吸。おまけに生きた餌しか食べません。そこで溺死や餓死をしないように田んぼビオトープに放しました。現在、飼育容器には8匹だけ残っています。そのほとんどは後あしが出ているので、9月中にすべて放すことになりそうです。無事越冬して、春には大きくなったツチガエルに再会したいものです。うまく定着してほしいです。(Y)

2018年9月4日(火)
1本のエゴノキから思うこと

 畑の傍に1本のエゴノキが生えてきました。数年経ち、今年はたくさんの花が咲き、実がなりました。最近、ヤマガラが毎日何度もこの木にやって来ては実をくわえてどこかに飛んでいきます(写真左)。実はすぐに食べるのではなく、冬に備えていろんな所に貯蔵しているようです。貯蔵した場所を忘れることはほとんどないということです。それでも、食べ忘れたわずかのタネが発芽してエゴノキが生えてきます。ヤマガラはエゴノキの種子を貴重な冬の食料とする一方で、種子運搬者の働きをしています。また、5月の花の季節には蜜や花粉を集めにたくさんの昆虫が集まっていました。今年はコマルハナバチが特に多かったです(写真右)。このハチはエゴノキから蜜や花粉をもらう一方、受粉を助けることで種子生産に役立っています。野生生物の世界は「持ちつ持たれつ」で巧みな調和が保たれています。人間である私は、満開の花の美しさに見入り、昆虫や鳥たちの一生懸命の活動に感動し、そして1本のエゴノキにたくさんの生物が関わり、直接間接に繋がっていることに気づきました。すべての生物はお互いに関わり合って生きています。そしてその繋がりが複雑であればあるほど豊かな自然なのだと思います。そんな豊かな自然の中でこそ人間も恵みを受け、健全に生きられると思うのです。(Y)

2018年9月2日(日)
雨上がりに

 雨上がりに、普段あまり見ることのない生物をじっくりと観察しました。左の写真はカタツムリの仲間のコベソマイマイだと思います。草の上で、体を長く伸ばしながら移動していました。よく伸びるなぁーと感心しながら見ていたら、一番伸びた時は10cm近くありました。殻径は約4~5cmです。右はヤマナメクジ。体長7~8cm、幅は約1.5cmでした。(大きいものは20cmぐらいあるそうで、この個体はまだ幼体かもしれません)。玄関を出た所で這い回っていたので、粘液でベタベタになって、後の掃除が大変でした。それにしても、いろんな生物が一生懸命に生きている姿に感動です。まだまだ新しい生物や珍しい生態との出会いを楽しみにしたいと思います。(文一総合出版「カタツムリハンドブック」を参考にしました)(Y)

2018年8月30日(木)
野の花

 左の写真はキキョウ、右はオミナエシです。キキョウは10年ほど前までは少しですがこの近くにありました。今は草刈りがされ過ぎたのか、環境が悪化したのか、見ることができなくなりました。そのことを棚田百選で有名な隣の地区のTさんに話したら、初夏に苗を持ってきてくれました。Tさんが住まわれる辺りにキキョウの群落があるそうです。早速植えたら、今、次々と花が咲いています。このまま定着してほしいです。オミナエシは、私たちが田を管理するようになって、刈るものと刈らないもの、選択的に草刈りをしていたら株が増えてきました。昭和30年代頃までは、たくさんのキキョウやオミナエシが咲いていたものと思われます。田んぼが野の草花でいっぱいになるように。そんなことを夢見ています。(Y)

2018年8月28日(火)
ナガコガネグモの狩り

 クモといえばクモの網(クモの巣)を思い浮かべますが、実際には身近なアシダカグモのように、ほぼ半数の種が網を張らずに獲物を捕まえるそうです。当地でよく見られるナガコガネグモは網を張るクモ。網に獲物がかかると、素早く糸を巻き付けて身動きできなくして捕えます(写真左)。右は捕らえた獲物を食べているところです。クモは体外消化といって、消化液を獲物の体内に注入して内容物を溶かして、そこに口をつけて吸い上げます。クモの口は、獲物をかじることはできません。消化できない固いキチン質(昆虫の外骨格)を除けば、ほとんどきれいに溶かして食べてしまうそうです。ところで、日々いろんな生物に接していると、次々と疑問が湧いてきて、調べ、考えます。人間は万物の霊長とか、高等生物・下等生物などと言いますが、生きていく上では生物に高等も下等もないと思います。それぞれの生物が生活に応じた素晴らしい体の仕組みを持っています。そして、多様な生物との関わりの中で、人間もまた生かされているのだと思うのです。(Y)

2018年8月26日(日)
生物との出会い

 田んぼでの作業中や行き帰りにいろんな生物との出会いがあったり、興味深い出来事に遭遇したりします。だから必ずカメラを持っていき、できるだけ記録を残すようにしています。野生動物は用心深くて敏捷で、夜行性のものも多いのでワンチャンスを逃がしたら次はいつ出会えるかわかりませんから。左の写真は、畦に置いてあったプラスチック製の手箕(てみ)の中にいた大きなサワガニです。今年初めての出会いです。この辺りで生き続けていることが確認できました。右はキリギリス。他のバッタを食べていました。狩りをしたのかどうかは不明ですが、キリギリスは肉食性が強いようです。また先日は、この辺りで唯一米作りが続いている田で、穂が出てきたイネの間からヒクイナ(鳥)が現れて、畦を横断して茂みに入って行きました。後ろには3羽の若鳥が。あっけにとられて見ていると、今度は茂みから田へ。あまりの素早さで写真に撮ることはできませんでしたが、今年もヒクイナの繁殖を確認できてうれしかったです。(Y)

2018年8月24日(金)
野の花

 お盆を過ぎたあと、2~3日は秋を思わせる涼しい日がありましたが、またまた夏に逆戻り。厳しい暑さの毎日です。それでも生物の世界は、ちゃんと季節が秋に向かっていることを教えてくれます。私はその変化に追いつけなくて、「里山日記」に紹介することが後手後手になってしまいます。今日は1ヵ月ほど前に田の畦で撮った写真です。左はクルマバナ。群生しているのがとてもきれいでした。右は湿地に咲くサワヒヨドリ。乾いた土地では同じ仲間のヒヨドリバナの蕾が大きく膨らんできました。クルマバナもサワヒヨドリも盛りの時期が長く、今も次々と咲いて私の目を楽しませてくれます。(Y)

2018年8月22日(水)
クモの網と隠れ帯

 一般的によく言われる「クモの巣」は、正式には「クモの網」といいます。また、隠れ帯とは、コガネグモ科、アシナガグモ科、ウズグモ科、ゴミグモ科の仲間で見られる、クモの円網に付けられた糸の装飾のことです。白帯とも言われます。隠れ帯の機能についてはよくわかっていないことが多く、いろんな説があります。写真はこの辺りでたくさん生息しているナガコガネグモの隠れ帯。左は幼体が、右は成体が主に作る隠れ帯です。なんてきれいなんだろうと、見つけるたびに思います。(Y)

2018年8月19日(日)
棚田のヒマワリ

 棚田のヒマワリ、3年目。今年は雨が少なくて大きくなりませんでしたが、予定通りお盆に満開になりました。昨年、ケイトウの苗をヒマワリの間に植えましたが、そのタネがこぼれて育ったケイトウがヒマワリと一緒に満開です。近づいて見ると、ヒマワリの黄色とケイトウの赤が青空に映えてすごくきれいです。ヒマワリが終わったら、次はコスモスが咲くようにとタネを蒔きました。コスモスの苗も元気に育っています。少し離れたKさんの田にも新たにヒマワリ畑ができました。イネの緑とヒマワリの黄色。みんなの力で、美しい里山の風景が少しづつ広がっていくのがうれしいです。イネの穂が少し垂れてきました。もうすぐ収穫の秋を迎えます。(Y)

2018年8月14日(火)
寝床

 朝、何気なく外に掛けてある雑巾を見たら、大きなシュレーゲルアオガエルのメス(体長4~5㎝)が夜の狩りを終えて休息していました(写真左)。シュレーゲルアオガエルは日本の固有種であり、日本に生息するカエルの中で最も美しい種の一つです。また、非常に強力な吸盤を持っていて(アマガエルの吸盤より強力)、垂直の壁もスイスイ。これから夕方まで、日射を避けながらゆっくり休みます。写真右はヤマトシジミ。午後5時前、ゴーヤの葉の上ですでに眠りについていました。蝶は眠りにつくのが早いようです。傍で草刈り機の大きな音を立てても起きません。(Y)

2018年8月11日(土)
梅干しの土用干し

 今年も梅干しの土用干しをしました。「土用」とは、立夏・立秋・立冬・立春それぞれの直前18日間を示す言葉です。一般的には立秋前の18日間の夏土用を指します。今年は7月20日から8月6日までが夏土用です。この頃の日射はとても強くて殺菌効果が期待でき、雨が少なく空気が乾燥しているので干すのに非常に適した時期です。梅干しに限らず、衣類や書物も土用干しをすることでカビや虫の害を防ぎます。そして田んぼも土用干しをすると、雑菌の繁殖を抑え、根がしっかりと張るそうです。土用干しを終えた梅干しとシソを梅酢につけたあと、梅干しとシソを保存容器に入れて冷蔵庫で保管します。今年も梅干し完成!(Y)

2018年8月9日(木)
野の花

 7月中旬頃が盛りのヌマトラノオ(写真左)とヤブカンゾウ(写真右)。ヌマトラノオは田んぼビオトープの一部がイノシシのぬた場だった時にたくさん生えていて、1m近くの高さがありました。今は田んぼビオトープの湿気た畦に50cmほどの高さで群生しています。白い小さな花をたくさんつけて清楚な感じです。ヤブカンゾウは八重で、ちょっと派手すぎるのを好まない人が多いですが、私はなぜか心惹かれる花です。ヤブカンゾウの若い芽は、湯がいて酢味噌で食べたり、あえ物にしたり。花はエディブルフラワーとしてサラダのトッピングにします。この花は一日で萎んでしまうので、咲いたばかりのはもったいなくて、夕方萎みかけたものを料理に。きれいな色で、少し甘い味がします。(Y)

2018年8月7日(火)
緑のカーテン

 暑さ対策に緑のカーテンを作ろうと、今年もゴーヤの苗を植えました。6本の苗は植えてすぐにグングン育ち、蔓を伸ばし葉を広げて、今までで一番いい緑のカーテンができました。ゴーヤも例年以上の大豊作。ゴーヤチャンプルー、佃煮、ゴーヤ茶、ジャム等々いろいろ試しています。豪雨の後の酷暑で今年は野菜が不作だそうです。我が家の畑も例外ではなく、夏野菜は壊滅状態。そんな状況の中で、ゴーヤの豊作はすごくうれしいことでした。(Y)

2018年8月5日(日)
ツバメ

 夫が夏祭り準備の草刈り作業で、朝7時前に家を出ました。私も早起きしたので、棚田のヒマワリの世話をすることに。家を出て歩き出すと、上空低い所をたくさんのツバメが飛んでいます。このあたりで生まれた子どもたちを中心に、集団ねぐらから飛んできて餌を捕ったり、渡りに備えて飛行の練習をして昼間を過ごすのでしょう。当地では毎年、ツバメとコシアカツバメが繁殖します。でも、今日飛んでいるのはこの2種だけではないような…。それにタカの仲間も飛んでいて、双眼鏡を持ってこなかったことを悔やみました。ヒマワリ畑で作業を始めると、私の頭をかすめるように飛んで、巣のある場所に向かうものがいます。ピークはとうに過ぎたもののまだ子育てが続いているようです。人間を頼りにしているようなツバメの子育てを見ていると、ここはずーっと昔からツバメを大切にしてきた土地柄だ、という田のオーナーさんの言葉が納得できます。毎年、真っ先にオーナーさんのお宅で巣作りを始めるツバメ。今年は5個の巣があり、先日見に行くと、まだ1つの巣からヒナが2羽顔を出していました。そして、蚊柱の立つころ、田んぼや畑にさらにツバメの数が増えます。餌を捕りながら北から南へ。我が家の上空は渡りのコースになっていて、長い期間たくさんのツバメを見ることができます。(写真左はツバメ、右はコシアカツバメの巣。どちらも以前に撮影したものです)(Y)

2018年8月3日(金)
「夏越の大祓」と「茅の輪くぐり」

 7月31日、近くの神社で「夏越の大祓」と「茅の輪くぐり」神事がありました。「夏越の大祓」は「なごしのおおはらい(おおはらえ)」、「茅の輪」は「ちのわ」と読みます。この神事は穢れを人形(ひとがた、人の形に紙を切り抜いたもの・写真左)に託して茅(かや)で作った大きな輪(写真右)をくぐり、罪や穢れを取り除き、心身が清らかになるようにお祈りするものです。人形には名前と年齢を書いて、息を3度吹きかけて神社に持っていきます。都会ではとうの昔になくなった行事だと思いますが、田舎では健在です。人形を持って、作法を読みながら8の字を描くように茅の輪をくぐったら、なんだか心が軽くなったような気がしました。(Y)

2018年7月30日(月)
小さな田んぼ

 6月中旬から田植えをしました。古代米の黒米です。水面を覆っている水草を除去して開放水面を少しづつ広げ、そこに苗を手で植えていったので、小さな田んぼですが2週間かかりました。田植えを始めた頃にはたくさんのオタマジャクシがいましたが(写真左)、今はすべてカエルになりました。他にもオオコオイムシやトンボの幼虫、マツモムシ、アメンボ、ミズムシ類などたくさんの生物を見つけました。こんなにたくさんの生物がいる田んぼは今では珍しいと思います。イネが育ち、イネの成長と共に環境が変化して、生息する生物も次々と変わってきます。そんな様子を見るのが楽しみです。右の写真は現在の田んぼ。イネが大きくなりました。(Y)

2018年7月28日(土)
野菜の花

 これから折に触れて、当地に来て初めて知った野菜の花や季節の野の花をご紹介したいと思います。1回目は野菜の花。一昨年、ニンジンの種まきが遅くなって小さなニンジンしかできませんでした。おまけに太い芯があって食べられる部分はほんのわずかでしたが、ボウルに山盛り一杯のニンジンの芯を取り除いて、シチューや煮物にして何とか全部食べました。翌年の初夏、畑の一角に白いきれいな花が咲きました。不思議な気持ちでよくよく見れば掘り忘れたニンジンの株が成長して花が咲いたのです。初めて見たニンジンの花。そのタネがこぼれて今年も花が咲きました(写真左)。ニンジンはセリ科。ハナウドやセリの花とよく似ています。右の写真はゴマの花。ゴマはゴマ科で、同じ仲間のものは身近にはありません。ゴマは買うものだと思っていましたが、栽培してみたら簡単にできておいしいし、花もきれい。莢の中にぎっしり並ぶゴマの粒を見るのも楽しい。細かいゴマ粒を集めるのは面倒だけど、ついまた作りたくなってしまいます。(Y)

2018年7月24日(火)
水生生物調査

 先週、岡山県自然保護センターの方が二人、田んぼビオトープの水生生物調査に来られました(写真左)。酷暑の日で条件は良くなかったのですが、巧みに足を使って大型の網に生物を追い込むという方法で、たくさんの水生生物を捕らえることができました。普段私たちが手入れしている田んぼビオトープに、たくさんの大きなドジョウがいることにも驚いたし、体長2cmほどの子どものドジョウもいて、彼らがここで繁殖していることも確認できました。ニホンイモリも、外えらがついた体長2~4cmの幼生(写真右)がたくさん。すごくかわいいです。センターの方は、生物の密度の高さに驚かれていました。たくさんの小さなコミズムシ類、ヤンマ系・シオカラ系・イトトンボ系のヤゴたち、オオコオイムシ、クロゲンゴロウとその幼虫等々。専門家の方の大胆かつ巧みな採集によって、以前より生物の種類も数もかなり増えていることが実感できました。田んぼビオトープのような環境は、この地域ではおそらく私たちが管理するこの田だけだと思いますが、生物が自由に行き来できて多くの場所で繁殖できるように、各地域の休耕田の内、1枚だけでも田んぼビオトープにならないかなと思います。(Y)

2018年7月21日(土)
巣立ち

 7月14日頃、ブッポウソウが巣立ちました。残念ながらその瞬間を見ることはできず、状況からの判断です。巣立ちしたようだと思って巣箱に近づくと親鳥が現れて警戒する、そんなことが何回かあった後、巣箱周辺が静かになり、近づいても親鳥が警戒することもなくなりました。一斉ではなく、何日かにわたって巣立ちが行われるのかもしれません。巣立ちの前後1週間ほどは、たくさんのブッポウソウが賑やかに鳴きながら上空を飛び回っていました。早朝5時頃に、私たちが寝ている部屋のそばの電線で2羽が「ゲッ、ゲッ、ゲゲゲッ」とうるさく鳴いて、すっかり目が覚めてしまったことも。どうしてこんなにたくさんのブッポウソウが? よそから巣立ちの応援に来た? 巣立った若鳥たちが親と一緒に飛び回って周囲の風景を頭に焼き付けている? ブッポウソウについてはわからないことが多いです。でも研究者によると、親鳥は前年と同じ巣箱に戻ってくる可能性が高いということなので、来年も期待できそうです。10月に巣箱掃除をしますが、その時にこの巣箱で何羽のヒナが育ったかが糞の量から推定できます。例年ならあまり気の進まない巣箱掃除ですが、今年はちょっと楽しみ。ブッポウソウが巣立つまではと草刈りを控えていたので周辺の草は伸び放題。今日はやっとブッポウソウに気遣うこともなく草刈りができました。でも何やら名残惜しくて巣箱を見てしまいます。帰りのあぜ道で満開のコオニユリ(写真左)、ミソハギ(右)が心を和ませてくれました。(Y)
 

2018年7月15日(日)
第3回自然観察会

 7月13日、「〇の自然を守る会」の第3回自然観察会として、今年もブッポウソウ観察会を行いました。場所は町内の去年と同じ所。暑い季節なので、今年は巣箱がよく見える場所にある公民館をお借りして室内から観察することに。ここの巣箱は架けて7年目になり、毎年繁殖に使われています。下見の時の親鳥の様子から、今年は例年よりヒナの成長が遅いように思われましたが、予定通り実施することにしました。いよいよ観察会の日。公民館に着いたときには巣箱のそばの電線にいた親鳥も、警戒して姿を見せなくなり、ヒナが巣箱から顔を出すこともありません。1時間ほどしてやっと親鳥がエサをくわえて巣箱に入りました。巣箱から出た親鳥はそのまま向かいにある森の1本の木の枝に。フィールドスコープで見ると嘴を大きく開けてハーハー(写真右)。「暑いよ~」という親鳥の気持ちが伝わってくるようでした。それから長いこと羽づくろい。ブッポウソウの普段の姿をじっくりと観察することができました。それでもヒナの様子がわからなかったので、会員さんの希望もあり、吉備中央町の「横山様」(腰痛の地蔵尊)にある観察場所へ。ここでは巣箱から顔を出すヒナも見られたし、巣箱に取り付けたビデオカメラで巣箱内の様子も見ることができました。ますますブッポウソウの魅力にはまりそうです。(Y)

2018年7月12日(木)
生まれてバンザイ

 歌人、俵万智さんの「バンザイの姿勢で眠りいる吾子よ そうだバンザイ 生まれてバンザイ」という歌が好きです。この歌からは、赤ちゃんを産んだお母さんの喜びとともに、赤ちゃんの生まれてきた喜びや命の輝きがストレートに伝わってきます。今、我が家の庭にあるバードバスでは、シジュウカラ・エナガ・メジロ・ヤマガラ・ヒヨドリの今年生まれた若鳥たちが、毎日何度も水浴びにやってきます(写真左)。双眼鏡で見ると、すごい水しぶきを上げて、本当にうれしそうに、気持ちよさそうに水浴びをしています。田の畦にあるブッポウソウの巣箱では、ヒナが大きくなって、体を3分の1くらい出して、親鳥が餌を運んでくるのを待っています(写真右)。黄色い嘴を大きく開けて、小刻みに震わせて。昨日は優しい声で「ケ、ケ、ケ」。今日は親鳥と同じように「ゲッ、ゲッ、ゲッ」。水浴びをしている若鳥たちや、親の帰りを待ちわびるブッポウソウのヒナ鳥たちは、人間の赤ちゃんと同じように、生まれた喜び、キラキラした命の輝きで溢れています。(Y)

2018年7月9日(月)
大雨のあとで

 7月5日から降り始めた雨は豪雨となって、ほとんど弱まることなく3日間降り続き、岡山県内をはじめ各地に大きな被害をもたらしました。そして今日は梅雨明け。私が若い頃とは全く異なる、熱帯のような気候になったと感じます。梅雨が明けたら酷暑の夏。被害に遭われた方たちのことを思うと胸が痛みます。明日は我が身。いつ、誰が災害にあってもおかしくない状況です。被害に遭われた方たちに自分は何ができるかを常に考えて行動しよう、そして自身の災害への備えもちゃんとしなければ! 左の写真は自宅近くのため池。右に見えるのは堤防、中央の植物はマコモです。普段は堤防とマコモの間にササ群落がありますが、ササは完全に水没しています。もう少しで水が堤防を越えるところでした。堤防の下方には老人ホームがあるのです。浚渫や堤防の補強など、ため池の維持管理が大事だと痛感しました。雨が止むと一気に生き物たちが出てきました。右の写真はレモンの葉の上で休むシュレーゲルアオガエル。豪雨を乗り越えた命がすごくいとおしいです。(Y)

2018年7月6日(金)
キアゲハとハナウド

 キアゲハの終齢幼虫がハナウドの葉を食べていました(写真左)。もうすぐ蛹になるかなと思いつつそのままにして、翌日見に行ったら姿が見えません。しばらく探したら、昨日までいた株のすぐそばの小さなハナウドの葉をモリモリ食べていました。キアゲハの幼虫の食草はセリ科植物。葉だけではなく花や若い果実も好んで食べるそうです。道理で昨日までいた株は丸裸、茎だけになっていました(写真右)。セリ科植物には、ハナウドの他にもセリ、ニンジン、パセリ、ミツバなどがあります。これらは、このあたりでは自然の中にも畑にもたくさんあるので、キアゲハはよく見る蝶です。でも特に今年はキアゲハの成虫や幼虫を目にする機会がすごく多いです。(Y)

2018年7月4日(水)
棚田のヒマワリ 2018

 中山間地保全事業で今年も棚田のヒマワリを育てることにしました。お盆の頃に満開になるように、去年より少し時期をずらして、6月14日に種まきをしました。棚田のヒマワリは今年で3年目。昨年も一昨年も夫婦2人で種まきをしましたが、今年は設立したばかりの「自然を守る会」から2人手伝ってくれて4人で作業(写真左)。農家の組合の方々が草刈りをしてくれたので、広い田んぼでの種まきも思ったより早く、楽しく終えることができました。写真右は昨日のヒマワリの状況です。少しばらつきはありますが、元気に育っています。ヒマワリの花が満開になって、たくさんの人に見に来てほしい。そして来年はもっと多くの人たちとヒマワリを育て、楽しむことができたらうれしいです。(Y)

2018年6月29日(金)
大山旅行

 6月21日から1泊で大山方面に行きました。大山には何度か登り大好きな山ですが、今回は暑い季節の犬連れなので、犬中心の休養の旅になりました。宿は「休暇村奥大山」。宿のすぐ前は鏡ヶ成(かがみがなる)と呼ばれるなだらかな土地で、芝生広場が広がっています。そこにいるのは私たちだけ、ほかにお客さんはいません。犬を放したら大喜びで走り回っています。とてもうれしい顔。犬も表情が豊かです。そばの高い木のてっぺん辺りでは、カラスが巣立ち間近の大きなヒナの餌やりに一生懸命。親が餌を持って帰るたびに大騒ぎをしていました。翌日は桝水高原方面へドライブ。途中、大山の険しい北壁が見えてきて、しばし車を降りて見入りました。帰りは蒜山に寄って、「塩釜の冷泉」でおいしい水を飲み、蒜山大根を買って帰りました。おいしい水と空気、そして豊かな自然。何度でも行きたくなる場所です。(Y)

2018年6月26日(火)
クサガメ

 昨年の5月の朝、ため池の堤防を田んぼの方に向かって歩く3匹のクサガメを見ました。いつもはため池にいるのですが、産卵のためでしょうか、毎年5月になると田んぼビオトープでよく見ます。今朝は田んぼからため池に向かっているクサガメに出会いました(写真左)。きっと産卵を終えてため池に戻ってきたのでしょう。ため池と田んぼの境にはイノシシ柵があります(写真右)。古い柵を新しい柵で補強した頑丈なものです。ため池から田んぼへはこれをくぐらないと行けません。田んぼや堤防で出会うたび、よくぞあのイノシシ柵をくぐり抜けたなと思います。
ところで、クサガメは2004年頃までは在来種とされていましたが、現在は江戸時代以降に朝鮮半島や中国から持ち込まれた可能性が高いとされ、ニホンイシガメとの交雑が問題視されているそうです。(外来種問題については「和亀保護の会」のサイトを参考にしました)(Y)

2018年6月24日(日)
野の花

 今は盛りを過ぎましたが、敷地内の北斜面に今年もササユリが美しく咲きました(写真左)。昨年はイノシシにひどく荒らされて大きな株の根っこをたくさん食べられたので、5輪以上の花をつけているようなものはありません。でもササの間でたくさんの株が1~3輪の花をつけました。イノシシに荒らされないために、また花茎が倒れないために、今後はササを完全に刈ってしまわないでササと一緒に育てようと思っています。右の写真はハナウド。こちらは草刈りをよくするようになって株が増えました。レースのような花がすごくきれいです。今の季節は、コオニユリ、ヤブカンゾウ、ノカンゾウの蕾が大きくなって出番を待っています。(Y)

2018年6月19日(火)
ヒナ誕生

 昨日、放棄田の草刈りをしていたら、ブッポウソウが頻繁に巣箱に出入りしていました。オスが巣箱の穴に止まって、メスに何やら渡してからUターンして飛び去る様子も見ることができました。5月初めに巣箱に来て1か月半ほど。待望のヒナが誕生したようです。オスはメスが抱卵中、私たちが田で作業している時は高い木のてっぺんあたりで、私たちがいない時は近くの電線でずっと巣箱の見張りをしていました。今日は私は黒米の苗を手で田植え、夫は休耕田を耕運機で耕していました。その間、プッポウソウも忙しそうでした。オスは小さなヒナを抱いているメスに食べ物を与えたり、ヒナに与える餌をメスに渡したりしているのではないかと思います。鳴き声を出さず、静かに行動していました。ヒナが大きくなったら、食欲旺盛なヒナのために2羽で餌探しと餌運びに飛び回ります。巣立ち前には親の運ぶ餌を待ちきれないヒナが巣箱から顔を出すことも。来月上旬頃には巣箱周辺はずいぶんと活気づいていることでしょう。その時を楽しみに、今はブッポウソウの子育てを静かに見守りたいと思います。写真左は草刈りをほぼ終えた休耕田。右はブッポウソウ巣箱の遠景。(Y)

2018年6月16日(土)
2種類のアカガエル

 4月17日の里やま日記で紹介したように、背中に1対の黒斑のあるオタマジャクシと黒斑のないのとを5匹ずつ別々の容器で飼育しました。それぞれ順調に成長し、後ろあしが出て、前あしが出て、尾はすごく長いもののすっかりカエルらしくなりました。水の外に出ている時間も長くなり、小昆虫などの生きた餌が必要になってきたので、写真を撮ってから元の田んぼビオトープに放しました。改めて写真で見ると、体表にぬめりがあり、カエルというよりまだ幼生という感じです。プラスチックの飼育容器の壁面を上がっていきます。このようなことができるのはアマガエルとシュレーゲルアオガエルだけだと思っていました。でもアカガエルも上陸したばかりの頃は壁面を上がれる? 私の中で「不思議」がまた1つ増えました。来年は餌にするためショウジョウバエを飼育して、完全にカエルになるまで育てたいと思います。左の写真は黒斑のあるオタマジャクシが、右は黒斑のないオタマジャクシが成長したものです。明らかに異なる特徴を持っているのがわかります、専門家の方に見ていただいたら、予想通り左はニホンアカガエル、右はヤマアカガエルで間違いないそうです。(Y)

2018年6月10日(日)
モニ1000里地

 私たちが管理している田とその周辺が、環境省のモニタリングサイト1000里地調査(以下、モニ1000里地)の一般調査地に登録されました。鳥類、チョウ類、植物相、カヤネズミ、アカガエル、中・大型哺乳類の6項目について調査を行います。鳥類、チョウ類、植物相はすでに調査を始めていますが、カヤネズミについても近々調査を始めようと準備しているところです。モニ1000とは、全国の約1000ヵ所にサイト(調査地)を設定し、さまざまな生態系を100年にわたってモニタリング調査するという息の長いプロジェクトです。モニ1000里地もその一環で、市民参加で里地里山の生態系調査を行い、その変化を早期に把握し、保全に役立てようというものです。一般の調査地は5年ごとに募集され、今年で11年目、私たちは11年目から15年目までを担当します。最終的な結果が出るのは90年後。結果を見届けることはできませんが、この壮大な事業に5年間だけでも関われるのはすごくうれしくて、やりがいを感じます。結果の出る90年後、里地里山の環境が今よりもっと良くなっていることを願いたいです。写真左は今年5月に見つけたカヤネズミの新巣。右は、ため池の堤防の上から見たカヤネズミの生息地。ススキ、カサスゲ、マコモが優占する草はらです。(Y)

2018年6月4日(月)
生き物のすぐそばにいると

 いつも水が溜まっている田(田んぼビオトープ)が4つあります。1週間ほど前、そのうちの1つの畦で作業をしているとき、「バシャッ」と音がしました。よく見ると、体長約30cmの子どものシマヘビがアカガエルのオタマジャクシを捕まえたところでした。おとなのシマヘビがカエルを捕食するのはよく見ますが、子どもはオタマジャクシも食べるのだと知りました。今、アカガエルのオタマジャクシが次々とカエルになっています。体長は約1cm(写真左)。これも小さなヘビの格好の獲物になっていると思われます。また別の田んぼビオトープでは、みんな孵化して殻だけになった卵を背中に背負っているオスのオオコオイムシを見ました(写真右)。孵化したら卵の殻はすぐに体から離れていくと思っていましたが、そうではないようです。自然は知らないことばかり。日々生き物のすぐそばにいると、彼らの普段着の姿に接し、いろんなことを教わります。(Y)

2018年5月28日(月)
中山間地保全事業ー冬の作業

 季節外れですが、中山間地保全事業の冬の作業について報告します。この地区でも10年以上前からイノシシの被害が大きくなり、一帯の棚田を囲むようにイノシシ柵が設置されていました。しかし、その柵も古くなり、長年補修もされなかったのでイノシシが田に入って大きな被害が出るようになりました。そこで、この冬に10人ほどで新しい柵の設置作業がが行われました。写真左は作業前の放棄田の上の斜面と古いイノシシ柵です。柵の中1mほどは夫と二人で何とか毎年草刈りをしていましたが、それ以上は手が付けられない荒れた状況でした。右は放棄田の草刈りと雑木の伐採をして、イノシシ柵を新しいワイヤーメッシュで補強したあとのものです。見事にきれいになりました。斜面はササユリなどの草花がたくさん咲きそうで、平らな部分はカヤネズミのいい生息場所になりそうです。管理する場所は増えるばかりですが、生物の生息場所の保全を少しずつやっていこうと思っています。生物が好きな人や里山保全に興味がある人など、一緒に活動してくれる人を探さねば…切実な思いです。(Y)

2018年5月18日(金)
第2回自然観察会

 5月11日、「〇(地域名)の自然を守る会」の2018年度第2回自然観察会を岡山県立森林公園で行いました。暑くも寒くもない絶好のお天気。美しい新緑の中を歩いていると心地よい風が吹き抜けていきます。足元にはリュウキンカ、チゴユリ、ユキザサ、エンレイソウ、フデリンドウ等の花々。木々にも花の蕾が膨らんでいます。渓流ではミソサザイ(鳥)の美声と、地中のどこからか響くタゴガエルの不思議な鳴き声が。森林公園はどの季節に来てもいい所だと改めて思いました。遠くにある豊かな自然を楽しみ、自分たちが住んでいる地域の自然の素晴らしさに気づく。そこから、ささやかでも地域の自然を守る活動につなげていきたいと思います。(Y)

2018年5月5日(土)
棚田が美しいのは

 4月の末に特徴のある鳴き声を聞いて、ブッポウソウが渡ってきたことに気づきました。ずるずると引き延ばしにしていたのですが、さすがにお尻に火がついて、ブッポウソウの巣箱掃除と点検を行いました。Fさんの田の土手に架けた巣箱は最初の年から毎年繁殖に利用されていたのですが、放棄田が増えて巣箱に行きつくのが大変になったので、思い切って取り外すことにしました。写真左は荒れた放棄田です。私たちが管理している田に架けた巣箱は今年で7年目。2羽のブッポウソウが出たり入ったり。1羽が離れた所から見張りをしていることも。今年は繁殖が期待できそうな気配です。写真右は私たちが管理している田です。農家の組合のお世話をされているKさんのブログにあった、「棚田が美しいのは人の営みがあったればこそ。人の汗がこの美しい景観を維持するのです。」という言葉が心に沁みました。(Y)

2018年5月4日(金)
山菜の天ぷら

 放棄田で草を焼こうと集めていると、クズの新芽がたくさん伸びているのに気がつきました。放っておくと蔓が巻き付いて大変なことになります。でも、新芽は天ぷらにすると食べられる。そこで新芽の柔らかい部分だけ摘んで、あとは根元から刈ることにしました。写真左はクズの新芽です。今日の晩ご飯は山菜の天ぷら(写真右)。左から時計回りで、クズ、コシアブラ、柿の若葉、フジの花、アシタバです。アシタバは近所の方に苗をいただいて庭に植えたもの。あとはすべて周辺で調達しました。ささやかな田舎のご馳走。おいしかったです。(Y)

2018年4月30日(月)
孵らなかった卵

 3月23日の日記にシジュウカラの巣箱への出入りを紹介しました。しばらくは繁殖活動が順調に進み、巣材を運ぶ姿も何度も見ることができ期待していたのですが、その後ぱったりと姿を見せなくなりました。しばらく様子を見ていましたが、やはり異変を感じ、巣箱を外して開けてみました。中はコケが敷き詰められ、直径4~5cmの窪み(産座)に獣毛や綿のような柔らかいものに包まれて9個の卵がありました(写真左)。1つを割ってみると内部はすでに溶けたようになっていました。また、昨年の4月25日の日記ではヤマガラが抱卵中であることを紹介しましたが、冬の間からずっと庭に居ついたモズにメスが襲われたようで、繁殖は成功しませんでした。巣箱の中にはシジュウカラと同じような産座に卵が7個残されていました(写真右)。なかなか難しいようです。でも、せっかく産んだ卵だから無事孵化してヒナが育ってほしい、巣立ちを見届けたいと強く思います。「運」ということもあるだろうけど、外敵が近づかないような環境整備、そして巣箱に注目し過ぎないで静かに見守ることが大切かな?(Y)

2018年4月27日(金)
カスミサンショウウオ

 去年8個あったカスミサンショウウオ(以下カスミ)の卵のう(写真右)、今年は水路で1つ見つけただけでした。一昨日、畦の補修をしていたら、アカガエルのオタマジャクシ(以下オタマ)と一緒に元気に泳いでいるカスミの幼生(写真左)を10匹ほどを見つけました。オタマは体全体を使う賑やかな泳ぎ。カスミは静止していることが多いですが、静かに素早く移動します。去年は田んぼビオトープの水が干上がって、オタマやカスミの幼生をたくさん日干しにしてしまいましたが、今年はたっぷり水があります。卵のうは1つしか見つけられなかったけれど、今年も田んぼビオトープで育っていたことがわかり、すごくうれしい気持ちになりました。幼生は体長3cmほど。外えらがとてもかわいいです。このまま水が干上がることなく、無事成長してほしい。変化していくカスミの外えらはどうなるのだろう。私の好奇心は膨らむばかりです。※カスミは絶滅危惧種に指定されています。(Y)

2018年4月26日(木)
安全な住処

 午前中、家の南側にあるコナラの切り株にできた隙間からアマガエルが顔を出していました。まるで日向ぼっこをしているよう。何とも言えず可愛くて、可笑しかったです。午後になって見に行ったら、カエルは奥の方に移動。今度は暑さ除け、かな? 隙間は思ったより広そうです。ここならヘビも大丈夫! 夕方出勤して、満腹になって朝帰宅。昼はのんびり寝て過ごす。快適で安全な住処を見つけたものです。(Y)

2018年4月17日(火)
アカガエルのオタマジャクシ

 当地には、ニホンアカガエルとヤマアカガエルの2種のアカガエルが生息しています。常時水のある4つの田んぼビオトープで、今年は約350個の卵塊を数えました。周辺の田の水たまりに産卵されたものを合わせると約400個です。ところで、産んで間もない新鮮な卵塊なら、手で掬ったときの様子で2種を区別できるそうで、毎年やってみるのですが、どうもよくわかりません。次に2種を区別できるのはオタマジャクシになってから。ニホンアカガエルのオタマジャクシの背中には一対の黒斑があり(写真左)、ヤマアカガエルにはありません(写真右)。しかし、個体差があって確実に2種を区別できるわけではないとか。そんなわけで、黒斑のあるものとないものとを別々に飼育してカエルになるまで育ててみようと思います。結果は6月頃にわかるでしょう。お楽しみに!(Y)

2018年4月12日(木)
「自然を守る会」設立総会

 4月8日に「〇(地域名)の自然を守る会」の正式発足総会を自宅で行いました。まずはじめに田んぼ周辺で自然観察会(写真左)。スミレがたくさん咲いていて、それぞれよく似ていますが、いろんな種類があることがわかりました。スミレ、タチツボスミレ、ニオイタチツボスミレ、アリアケスミレ、シハイスミレなど。そのほかにも草刈りで環境が良くなったせいか、ハナウド、ツルボなどの草花が増えました。これらはまだ葉が出たばかりですが、花の季節が楽しみです。田んぼビオトープでは、アカガエルのオタマジャクシが元気に泳いでいました。楽しかった観察会のあと、部屋に入って総会です。役員選任や会則の確認など、和やかな雰囲気の中で総会を終えることができました。総会のあと、山野草に詳しい会員さんの案内でイチリンソウ(写真右)、ヤマルリソウ、ユキワリイチゲなどの群生地へ。地域の自然の豊かさに改めて触れることができました。地域の自然を楽しみ、自然の素晴らしさを伝えたい。そして自然保護への活動につなげていきたいと思います。4月8日、その第一歩を踏み出すことができました。(Y)

2018年4月7日(土)
巣を巡る闘い

 午前中外出していて帰宅したら、雑木林のあたりが何やら騒がしい。よく見るとアカゲラがコゲラの巣のある枯れ木に止まって離れません。巣穴を横取りしようとしているようです。どうみてもアカゲラの巣には小さすぎるのに。コゲラがせっかく作った巣を放棄したらどうしようと心配しましたが、コゲラも負けていません。果敢に体の大きなアカゲラに向かっていきます。手に汗握る闘い。両者の姿が見えなくなってしばらくの静けさのあと、メスのコゲラが巣に戻ってきました。どうやらコゲラの気迫に負けてアカゲラは退散したようです。今年は去年のようにモズが庭に居つくということもないし、カラスも来ないので安心していましたが…。それにしても、キツツキの世界も住宅難。アカゲラが巣にできるような大きな枯れ木がどこかにないものかと、ちょっと気の毒になりました。(写真左はコゲラ、右はアカゲラ。どちらも以前のものです)(Y)

2018年4月4日(水)
コゲラ

 コゲラが雑木林の枯れ木に巣穴を掘り始めて今日で14日目。昨日で巣穴を掘る作業はほとんど終わったようで、今は木屑を嘴でくわえては巣の外に放り出しています。初めのうちは巣穴掘りはオスの仕事だろうと思っていましたが、観察するうちに、いくらなんでもオスだけでは大変すぎると思うようになりました。そしてある日、もう1羽のコゲラが来て交代するのを目撃しました。オスとメスが交代で巣作りをしていたのです。居間の枯れ木が見える場所にフィールドスコープを設置しました。フィールドスコープを覗くと、メスが時々巣の中から顔を出して木屑を出しているのが見えます。巣の中からコツコツという音がすることもあります。仕上げの内装工事中といったところでしょうか。日本最大のキツツキであるクマゲラは、1日で巣を完成させるそうです。コゲラは日本で一番小さなキツツキで、スズメほどの大きさです。体は小さくても細くて鋭い嘴をもっています。コツコツと長い時間をかけた巣作りも完成間近。産卵、抱卵、子育て、そして無事にヒナが巣立ちするまで静かに見守りたいと思います。(Y)

2018年3月30日(金)
続・角ぐむ

 今日も休耕田で刈草集めの作業です。その時ふと、ススキやマコモの芽生えを見たことがないなと思いました。身近な植物なのに…。この田では、いつも水が溜まっているような所にはマコモ、少し湿気た所にはカサスゲ、乾燥した所にはススキが群落を作っています。ススキとマコモの芽生えを見たいと思って注意しながら作業をしていると、芽生えはここにもあそこにもたくさん見つかりました。写真左は芽生えたばかりの角ぐむススキ、右はマコモです。マコモは高さ約3cm、太さは1mmほどしかありません。大きな株になるススキやマコモの芽生えがこんなに小さいとは! 身近にあるものでも見ようとしなければ見えない。自然観察の面白さです。(Y)

2018年3月28日(水)
角ぐむ

 アシ(ヨシ)、オギ、ススキ、マコモ、カサスゲなどが角のような芽を出しかけている状態を「角(つの)ぐむ」というのだそうです。「早春賦」の2番の歌詞の中に出てきます。「氷解け去り葦(あし)は角ぐむ さては時ぞと思うあやにく 今日もきのうも雪の空 今日もきのうも雪の空」。大好きな唱歌ですが、意味もわからずに口ずさんでいました。休耕田で刈草を集めている時にふと思い立って「角ぐむ」カサスゲを探しました。大きく成長し始めた芽の中で、1つだけ芽生えて間もないものを見つけました(写真左)。そばには冬眠から目覚めたばかりのアマガエルが(写真右)。(Y)

2018年3月23日(金)
季節は春へ

 3月16日から19日まで、長女家族に会いに東京に行っていました。さて、しばらく家を空けて帰宅したら、全く鳥の姿が見えません。翌日、残っていた餌を撒いたら、数はうんと減りましたが、イカル、カシラダカ、アオジ、ミヤマホオジロ、シロハラ、キジバト、ヒヨドリが姿を見せてくれました。帰宅した19日には見ることのできたジョウビタキはすでに北に旅立ったようです。庭にやってくる鳥の数も日に日に少なくなっています。北帰行や他に魅力的な食べ物を見つけたりして、それぞれ旅立ったのでしょう。今日は静かになった庭に早速シジュウカラのカップルがやって来て、ヤマザクラに架けた巣箱(写真右)に頻繁に出入りしていました。また、コゲラは雑木林の中にある枯れ木の同じところを長時間コツコツと叩いていました(写真左)。どうやら巣穴を掘っているようです。このところ冷たい雨が降り続いていましたが、今日は風は冷たかったものの久しぶりの明るい陽射し。行きつ戻りつしながら季節は春へ。(Y)

2018年3月21日(水)
まなざし

 2月25日、ホームページにリンクさせてもらっているワイルドライフアート作家、谷上裕二さんの個展に行ってきました。会場はあべのハルカス11Fの美術画廊。谷上さんの個展もあべのハルカスも初めてで、ワクワクドキドキしながら行きました。会場にはたくさんの人、人! 出品された42点の作品は、鳥類を中心に生き物の一瞬の表情、しぐさなど自然の中で一生懸命に生きる姿を生き生きと描いたもの。絵から鳥たちが飛び出してきそうな、何かを語りかけてきそうな、作家さんの生き物への温かい眼差しが感じられる素晴らしい作品ばかりでした。谷上さんの絵は写真のような絵とよく言われます。確かに羽根1枚1枚まで実に精細なのだけど、対象物が浮き立つようでスッと引き込まれてしまう不思議な感覚。写真では味わえない世界でした。ヤマガラを正面から描いた絵の前に来た時、こちらを優しく見つめるような2つのつぶらな瞳に強く魅せられました。そして生まれて初めて絵を買いました。絵につけられていた題は「まなざし」です。(Y) 

2018年3月12日(月)
巣箱架け

 自宅敷地内には雑木林があり、3つ巣箱を架けています。そのうちの1つは寒い日のねぐらとしてメスのシジュウカラが使っていて、そのまま繁殖にも使われるようです。もう1つの巣箱も別のシジュウカラのカップルが気に入ったのか、毎日見に来て中を覗いたりしています。ひとしきり見たらバードバスで水浴びというのが日課のようです。鳥たちも住宅難。毎年この季節になると巣箱を巡っての争いが絶えません。このあたりには他にも雑木林が広がっているので、カラ類が好みそうな場所に新しく作った巣箱を架けました(写真左)。巣箱架けを手伝いながらふと見ると、足元に大きなつぼみをつけたシュンランが(写真右)。暖かい春が近いことを思わせてくれました。新しい巣箱にはヤマガラが入らないかな~。(Y)

2018年3月10日(土)
カエルがたくさんいるということは

 3月1日の暖かい雨のあと、5日、8日、9日と雨が降りました。雨が降った翌日に田んぼビオトープに行くたびにアカガエルの卵塊が増えて、今日は348卵塊になっていました。産卵の季節もそろそろ終わりかなと思います。さて、卵塊が348個あるということは、メスのアカガエル348匹がここで産卵したということ。カエルがたくさんいるということは、カエルの餌となる昆虫やカエルを捕食するヘビや鳥などの生物がたくさんいるということ。そして、それぞれの生物が好む湿地や雑木林、ため池などさまざまな環境があるということです。命あふれる当地の豊かな自然を守り、未来につなげたいです。写真左は水中に産卵されたニホンアカガエルの卵塊(2月撮影)、右はニホンアカガエル成体(11月撮影)(Y)

2018年3月2日(金)
アカガエルの産卵が始まりました

 この冬は、最低気温が-7~-8℃まで下がった日が数日、最高気温が氷点下の真冬日も2度あり、雪もよく降りました。さて、例年なら2月中旬に暖かい雨が降る夜があって、それをきっかけにアカガエル類の産卵が始まるのですが、この2月は全く雨が降らず厳寒の日が続きました。2月下旬になっても産卵を確認できず心配していましたが、前夜に少し寒気が緩んだ2月28日、田んぼビオトープで卵塊を1つ見つけました。そして3月1日の夜は春の嵐でしたが待望の暖かい雨。今朝、ワクワクしながら田んぼビオトープを見に行ったら多数の卵塊!数えたら219個ありました。1匹のメスが1卵塊産むので、200匹以上のメスが昨夜産卵したことになります。卵塊を眺めながら、今年は適度に雨も降って、卵やオタマジャクシが干からびることなく成長するようにと願いました。(Y)

2018年2月26日(月)
コロバン体操

 当地では、年齢の上の人のことを「年の大きい人」と言います。「年を取る」とは言いません。ところで、私は最近よくこけるので、年が大きくなっても元気でいたいと公民館の「コロバン体操」に参加することにしました。参加者は一人ずつカエルの形をした竹製のカスタネット(写真左)をいただきます。これは、お世話してくださる方のご主人が作られたものです。なんでカエルかというと、体操に行って無事カエルの意味が込められているそうです。さて、コロバン体操について。まずはじめに血圧と体重測定。それから、みんなで「どんぐりころころ」の歌に合わせてカスタネットをたたきます。「どんぐりころころ」が5番まであることを初めて知りました。歌が終わる頃には私のテンションも上がっています。いよいよ体操。仰向けに寝て腹式呼吸。10を数えながら左右交互に足を引き寄せたり、体をひねったり。腹筋運動やストレッチも。最後は深呼吸で終わります。体を動かした後は「頭の体操」です。ぬり絵、図形、折り紙(写真右)など。これが一ひねりも二ひねりもしてあって、よく頭を使います。時には「ババ抜き」、「百人一首」も。合間のティータイムとおしゃべりもあって、帰る頃には心も体もホカホカです。(Y)

2018年2月16日(金)
鳥情報

 昨年の10月頃から冬鳥の姿が見られるようになりました。初めはジョウビタキ。しばらく縄張り争いをしていましたが、決着がついてオスが自宅周辺を、メスが田の入口あたりを縄張りと決めました。他の鳥では、ツグミやシロハラなど。ホオジロ科では特にカシラダカのことが気になっていました。一昨年の12月に国際自然保護連合が絶滅の危険度を絶滅危惧Ⅱ類にランクアップしたからです。でもホオジロやミヤマホオジロ、アオジは姿を見たものの、カシラダカは確認できず心配でした。年が明けて、1月下旬には最低気温-7~8℃、最高気温が氷点下の日もあるというような厳しい寒さとなりました。そこで鳥たちの冬越し援助のため食料援助を始めました。餌は市販のまき餌と昨年採れたヒマワリのタネ。それらを庭と休耕田に撒きました。休耕田はなかなか気づいてくれませんが、庭にはたくさんの鳥がやってきます。双眼鏡で見ていると20羽前後のカシラダカも! 昨年は3羽しか来なかったのです。今年は他の場所でもよく見かけます。カシラダカの数が回復してきているのであれば嬉しいのですが。写真左はジョウビタキのオス、右はシロハラのオス。(Y) 

2018年2月7日(水)
オオタカの狩り

 古い小屋を解体したので薪になりそうな廃材を取りに来ないか、と知人から電話がありました。行ってみると、太い梁材のような、よく乾いて腐れもない良いのがかなりありました。軽トラの荷台に運んでいる時、足元に鳥の羽根が散乱しているのに気づきました(写真左)。この羽根はアオバト、襲ったのはおそらくオオタカでしょう。オオタカは、写真右の斜面にアオバトを追い詰めて仕留めたものと思われます。最低気温が連日氷点下5度くらいになる厳しい寒さの中で、鳥たちは食べることに必死です.(Y)

2018年2月3日(土)
巣箱作り

 夫が依頼を受けて巣箱を作りました。小鳥用ではなく、アオバズク用のが2つとフクロウ用のが1つ。アオバズク用(写真左)は幅・奥行き25cm、高さ50cm、フクロウ用(写真右)は幅・奥行き36cm、高さ75cm。軽い杉板を使っていますが、それでもフクロウ用は10㎏近くあります。庭に張ったタープの下で作業をしていましたが、とても寒いし雪が積もったりして難渋しているようでした。でもようやく完成して昨日、設置担当の人に渡すことができました。設置予定の2月下旬に間に合いました。初夏、アオバズクやフクロウがこの巣箱で子育てをしている…想像するだけでワクワクします。(Y)

2018年1月22日(月)
最後の追い込み その1

 昨年の11月末までに終えたかった田んぼビオトープの水草除去。今もまだ進行中で最後の追い込みといったところです。2月にはアカガエルやカスミサンショウウオの産卵が始まるので、作業は1月末がタイムリミット。でも作業は暖かい日の日中と決めています。水草除去をしていると、よく冬眠中の生物が出てきます。心の中で謝りながら泥の中や枯草の下に放してやるのですが、そんな時、寒いと生物は動けなくなって凍死してしまいます。暖かい日の日中なら生物にとってダメージが少ないだろうと。左の写真は作業中に出てきたニホンアカガエル。お腹が卵で大きく膨らんでいます。右はオオコオイムシです。続きはその2へ。(Y)

2018年1月22日(月)
最後の追い込み その2

 左の写真は4つの田んぼビオトープ。最初に作ったのは満水ですが、あとの3つは毎年の産卵の状況を考えて部分的に水面を広げました。作り始めた順に番号をつけて、左手前は田んぼビオトープ2、その右が1、1の奥が3、3の下が4です。田んぼビオトープ2はアカガエルのほかにカスミサンショウウオが産卵します。田んぼビオトープ3は、少しですがお米を作る予定です。田んぼビオトープ4は以前、ヘイケボタルの餌となるモノアラガイがたくさんいましたし、アカガエルやトノサマガエルもたくさん産卵しました。今季は以前と違い、かなり広範囲に水を溜めることができました。オタマジャクシやカスミサンショウウオの幼生が干上がることなく、無事成体になるように見守りたいと思います。右の写真は田んぼビオトープ4です。奥に新しい畦を作り、多様な環境を作るために所々草を残しました。。今季水を溜めるのはここまで。畦の向こう側は来季以降に整備します。(Y)

2018年1月17日(水)
羽根の散乱 その1
年末、上の池に隣接する田の畦に鳥の羽根が散乱しているのを見つけました。左の写真は、その畦から上の池を撮ったものです。畦を少し行った所に羽根が散乱していました。かなり大きな鳥。緑色が目立ったので、初めはコガモだと思いました。帰宅して調べたら、コガモの緑色の羽根は「翼鏡」と呼ばれる三列風切羽根。拾ってきたのは風切羽根ではなく、体羽と呼ばれるものです。(その2へ続く)(Y)
2018年1月17日(水)
羽根の散乱 その2

 翌日、もう一度確認に行ったら、昨日とは違う雨覆羽根と思われるものが1枚と、3つにちぎれた尾羽を見つけました。襲われたのはコガモではなく、オスのキジでした。他の痕跡はいくら探しても見つかりませんでした。オスのキジは気性が荒く、ケヅメと呼ばれる鋭い突起をもった脚や強いくちばし。元気であれば簡単に襲われるとは思えません。かなり弱っていたのでしょうか。襲ったのはオオタカなどの猛禽類ではなくほ乳類だと思います。生と死の現場に立ち会う貴重な体験の日々です。(Y)

2018年1月11日(木)
ため池

 自宅の近くには割と大きなため池が2つあります。近い方の池を下の池、少し離れた棚田の上にあるのを上の池と呼んでいます。この2つのため池をたくさんの生物が利用しています。クサガメ、フナ、メダカ、ギンヤンマキトンボチョウトンボ、カルガモ、コガモ、カワウ、アオサギ、カワセミ、水生昆虫等々。数年前には、ペアのオシドリが渡りの途中にしばらく滞在しました。岸辺のマコモ群落には毎年カヤネズミの巣がいくつか見つかります。ため池も里山の大切な環境です。ところで、地元の方が10年ほど前に下の池で巨大なウナギを捕まえたのだそうです。恐る恐る食べたら大きすぎておいしくなかったとか。それにしても、標高300mにあるため池にウナギがいたなんて! 自然は謎に満ち満ちています。(Y)

2017年12月30日(土)
タヌキとアナグマ

 左の写真は、5月に田んぼビオトープの水が干上がった時に見つけたタヌキの足跡。右は11月末に水草除去をしている時、田んぼビオトープの畦で見つけたアナグマ(正式にはニホンアナグマ)の足跡。イヌ科のタヌキとイタチ科のアナグマの足跡の違いがわかるでしょうか。10年ほど前には昼間でもよく姿を見ることができたタヌキとアナグマですが、最近はほとんど見ることができません。でも、湿気た地面に付いた足跡を見ると、数は少なくなっても今もどこかで生きていることがわかり嬉しくなります。増えるのはイノシシばかり。微妙な生物のバランスが崩れてきているようです。タヌキやアナグマの数が以前のように増えてほしいです。(Y)

2017年12月22日(金)
冬の作業とモズのはやにえ

 コナラの木を倒したが要らないか?と近所の方から電話がありました。我が家は薪ストーブを使っているので、時々そういうありがたい連絡をもらいます。コナラの木はいい薪になるので、早速いただきに行きました。伐採した場所は急な斜面。太い部分は夫がチェンソーで玉切りし、ロープで引き上げました。私は細い枝などをノコギリで切っていましたが、その時、枝先に何かが付いているのに気づきました。よく見ると昆虫のカマドウマ。久しぶりに見つけたモズのはやにえです(写真左)。作業の手を休めてしばし、食う食われるの世界、凄まじい命のやり取りを想像しました。写真右は以前に撮ったメスのモズ。(Y)

2017年12月20日(水)
水の濁りとカルガモ

 20日ほど前から田んぼビオトープの水が毎日濁っていることに気が付き、なぜだろうと疑問に思っていました。ある日の夕方、夫が薄暗くなった田んぼビオトープから14、5羽のカルガモが飛び立つのを見たそうです。2、3日後、私は田んぼビオトープの水面に浮かぶたくさんのカルガモの羽根を見つけました(写真右)。どうやら水の濁りの原因は、カルガモが採食のために動き回ったり泥の中を探ったりするためのようです。この場所では去年の冬、10羽ほどのコガモが越冬しました。今年も待っていたのですが、今年はカルガモ。カルガモは大食漢だそうです。果たして、田んぼビオトープの水生昆虫たちは無事に冬を越せるでしょうか。ちょっと心配になってきました。左の写真は、現在の満水の田んぼビオトープ。手前の大きな水たまりと左奥の方では、新たに2枚の田に水を溜めるための準備作業をしています。水のある環境づくりは、少しずつですが確実に進んでいます。(Y)

2017年12月15日(金)
保育園廃園問題

 東京都H市に住む孫が通っている公立保育園が廃園問題で揺れています。平成31年0歳児の募集を停止し、在園児の卒園をもって廃園とする計画。これを皮切りに市内の全公立保育園が廃園にされる予定です。孫の母親である長女から保育園の様子を聞くたびに、私が7歳までいた大阪市内での昭和30年代の生活を思い出します。自宅の1階が仕事場と、ちゃぶ台1つの小さな台所。2階の一部屋で一家5人が暮らしていました。家を出るとすぐに路地が広がっていて、そこは子ども天国。ビー玉、メンコ、べったん、陣取り、電車ごっこ、胴馬、お姫様ごっこ等々。一日中飽きることなく遊んでいました。私は「ごまめ」といって、鬼ごっこで捕まっても鬼にならないなど、遊びの中でどんなに失敗しても許される存在。頼もしくて優しい年上のお兄さん、お姉さんは憧れでした。その後郊外の団地に引っ越し、私は憧れのお姉さんになることなく、鍵っ子になりました。とても悲しかったことを覚えています。さて、今では皆無と思われる異なった年齢の子どもたちの集団が保育園にはあります。そういう集団の中では遊びを通して社会性や思いやり、自己肯定感など、人間にとって大切なことを自然に学びます。また、お父さんが子どもの問題や地域のお祭りなどに深く関わっていることに驚きました。保育園は地域をつなげるとともに、親も子も成長する場です。子どもたちは将来の国や地域を支える人材。それぞれの個性を生かして成長してほしい。子どもたちの健全な成長のために、どうか税金を有効に使ってほしいと思います。保育士さんの待遇改善を行うこと。今ある公立保育園を廃園にすることなく、質の高い保育園を増やして待機児童問題を解消すること。H市の公立保育園存続プロジェクトのポスターには「保育園はハコモノじゃないよタカラモノ」と。幼い頃の思い出が宝物になりますように。孫の通う保育園の存続を祈ります。(写真は保育園の運動会)(Y)

2017年12月6日(水)
冬は突然に

 今朝の気温、-3℃。地面には霜が降り、ため池の水はシャーベット状の氷になっていました。バードバスの水は一週間前には薄い氷が張っていたのに、今日は氷の厚さが2cm以上。長くて暑い夏、台風の襲来や冷たい長雨の10月。気がつけば真冬です。今年の秋は一体どこへ行ってしまったのでしょう。(Y)

2017年11月30日(木)
水草除去と水生昆虫

 11月も終わり近くになって、ようやく風のない暖かい日が続いてくれました。こんな日は草焼きや水草除去、草刈りなどいろんな作業ができます。大変なのだけど、とてもうれしい日でもあります。今日は、田んぼビオトープでマコモやガマなどの水草除去をしました。暖かいので水の中の水生昆虫たちも活発で、ズブズブと入っていく私の長靴もうまくよけてくれるので、安心して作業ができます。作業中に、久しぶりにミズカマキリ(写真左)と出会いました。一年中姿を見ることのできるマツモムシ(写真右)や小型のゲンゴロウもたくさんいます。ミズカマキリもマツモムシもゲンゴロウも肉食昆虫。田んぼビオトープには彼らの餌となる生物がたくさんいる証拠です。今は来春のアカガエルやカスミサンショウウオの産卵に向けて、あと2枚の田で水がたまるようにあれこれ試行錯誤をしています。(Y)

2017年11月28日(火)
ヒメヤママユとウスタビガ

 ひと月ほど前のことです。飼い犬と遊んでいたら、そばのケヤキの根元で落ち葉が動いているのが見えました。何か少し大きいものがいる! 近づいてみると大型のガ、ヒメヤママユです(写真左)。羽化直後のようで、頼りない感じで翅をバタバタさせ、よろよろしています。羽化途中に繭から落ちたのだろうと思ってケヤキを探しても繭は見当たりません。用事で家の中に入って1時間後にケヤキの根元に行きましたが、もうヒメヤママユの姿はありませんでした。きっと体もしっかりして、無事どこかに飛んで行ったのでしょう。先日は近所の方が、珍しいガがいたと我が家に持ってきてくれました(写真右)。夫がウスタビガだと教えてくれました。ヒメヤママユもウスタビガも自宅周辺で見ることは稀です。そういえば、今年はヤママユを見ることができませんでした。同じ仲間のクスサンばかり増えています。10月の冷たい長雨の影響か? それとも環境が悪化しているのだろうか。今、私たちにできることは? 少しでも環境整備を進めて、来年はヒメヤママユ、ウスタビガ、ヤママユとたくさん出会いたいと思います。(Y)

2017年11月22日(水)
唐箕 その2

 この唐箕は、漏斗下部の隙間の幅を変えることができ、閉じることもできます。まず閉じたままゴミの混じったヒマワリのタネを入れます。そしてハンドルをおよそ1分間に90回のペースで回して風を起こし、漏斗の隙間を少し開きます。すると、下に落ちて風で飛ばされ、充実して重いタネは正面右側の選別口から、充実が悪く軽いタネは左側の選別口から出てきます(写真左)。そして、ゴミや中身のないタネは左側面の選別口から飛び出します。たった1回風選しただけでゴミをほとんど除くことができました。2回風選するとより完璧です(写真右)。以前お米を作った時に、扇風機を使って手製の唐箕もどきを作ってみたけど上手くいきませんでした。今回、本物の唐箕の威力は感動ものでした。もっと唐箕を使いたい。次はゴマ。ゴマは割と簡単に栽培でき、脱穀も簡単。でも粒が小さいのでゴミと分けるのに大苦戦。1年でゴマは諦めました。でも来年は唐箕の力を借りてゴマ作りに再挑戦してみようかな。(Y)

2017年11月22日(水)
唐箕 その1

 ヒマワリのタネ外しを3分の2以上終えたので、田のオーナーさんから唐箕(とうみ)をお借りしました。唐箕は今でも一部のホームセンターで売っていますがすべて金属製。今回借りたのは、民俗資料館などでよく見る木製で、戦後の昭和20年代中頃に愛媛県の会社で作られたもののようですから、70年近くも前のものです。ではまず、唐箕の説明から。唐箕は、風の力でさまざまなものを選別できる農具です。構造は、左の写真で上に乗っているのが漏斗(ろうと)、円筒形の部分が起風胴(きふうどう)、この中には木製の羽根板があり、それを回す鉄製のハンドルが外に出ています。その左の四角形の部分が選別風胴、そして手前下部に2つと左側面に1つの選別口があります。唐箕は江戸時代に中国から伝わったということです。当初はすべて木でできていて、ハンドルを1回まわすと羽根車も1回まわるという単純なものだったようです。今回借りたのは歯車が使ってあり、ハンドルを1回まわすと羽根車は4回まわります。「最高名誉 優勝旗 金杯 連続受領」、「昭和廿六年度発明賞受領」の文字も本体に書かれています(写真右)。シンプルな構造ですが、細かな工夫も見られます。きっと性能がよくて故障も少なかったのでしょう。すっかり唐箕の魅力にはまってしまいました。では、次回は実際に唐箕を使ってのヒマワリのタネの風選をご紹介します。(Y)

2017年11月16日(木)
衝突死

 11月9日の朝、離れのガラス戸の下でメスのミヤマホオジロが死んでいました。衝突死です。ガラス戸に小さな羽根が付いていました。オオタカなどの天敵に食べられるのは仕方ないけれど、人間の不注意で死なせてしまうと、後悔して何とも言えない気持ちになります。改めてガラス戸や窓ガラスを眺めると、外の樹々が写ってまるでガラスの向こうに林があるように見えます。林に行こうと思ってガラスに衝突してしまうのです。大きな窓ガラスやガラス戸は、鳥にとって凶器になります。去年の冬は衝突死が全く無かったので、油断していました。早速、古くなったレースのカーテンをガラスの前に吊り下げて応急措置。これ以上の犠牲が出ませんように…。(Y)

2017年11月14日(火)
柿酢

 近所の方から、台風や大雨で傷ついた柿がたくさんあるから取りに来ないかと電話があり、早速いただきに伺いました。柿は本当にたくさん! 甘柿で、柔らかくなっているものも多いです。さてどうするか。柿を無駄にしたくないときには柿酢作りです! 8年ぶりです。まず大きなカメを洗って乾かしたものを用意します(水気が残っているとカビが出ます)。柿は、表面に発酵に必要な酵母菌がついているので、洗わないで汚れだけをふき取ります。ヘタと黒くなった部分を取り除いて、カメに入れていきます。柿が固いときは包丁で、柔らかいときは手でヘタを取ります。すべて入れ終わったら、ふきんを被せて紐でくくっておきます。毎日、乾いた木ベラなどでかき混ぜると数日で発酵が始まり、泡が出てきて酢の匂いがしてきます(写真左)。さらに毎日かき混ぜていると固形物がなくなり、3か月以上経つと完成。ざるなどで濾してビンに入れます。市販の酢が入っていたビンを使うと、洗ったり干したりする手間がいりません。まだ発酵しているかもしれないので、ビンから気体が出ていけるようにフタは軽くしめておくこと。すぐに使えますが、長く置くほどまろやかに、おいしくなります。夏は冷蔵庫に入れた方が安心です。写真右は2009年に仕込んだ柿酢です。(Y)

2017年11月10日(金)
里山の宝物 その2

 前回に引き続き、文化祭出品作品を紹介します。カヤネズミの生活を表現した「ジオラマ」です。カヤネズミの体は、自己流ですが、羊毛フェルトで作りました。ススキ株に作られた球状巣とカヤネズミの親子です。文化祭には町長さんや教育長さん、地元の議員さんも来られると聞いたので、作品を通じて、開発だけではない、地域の自然の素晴らしさやその自然を生かすことの大切さを伝えたいと思いました。少しでもそれができたらうれしいです。(Y)

2017年11月10日(金)
里山の宝物 その1

 11月3日~5日、地域の文化祭がありました。近所の方に誘われて、私たちもいくつか作品を出品しました。「里山の宝物」をテーマに、私は以前に作ったトナカイ親子や蔓細工(写真左)、コブナグサで染めた首巻やカヤネズミの生活を表現したジオラマ、「棚田のヒマワリ」の写真などを出品しました。夫の出品は身近で撮った蝶の写真です(写真右)。ツマキチョウ、スジボソヤマキチョウ、ジャコウアゲハなど10種類。四つ切サイズで展示すると迫力がありました。改めて身近にたくさんの美しい蝶がいることに思いが至りました。次回にも作品を紹介します。(Y)

2017年11月6日(月)
カマキリの産卵

 お腹の大きなメスのカマキリを観察していると、産卵前の1週間(長いときは10日以上)何も食べなくなり、ほとんど動かずに過ごすようです。このことは、周辺に多くいるオオカマキリハラビロカマキリコカマキリに共通しています。今朝の気温は3℃。朝晩冷え込むようになって、産卵するまでに命を落とすものもたくさんいます。今日は産卵中のオオカマキリを見ました。産卵を終えると、何度も翅を持ち上げています。この行動は一体何のためでしょう。産んだばかりの卵鞘の安全を確かめているようにも見えるし、大仕事を終えた自身の体の調子を整えているようにも見えます。ところで、オオカマキリの卵鞘には200個ほどの卵が入っています。自然下において1つの卵鞘から孵化した幼虫のうち、無事に成虫にまで成長できるのは2~3匹とも言われています。卵を食べる天敵も多く、そのためか卵鞘は一か所だけではなく、各所に何個かに分けて産むそうです。私の目の前でオオカマキリが長い時間をかけて産んだ卵鞘。来年孵化するまで大切に見守ってやりたいと思います。(写真左は古い簾に卵鞘を産み付けているオオカマキリ。右は産卵前の動かないハラビロカマキリ)(Y)

2017年11月4日(土)
バードバス

 去年、野鳥の会のカタログを見て、「来待石(きまちいし)のバードバス」を購入しました。「来待石」というのは「鳥が来るのを待つ」という意味の、野鳥の会のネーミングだと思っていました。でも、去年の秋に「島根県立三瓶自然館サヒメル」に行ったとき、岩石のコーナーで「来待石」という名前の石が目に入りました。「来待石」が実際にあるということをこのとき初めて知りました。この石は島根県の「県の石」に指定されているのだそうです。来待石のバードバスは、プラスチックや陶器で出来たものと違って表面がざらざらしています。足元が安定するのか、夏には今までになくたくさんの鳥たちが、入れ替わり立ち替わり水浴びにやってきました。また、昆虫が頻繁に吸水にやってきましたし、水に溺れて死ぬ昆虫もいなくなりました。広さもあるので、ヤマガラが巣立ったばかりのヒナを連れて4羽で水浴び。冬鳥のアトリの水浴びは芋の子を洗うよう。バードバスに入りきれない鳥たちは、縁で順番待ちをしています。たくさんの鳥や昆虫に利用されているバードバス。ちょっと高価だったので迷ったのですが、思い切って買ってよかったです。(写真左は水浴びをするヤマガラ、右はアトリ)(Y)

2017年10月26日(木)
コブナグサ

 コブナグサ(写真左)が敷地内にはびこっています。9月10日の観察会の準備をする中で、コブナグサが黄八丈の黄色を染め出す染料だと知って、生地を染めてみようと思いました。どうせならすぐに使える実用的なものにしたい。すぐに思い出したのは今愛用している首巻のこと。たまたま行った店で優しいピンク色の首巻が目に留まりました。よく見ると、2年前長女が出産でこちらに来ていた時に縫っていたオムツと同じで、ドビー織の生地の手作り品。それに染色したものであることに気付きました。これなら私にもできそう。綿100%で2000円以上もしていたので高いと思いましたが、その首巻が気に入ったのと、いつか自分で染色してみるときの参考にしたかったので思い切って購入したのです。そして今年コブナグサと出会いました。ドビー織のオムツの生地を買って、針でチクチク縫って、染めてアルミ媒染すると、落ち着いた黄色の首巻ができました(写真右)。材料費は200円くらいです。コブナグサ。里山の宝物をまた一つ見つけました。(Y)

2017年10月21日(土)
中山間地保全作業

 昨日は中山間地保全作業で11人が集まって、朝8時から4時間、休耕田と周辺の草刈りをしました。中山間地とは?  農水省のHPから引用すると、「中山間地とは、平野の外縁部から山間地を指します。山地の多い日本では、このような中山間地が国土面積の約7割を占めています。この中山間地での農業は、全国の耕地面積の約4割、総農家数の約4割を占めるなど、日本の農業の中で重要な位置を占めています。中山間地は流域の上流部に位置することから、中山間地の農業・農村が持つ水源かん養、洪水の防止、土壌の浸食や崩壊の防止などの多面的な機能によって、下流域の都市住民を含む多くの国民の財産、豊かな暮らしを守っています。」 (引用終わり) 中山間地は古くから棚田が作られ、里地・里山と呼ばれる環境が形成され、生物多様性とすぐれた景観を持つ豊かな地域でもあります。でも、全国の中山間地では高齢化が進み、休耕田・放棄田が急増しています。当地も例外ではありません。60~70代の人たちが、今まで都会に送り出していた人たちを田舎に呼び戻そうと頑張っています。Uターンや私たちのようなIターン、米作りや畑作、環境保全、希少生物の保護など、色んな形でまた人が集まってくれればいい。そして、農林業など中山間地の保全に欠かせない仕事をする人たちに相応の収入をと願います。この地も米作りが途絶えたとしても、春にはレンゲ畑、夏のヒマワリとケイトウ、秋には満開のコスモス畑。みんなが美しいと感じ、ほっとできるような里地・里山の景観を作りたいです。(写真左は作業風景、右はきれいになった棚田)(Y)

2017年10月19日(木)
天候不順

 このところ雨続き。しかもまだまだ降りそうなので、雨の合間に畑の落花生やサツマイモ、トウガン、ミョウガなどを収穫しました(写真左)。落花生は腐ったり、芽が出てきたのもありました。収穫後すぐにまた雨。あのまま収穫せずに放っていたら、落花生やサツマイモは過湿状態の土の中でどうなっていただろうと思うと、早めに収穫しておいてよかったです。とりあえず収穫物をデッキに並べたら、そばには満開のヤクシソウ(写真右)。ヤクシソウの上には屋根があって、そこだけ雨が当たりません。こんな天候でも昆虫がたくさん集まってきます。それにしても雨続き、日照不足。天候不順の10月です。冬眠を控えてたくさん食べなければならない生きものたちも困っていることでしょう。冬鳥の飛来も遅れているようです。今日も雨。やっとヒマワリのタネ採りが一段落したと思ったら、家の中は早くに乾かさないといけない落花生やサツマイモでまたまた足の踏み場もありません。おまけに満艦飾の洗濯物。扇風機と除湿機も動員です。早くお天気にならないかな~。(Y)

2017年10月14日(土)
秋祭り

 10月9日は当地の秋祭りでした。秋は実りの時期。豊作祈願の春の祭りに対して、秋祭りには収穫に感謝する意味があります。私は朝、地区ごとに決まった場所で神様をお迎えしました。まずお神輿が到着。お神輿は神様の乗り物。神社を出て各地区を回り、神社に戻ります。神社の宮司さんの祝詞の後、若い衆による力強い獅子舞がありました。他の地区に向かうお神輿一行を見送った後、みんなで飲んだり食べたりの小宴です。午後からは神社で歌や踊り、太鼓や古武道の奉納などがありました。これらは神様をもてなし、人も神様も共に楽しむためのもので、昔は神楽や田楽が披露されたそうです。美味しい賄い汁をいただいて、最後は餅まきで終了。たくさんの人が関わって秋祭りを支えていました。氏子の末端にいる私も、お祭りの前日に地区のみんなで餅つき(もちろん餅つき機です!)をして紅白餅を奉納しました。都会ではなくなってしまった、農業と深い関係のあるお祭りがここにはあります。(Y)

2017年10月10日(火)
変身

 6月にクロアゲハがレモンの木に産卵しました。しばらくして、幼虫を1匹発見。アゲハチョウキアゲハの幼虫がハッキリとした白色と黒色をしているのに対して、クロアゲハの幼虫は白色の部分がベージュ色で、ちょっとくすんで濡れたように見えます。7月になって成長した幼虫が動かなくなりました。終齢幼虫になる日も近いから写真を撮っておかねばと思っていたのに、うっかり忘れてしまったら、翌日にはもう終齢幼虫になっていました。たった一晩で鳥の糞のような姿形から、きれいな緑色の終齢幼虫へ。知識としては持っていましたが、じっくり見るのは初めてで、改めて終齢までの幼虫の写真を撮っておかなかったことを悔やみました。そして9月。また、クロアゲハがレモンの木に産卵しました。今回も孵化して幼虫になったのは1匹だけ。天敵が多いようです。前回は蛹になる時にどこかに移動してわからなくなってしまったので、今回はレモンの木に白いネットをかけました。幼虫はレモンの葉をモリモリ食べて成長し、今日終齢幼虫になったことを確認しました。もちろん終齢前(写真左)と後(写真右)の写真も撮りました! 秋に産まれた幼虫は、蛹で越冬して来年の春に羽化します。来年の春、無事大空に飛んでいくクロアゲハを見届けたいです。(Y)

2017年10月1日(日)
観月会

 9月30日、「曹洞宗 夢中山 幻住寺」で催された観月会に行きました。幻住寺は6月15日の里やま日記で報告した「自然を守る会」の第1回自然観察会を行った所です。竹灯籠の揺らぎに照らされた夜の幻住寺は、周囲が山に囲まれていることもあって、昼とはまた違う幽玄な世界でした。観月会の出し物は「琵琶演奏と白拍子舞の夕べ」。由緒あるお寺の本堂を舞台にしての上演。1つ目は、義経と静御前の逃避行。2つ目は琵琶演奏による「平家物語」。琵琶の演奏を生で聴くのは初めて。琵琶には筑前琵琶と薩摩琵琶の2種類があって、薩摩琵琶の方が古いということを知りました。「平家物語」は2種類の琵琶の共演で圧巻!最後にみんなで被災地の復興を祈りつつ、「花は咲く」を合唱してお開きとなりました。空にはきれいなお月さま。観月会にふさわしい夜でした。(Y)

2017年9月20日(水)
ヒマワリ800本の後始末

 朝晩めっきり涼しくなりました。日によっては寒いくらい。おかげで外作業もはかどるようになり、先日からヒマワリのタネ取りを始めました。来年の種まき用と、餌が少なくなる冬場の野鳥の食糧援助用に。食糧援助が良いのか良くないのか、いろいろ調べたり人に訊いたりしました。その中で一番納得できたのは、節度をもってすれば確実に繁殖率を上げる、ということでした。そういうわけで、私も堂々と食糧援助をすることにしました。さて、ヒマワリのタネ取りですが、まず枯れた花の部分を持ち帰って天日干し。夜には家の中に入れて。出し入れは手間ですが、当地は湿度が高く、特にこれからの季節はよく霧が発生するので、夜も外に置いたままだとすぐにカビてしまいます。それに、クマネズミが食べに来ます。そんなわけで、今家の中は枯れたヒマワリとタネだらけです。晴れた日に2、3日干してよく乾燥させた花の部分を、バーベキュー用の金網にこすりつけると、タネが花がらなどのゴミと一緒にパラパラと下に受けたカゴの中に落ちてきます。それをさらに乾燥させます。タネとゴミの分別が終わると作業終了です。分別は去年は扇風機を使って苦労しながらやりましたが、今年は田のオーナーさんが唐箕(とうみ…風を送って選別する道具)を貸してくださるそうです。唐箕の威力がどんなものが、早く試してみたいです.(Y)

2017年9月11日(月)
自然観察会

 9月10日(日)に我が家周辺の休耕田と雑木林で自然観察会を行いました。日本自然保護協会岡山県自然観察指導員連絡会(NOI岡山)の主催で、自然観察指導員対象の研修行事です。案内は私たち夫婦。準備が暑い最中で大変でしたが、お盆を過ぎて朝夕涼しくなってようやく間に合わせることができました。今までやってきたことを振り返ってまとめることができ、緊張感とともに、これから何がしたいのか、できるのかを考える機会をもらったような気がします。今回の参加者は専門家の方が多く、草刈りの時期など、教わることも多かったです。新しい経験や愉快なこともいろいろ。準備をする中で、このあたりに多いコブナグサが黄八丈の染色に使われるということで、試しにガーゼを染めてみたら、きれいな優しい黄色に染まり、皆さん感心。また、観察会の最中、解説する夫の胸ポケットにタマムシが止まって、皆が一斉にカメラを向けたり、ニホンアカガエルがたくさん現れ、ベテランの方が巧みに捕まえて後ろ足を抑えてピタリと動きを止め、解説してくれたり。我が家の庭で皆で昼食をとっていると、テーブルにコクワガタの雌が来てしばらく歩き回ったり、すぐ近くのバードバスにいつものようにヤマガラが来て水浴びを見せてくれたり。みんな心配して応援に来てくれたような気がしました。案内役として観察会を企画・準備するのは大変だったけど、貴重な体験ができました。やってよかったです。(Y)

2017年8月27日(日)
「うり」と仲間たち

 我が家には「うり」という名のメス犬がいます。7歳、沖縄生まれ。我が家の看板娘です。幼いときに交通事故に遭って右の前足がありません。歩くのは少々苦手ですが走るのは大好きで、きれいなフォーム。不自由を感じさせません。事故のあと、生後6ヵ月頃に縁あって我が家に来ました。沖縄でみんなに大事にされたのか、人間を信頼し、性格は穏やかで、辛い思いをしている人に寄り添う温かい心を持っています。躾に大切なアイコンタクトも初めからできました。名前の「うり」は「うり坊」ではなく、沖縄のいい季節を表す「うりずん」から名付けられました。「うり」には、ほぼ毎夕近くのグラウンドで遊ぶ大切な仲間がいます。幼いときに仲間に入った「うり」は、すぐにみんなと仲良くなりました。この5月に5歳のメス犬が仲間に入りました。子犬と違って少し時間はかかりますが、様子を見ながらお互いの距離を縮めていっているのがわかります。犬は協調性の高い動物だそうです。他の犬の行動を見て真似たり、学んだり。ちょっとトラブルになりかけて、しょげたりそれをかばったり。集団の中で社会性が育まれていきます。そんな様子を見ていると、人間の子どもと同じだなあ、と思います。人間の子どもも、異なった年齢の子どもたちの集団の中で育つことが大切だと改めて思いました。(Y)

2017年8月22日(火)
緑のカーテンとカエル

 ゴーヤの緑のカーテンに挑戦して5年目。やっとレースのカーテンぐらいになりました。果実も例年になく大きく育ち、数もたくさん収穫できそうです(写真左)。ゴーヤチャンプルー、天ぷら、佃煮、ジャム、ゴーヤと肉のお好み焼き、塩もみ等々、食べ方はいろいろあります。今年はゴーヤを干してお茶にしてみたい。早朝、いろんなことを考えながらゴーヤを眺めていたら、葉の上にシュレーゲルアオガエル(メス)を見つけました。体長約4cm(写真右)。昨夕出勤した彼女は、お腹いっぱい食べて眠りについたところでしょうか。夕方までゆっくり休んでね。気に入ればどこでも寝床になるカエルのシンプルライフが、ちょっぴり羨ましいです。(Y)

2017年8月3日(木)
棚田のヒマワリ

 中山間地保全事業の一環として、お盆のころに満開となるようにヒマワリの種を蒔きました。種まき、管理、草刈りなど地域の人たちとの共同作業でヒマワリはすくすく育ち、お盆にはちょっと早いですが、見ごろを迎えました。全部で約800本。棚田のヒマワリは里山の風景に溶け込んで、青空にも映えてとてもきれいです。7月20日にヒマワリの間に植えたケイトウの苗も成長して、もうすぐ色づきます。ケイトウが、お盆で帰省した人たちを温かく迎えてくれることでしょう。(Y)

2017年7月20日(木)
ブッポウソウ観察会
 7月13日、私たちも含めて10人でブッポウソウの観察会をしました。場所は車で15分ほどの所で、川が流れ、水田が広がり、山が間近に迫っています。川からはカジカガエルの鳴き声がして、きれいな里山の風景です。そこの田の畔に、5年前に巣箱を架けさせてもらいました。ブッポウソウが渡ってくる直前のタイミングでしたが、すぐに繁殖に利用され、それから毎年無事ヒナが巣立っています。
 観察会前日の下見では、大きく成長したヒナが巣箱から顔を出していたので、当日、巣立った後だったらと心配しましたが、間に合いました。観察会当日もヒナが巣箱から顔を出してくれたのです。くちばしは親鳥のように赤くはなく、付け根のあたりは黄色です。(写真左)。親鳥が巣立ちを促すかのように巣箱をのぞき込んだり、鳴きながら周辺を飛び回る姿も観察できました(写真右)。ブッポウソウを初めて見る人が多く、感激していただいて、よい観察会になりました。
 自宅敷地内の巣箱にも、一時頻繁に出入りしていたので、今年こそはと期待したのですが、残念ながら繁殖には至らなかってようです。それでも間近でブッポウソウを観察できたので、諦めず来年につなげたいです。(Y) 
2017年7月14日(金)
子ガエル

 鎌で草刈りをしていたら、体長3cmくらいの子ガエルをよく見かけます。トノサマガエル、アカガエル、シュレーゲルアオガエル、アマガエル。『カエルの一生は、たんに水中と陸地というだけでなく、湿地だったり、草地だったり、森林だったり、さまざまな環境が必要である。彼らが世代を重ねてゆくためには、それらの環境を自由に行き来できる経路も大切である。種類によっては、ちょっとしたコンクリートの段差が妨げになり、世代をつなぐことができなくなってしまう。』(山渓ハンディ図鑑9「日本のカエル」より引用)。カエルがたくさんいるということは、その場所にはさまざまな環境があり、エサとなる昆虫や小動物など多様な生物が生息している証拠です。また、カエルを食べるヘビやシラサギなども生きていけるということです。最近全国的に数を減らしているトノサマガエルは、今年の産卵を確認できず心配していましたが、子ガエルを見つけたので近くで繁殖に成功したに違いありません。とてもうれしいことでした。オタマジャクシ時代を生きのびて子ガエルになったのは産卵数の何%ぐらいだろう。さらに無事成長して次の世代を残せるのは何%? そんなことを考えていると、子ガエルたちに思わず「ガンバレ!」と声をかけたくなります。写真左はニホンアカガエル、右はトノサマガエルの子ガエルです。(Y)

2017年7月1日(土)
オオタカの朝ごはん

 少し前、連れ合いからオオタカの目撃談を聞きました。早朝雨戸を開けたら、目の前にオオタカがいて何かを食べていたそうです。10秒ほどの間、共に相手を見つめて固まっていたけれど、カメラを取りに行こうとそっと後ずさりした瞬間、オオタカは獲物を足で掴んだまま飛び去ってしまったそうです。話を聞いて現場に行ったら、たくさんの羽根が散乱していました(写真左)。この羽根はキジバトです。オオタカとキジバトの生きるための壮烈な戦いが自宅のすぐそばであったことに深い思いを抱きました。食べるとは、他の生物の命をいただくこと。人間も同じ。ここにいると、いつもそのことを実感させられます。オオタカの食事場所は伐採した木を積んだ一番高い所だったそうです(写真右)。(Y)

2017年6月28日(水)
鳥の足跡

 ここのところ恵みの雨が降って、田んぼビオトープの水量もほっと一息です。それでも真夏に日照りが続いたらあっという間に干上がりそうなので、まだまだ水草取りは続けます。1週間ほど前、干上がった田んぼビオトープの水草(マコモ)取りをしていたら、地面に鳥の足跡が。足指の長さは2.5~3cm(写真左)。足跡はマコモの茂みの奥まで続いています(写真右)。この足跡は一体誰のものだろう。調べてみたくなりました。(Y)

2017年6月23日(金)
ジャコウアゲハ

 ジャコウアゲハが来ればと思って、5年ほど前に幼虫の食草であるウマノスズクサを植えました。3年目ぐらいには立派な株になったのですが、蝶はなかなか来てくれませんでした。今年の5月末にようやくやって来て、ウマノスズクサの葉裏に産卵しました(写真左)。たくさん卵があったので、4個を室内で飼育して観察することにしました。4個すべてが孵化して順調に成長していましたが、いつの間にか1頭が行方不明に。葉を食べる量も多くなってきたので、残った3頭を元の株に戻すことにしました。その際に、ほかに幼虫がいないかと慎重に探したのですが、見つけたのはわずかに1頭だけ。たくさんの卵があったのに、ほとんどの卵は寄生蜂などにやられたのでしょう。4卵を飼育していてよかったと思いました。ジャコウアゲハも食草のウマノスズクサも減ってきていて、野外で見ることは滅多にありません。ジャコウアゲハを殖やすにはウマノスズクサを保護するとともに、ジャコウアゲハの卵を保護して、幼虫をある程度の大きさまで育ててから放すことが必要かもしれません。次の産卵があったときにはそのようにしてみようと思います。写真右は成長して葉をモリモリ食べている幼虫です。(Y)

2017年6月15日(木)
自然観察会

 4月に近所のご夫婦と共に、地元の多くの方々のお世話にもなって「○(地域名)の自然を守る会」を設立しました。6月15日に会の行事として「第1回自然観察会」を行い、私たち夫婦を含めて10人の参加がありました。まず、作州(県北)南部の三大名刹の一つとされる「曹洞宗 夢中山 幻住寺」を見学。このお寺は奈良時代に建立されたと伝えられ、現在の名は後醍醐天皇の命名といわれる由緒ある禅宗寺です。風格のあるお寺の佇まい、手入れの行き届いたお庭と美しい花々。色んな季節に訪れたいと思いました。その後、お寺の背後にある山へ。山の入口付近にはササユリやシライトソウ、ホタルブクロが盛りでした。もう少し奥に入って、スダジイとアカガシの巨樹(写真左)に感嘆してお寺を後にしました。その後、車で移動。「まきばの館」で昼食とハーブ園の見学。ハーブ園ではラベンダー(写真右)やレモン・オレンジ・カレーの香りのするハーブもあって楽しい時間でした。初夏の風が心地よく、「自然を守る会」の記念すべき第一歩を踏み出すことができました。(Y)

2017年6月13日(火)
昆虫の子どもたち

 一年中水を溜めているはずの田んぼビオトープが、5月のカンカン照りで一部干上がり、そこにいたアカガエルのオタマジャクシなどを干からびさせてしまいました。昨年も同じようなことがありました。水量を安定させることはとても難しいです。水草が水面を埋め尽くすと陸地化が進んで、日照りが続くとあっという間に干上がってしまいます。それで、水草取りを再開しました。水草取りをしながら、じっくりと水面と向き合っているといろんなものが見えてきます。初めて子どものタイコウチを見ました(写真左)。体長約1cmです。お父さんの背中に産み付けられた卵から孵化したばかりの体長約2mmのオオコオイムシもいます。自宅のレモンの木の葉には孵化して間もないオオカマキリが(写真右)。たくさんの生き物で賑わっている里山の環境を守りたいです。(Y)

2017年6月10日(土)
親子の語らい

 伐採した木を見ていると、木切れで何か動物を作りたくなります。1作目はトナカイです(里やま日記2016.12.11で紹介しています)。3月には大きなコナラの木を植木屋さんに伐採してもらいました。コナラの木肌はゴツゴツしていて、コケも生えています。生命力の強さや温もり、優しさが感じられ、味のある木です。コナラの木で2作目、3作目のトナカイを作り(写真左)、全部で3体になりました。トナカイ親子の楽しいおしゃべりが聞こえてくるようです(写真右)。(Y)

2017年6月7日(水)
フィールドサイン

 フィールドサインとは、生き物たちの痕跡のことです。例えば、足跡・フン・食べ跡・角や爪のとぎ跡・毛・羽根・巣穴・クマ棚・イノシシやシカの「ぬた場」・モグラ塚などがあります。フィールドサインを調べれば、どんな生き物がいたか、何を食べたかなどがわかります。先日、敷地内の斜面下で久しぶりにタヌキの「ためフン」を見つけました。タヌキは同じ場所で何度もフンをする習性があるので「ためフン」となります。また、一部が干上がった田んぼビオトープでは、いろんな動物の足跡がありました。きっと、オタマジャクシなどを食べに来たのでしょう。たくさんの足跡の中に、タヌキやアナグマのものもありました。写真左はタヌキと思われる足跡です。数日後、連れ合いが斜面下の「ためフン」の近くで作業をしていたら、すぐ近くに毛並みのきれいなタヌキが現れたそうです(写真右)。以前はキツネやタヌキやアナグマがたくさんいましたが、キツネは寄生虫エキノコックスのためにいなくなったようです。タヌキは疥癬が流行っていなくなり、アナグマも見なくなりました。代わりにイノシシが爆発的に増えて、農作物被害で皆が困っています。最近はタヌキの増加に期待が持てそうですが、キツネやアナグマも復活してほしい~。(Y)

2017年5月29日(月)